【スキット】 死の外科医と渡り鳥(出会い編)
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※注意※
こちらはハートの海賊団のメンバーの口調等はまだ明らかになっていない時期に書いたものです。口調が違うと変な感じだと思いますが、ご了承ください。
ーーーーーーーー
トラファルガー・ロー率いるハートの海賊団はログポースに従い、次の島へとやって来た。港らしい岸に船を停め、甲板から島を見るクルー達。ペンギンがポツリと呟いた。
「ひどいな…」
「………」
ローは静かに街を見下ろす。
「キャプテン、街がボロボロだよ」
ベポが言う通り、廃墟が広がっていた。島に降りて瓦礫や破れた新聞をよく確認すると、つい最近まで人が住んでいたということがわかった。だが、今は人がいる気配はない。
「キャプテン、ここ…」
キャスケットが言う。ローは頷いた。
「大方内乱か、海賊にでも襲われたんだろう。“ハズレ”だ」
ローの言葉にハァっと肩を落とすクルー達。
「とりあえず、食料とか残ってないか見て来い。期待は出来ないが、ログが溜まるまではどうせ動けないからな」
ローの指示にクルー達は廃墟を探索しに行った。ローは壊れた瓦礫に腰かける。
「キャプテンは行かないの?」
ベポが尋ねた。ローは瓦礫を見ながら答える。
「少し考え事をする。ベポも行って来い」
「アイアイ」
ベポは元気良く返事をし、街へ行った。ローは近くの瓦礫に触れる。
「この切り口…太刀筋ってとこか? 剣で家をスパッと斬ったのか…」
ローは呟く、同時に呆れていた。GLとは本当に何が起こっても可笑しくはないのだなっと改めて痛感したからだ。
「………ここに長く滞在することになると、次の島までに食料は確実に底をつくな」
ローはログポースを見る。一体どれ程滞在しなければいけないのかもわからない。こうなると早い段階で精神的にきてしまう。
「まぁ、焦っても仕方ねェか」
ローはスッと目を閉じた。しばらく沈黙する。
「ロー!!」
「………何だ、ペンギン」
ローは片目を開き、ペンギンを見る。ペンギンは急いで走って来たためか少しばかり息が上がっていた。
「人が、人間がいたぞ」
「!? どこだ」
ローは立ち上がり、先を行くペンギンの後を追いかけた。着いた先は港とは反対にある街の外れ。
「「キャプテン!!」」
ベポとキャスケットはローを見て歓喜の声をあげる。
「どうした?」
「キャプテン、それがね…」
「息をしてないみたいだ」
ベポの言葉にペンギンが重ねる。
「なんだと…?」
ローはキャスとベポの間を割り、その先にいる人物を見た。 その人物は頭にシルクハット、シャツにラインの入ったベストとパンツ…まるでマジシャンの格好だ。
そしてシルクハットからスッと伸びるシルバーピンクの髪、顔には右側を覆い隠す様に黒い眼帯を付けていた。
「………こいつは」
ローはその人物の特徴に覚えがあった。そう手配書で見た顔だった。
「こいつは“渡り鳥”じゃねェか」
「“渡り鳥”??」
「キャプテン、その人死んでるの……??」
キャスケットが首を傾げる。ベポはそんなことを気にしてられないかの様に、ローを急かす。
「ベポ待て。今診てる」
ローは“渡り鳥”の首筋に手をあてる。肌は死人の様に冷たかった。さらに目を瞑り、脈を探す。
ピクッと本当に小さく波打つのをローは感じた。ローはもう片方の手を口元ギリギリに近づける。ほんの僅かに、普通なら感じれないくらいだが、息がローの手にあたる。ローは目を開けた。
「………生きてる」
「「!!!」」
「良かった!!」
ローの言葉にペンギン達は目を見張る。ベポは喜んだ。
「だが、安心って感じじゃねェ」
「どうする?」
ペンギンがローに聞く。ローは少し考えた後、ボソッと呟く。
「こいつは“アタリ”かもな」
「「「???」」」
ローは立ち上がる。
「船に運ぶぞ。――ベポ!!」
「アイアイ、キャプテン!」
