救えないっ!!
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「この野郎~~~~~~~~~!!!! ギア“2 ”!!」
ドウッ!!とルフィから蒸気が発生する。ビリリ…ッとくまは覇気を感じた。
「………」
ルフィに一瞬目を向けたくまはフッと消え、ナミとフランキーの前に現れる。
「おわァ、こっち来たァ!!!」
「わっ!!」
フランキーとナミが焦る。フランキは素早く右手を構えた。
「そこどきゃアがれェ!!! “ストロング右 ”!!!」
「ダメよ、フランキー!!!」
ナミの制止を聞かず、フランキーはくまに一発パンチを入れる。
「フランキー~~~!!」
「待ってルフィ!! 敵の思うツボになるわ!!」
ルフィがフランキーとナミの下へ向かう。ロビンの声はルフィに届かない。
「“ジェットピストル”!!!」
ルフィは高速のパンチを打った。しかし、くまの肉球がそれを弾く。弾かれた反動でルフィはガシャンと瓦礫に突っ込む。
「………」
くまはフランキーに視線を戻し、もう片方の肉球でフランキーを捉える。
「!!」
ぱっ!!
「フランキー~~~!!!」
ルフィが叫ぶ。
「ルフィ!!」
くまの標的がナミに移った。ナミはルフィに助けを求め、手を伸ばす。ルフィも悲痛な表情で必死に手を伸ばした。
「ナミ!!!」
「助け……て」
ぱっ!!
「ナミ~~~~!!!」
ルフィは湧き上がる怒りに伸ばした手を握りしめる。それをくまに振り下ろした。
「うわァああああ!!!」
しかしルフィの攻撃をくまはひゅんと消えることでかわした。ルフィは勢いがついたまま地面に突っ込む。そして消えたくまはロビンの下に現れた。
「!!!」
『!!』
「ハァ…ハァ…ロビン…!!!」
『戦桃丸“止まりなさい”!!』
「ぐッ!!」
戦桃丸の動きが止まる。ジンはその隙にくまとロビンの間を割った。
『バーソロミュー・くま!! これ以上はさせません!!』
「……“ジン”か」
ジンは白い鎌を振り降ろす。くまはそれを肉球で受けようとした。
『“だまし鎌 ”……!!』
ブワッと鎌の刃が“肉球を避けて”クラッカーのリボンの様に広がる。そのリボンはくまに巻き付き動きを止めた。
「グッ……」
『ハァ…ロビン、今のうちです。“逃げてください”』
「……ハァ…ハァ」
ジンの言葉にロビンは頷き、走り出す。ジンはくまに顔を向ける。
『バーソロミュー・くま……貴方は一体何を考えているんです!!? “お答えください”…!!』
「今は時間がない」
『!?』
(短い期間に2度も会った人間に“声”が効かないなんてこと…なかった。何が起きてる…!?)
ジンは目を見張る。くまはジンの心を見透かした様に言葉を発した。
「おれはお前が以前に会った“おれ”じゃない」
『?』
言葉の意味がわからず怪訝な顔をするジン。くまは口を開けた。機械音と共にピカッと光が見える。
『……っ!?』
ヒュン……ドカァン!!
ビームを寸でのところで避けたジン。少し距離を取る。
その間にくまは巻き付いた紙を力で引きちぎった。
『……ハァ…ハァ』
くまは、肩で息をするジンに目を向ける。
「――ジン」
『……なんです?』
「おれには時間がない。だから教えておく。……“あの女”が生きているかもしれない」
『!!!』
ジンはその言葉に驚愕する。
(彼女が…お嬢様が生きている……!?)
動揺したジンは一瞬言葉を失った。
「これからどうするかはお前が決めろ。おれはお前には手を出さない」
『……バーソロミュー・くま!!? 待ってください!!』
ジンが手を伸ばす。しかしくまはフッとジンの目の前から消えた。
くまは逃げているロビンの目の前に現れる。
「ロビン!!」
「!!!」
「………」
ルフィはフラつきながらロビンの下に走り出していた。くまは気にせずロビンに肉球を向ける。
「ルフィ、ジン……!!」
ぱっ!!