ベポは“渡り鳥”を担ぐ。そしてハートの海賊団の船に運んだ。
こちらはハートの海賊団のメンバーの口調等はまだ明らかになっていない時期に書いたものです。口調が違うと変な感じだと思いますが、ご了承ください。
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トラファルガー・ロー率いるハートの海賊団はログポースに従い、次の島へとやって来た。港らしい岸に船を停め、甲板から島を見るクルー達。ペンギンがポツリと呟いた。
「ひどいな…」
「………」
ローは静かに街を見下ろす。
「キャプテン、街がボロボロだよ」
ベポが言う通り、廃墟が広がっていた。島に降りて瓦礫や破れた新聞をよく確認すると、つい最近まで人が住んでいたということがわかった。だが、今は人がいる気配はない。
「キャプテン、ここ…」
キャスケットが言う。ローは頷いた。
「大方内乱か、海賊にでも襲われたんだろう。“ハズレ”だ」
ローの言葉にハァっと肩を落とすクルー達。
「とりあえず、食料とか残ってないか見て来い。期待は出来ないが、ログが溜まるまではどうせ動けないからな」
ローの指示にクルー達は廃墟を探索しに行った。ローは壊れた瓦礫に腰かける。
「キャプテンは行かないの?」
ベポが尋ねた。ローは瓦礫を見ながら答える。
「少し考え事をする。ベポも行って来い」
「アイアイ」
ベポは元気良く返事をし、街へ行った。ローは近くの瓦礫に触れる。
「この切り口…太刀筋ってとこか? 剣で家をスパッと斬ったのか…」
ローは呟く、同時に呆れていた。GLとは本当に何が起こっても可笑しくはないのだなっと改めて痛感したからだ。
「………ここに長く滞在することになると、次の島までに食料は確実に底をつくな」
ローはログポースを見る。一体どれ程滞在しなければいけないのかもわからない。こうなると早い段階で精神的にきてしまう。
「まぁ、焦っても仕方ねェか」
ローはスッと目を閉じた。しばらく沈黙する。
「ロー!!」
「………何だ、ペンギン」
ローは片目を開き、ペンギンを見る。ペンギンは急いで走って来たためか少しばかり息が上がっていた。
「人が、人間がいたぞ」
「!? どこだ」
ローは立ち上がり、先を行くペンギンの後を追いかけた。着いた先は港とは反対にある街の外れ。
「「キャプテン!!」」
ベポとキャスケットはローを見て歓喜の声をあげる。
「どうした?」
「キャプテン、それがね…」
「息をしてないみたいだ」
ベポの言葉にペンギンが重ねる。
「なんだと…?」
ローはキャスとベポの間を割り、その先にいる人物を見た。 その人物は頭にシルクハット、シャツにラインの入ったベストとパンツ…まるでマジシャンの格好だ。
そしてシルクハットからスッと伸びるシルバーピンクの髪、顔には右側を覆い隠す様に黒い眼帯を付けていた。
「………こいつは」
ローはその人物の特徴に覚えがあった。そう手配書で見た顔だった。
「こいつは“渡り鳥”じゃねェか」
「“渡り鳥”??」
「キャプテン、その人死んでるの……??」
キャスケットが首を傾げる。ベポはそんなことを気にしてられないかの様に、ローを急かす。
「ベポ待て。今診てる」
ローは“渡り鳥”の首筋に手をあてる。肌は死人の様に冷たかった。さらに目を瞑り、脈を探す。
ピクッと本当に小さく波打つのをローは感じた。ローはもう片方の手を口元ギリギリに近づける。ほんの僅かに、普通なら感じれないくらいだが、息がローの手にあたる。ローは目を開けた。
「………生きてる」
「「!!!」」
「良かった!!」
ローの言葉にペンギン達は目を見張る。ベポは喜んだ。
「だが、安心って感じじゃねェ」
「どうする?」
ペンギンがローに聞く。ローは少し考えた後、ボソッと呟く。
「こいつは“アタリ”かもな」
「「「???」」」
ローは立ち上がる。
「船に運ぶぞ。――ベポ!!」
「アイアイ、キャプテン!」
ベポは“渡り鳥”を担ぐ。そしてハートの海賊団の船に運んだ。