「!!!」
『ロビン……!?』
呆然としていたジンはロビンが消えたのを見て我に返る。ルフィはくまの近くに倒れ込んだ。
「ゲホ…ウ………!!! ゲフッ……ハァ…ハァ……ゼェ…ゼェ…」
ルフィは頭を抱え、ガン!!!と頭を地面に叩きつける。
「…………!!ゼェ…ゼェ…!!ハァ……ハァ…」
『………』
ガタガタと震え、拳を力一杯握り締めたルフィは、絞り出すように言葉を発する。
「ウウウ……!!……何だ、おれは………!!……仲間一人も゙…!!!“救えな゙い゙”っ………!!!!」
『………』
ルフィの目から大粒の涙がボロボロとこぼれ落ちた。ジンはそれを見て奥歯をグッと噛む。同時に手にも力が入った。
(僕は最低だな……。ルフィさん達が最悪の事態にあるのに、バーソロミュー・くまの“あの言葉”のことしか考えられない……)
「………」
地面に伏せるルフィの下にくまはゆっくりと歩を進めた。
「……で…そいつも飛ばして終わりかい。ちゃんと説明はあんだろうなァ」
動ける様になった戦桃丸が鉞を担いでくまに尋ねる。
「これは大問題だよォ」
「………」
交戦をやめた黄猿とレイリーもくまに目を向けていた。くまはルフィに肉球を向ける。ルフィは涙を流したまま、くまを睨みつける。
「――もう二度と会う事はない……」
「!!!」
「さらばだ」
ぱっ…!!
ドウッ!!とルフィから蒸気が発生する。ビリリ…ッとくまは覇気を感じた。
「………」
ルフィに一瞬目を向けたくまはフッと消え、ナミとフランキーの前に現れる。
「おわァ、こっち来たァ!!!」
「わっ!!」
フランキーとナミが焦る。フランキは素早く右手を構えた。
「そこどきゃアがれェ!!! “ストロング
「ダメよ、フランキー!!!」
ナミの制止を聞かず、フランキーはくまに一発パンチを入れる。
「フランキー~~~!!」
「待ってルフィ!! 敵の思うツボになるわ!!」
ルフィがフランキーとナミの下へ向かう。ロビンの声はルフィに届かない。
「“ジェットピストル”!!!」
ルフィは高速のパンチを打った。しかし、くまの肉球がそれを弾く。弾かれた反動でルフィはガシャンと瓦礫に突っ込む。
「………」
くまはフランキーに視線を戻し、もう片方の肉球でフランキーを捉える。
「!!」
ぱっ!!
「フランキー~~~!!!」
ルフィが叫ぶ。
「ルフィ!!」
くまの標的がナミに移った。ナミはルフィに助けを求め、手を伸ばす。ルフィも悲痛な表情で必死に手を伸ばした。
「ナミ!!!」
「助け……て」
ぱっ!!
「ナミ~~~~!!!」
ルフィは湧き上がる怒りに伸ばした手を握りしめる。それをくまに振り下ろした。
「うわァああああ!!!」
しかしルフィの攻撃をくまはひゅんと消えることでかわした。ルフィは勢いがついたまま地面に突っ込む。そして消えたくまはロビンの下に現れた。
「!!!」
『!!』
「ハァ…ハァ…ロビン…!!!」
『戦桃丸“止まりなさい”!!』
「ぐッ!!」
戦桃丸の動きが止まる。ジンはその隙にくまとロビンの間を割った。
『バーソロミュー・くま!! これ以上はさせません!!』
「……“ジン”か」
ジンは白い鎌を振り降ろす。くまはそれを肉球で受けようとした。
『“
ブワッと鎌の刃が“肉球を避けて”クラッカーのリボンの様に広がる。そのリボンはくまに巻き付き動きを止めた。
「グッ……」
『ハァ…ロビン、今のうちです。“逃げてください”』
「……ハァ…ハァ」
ジンの言葉にロビンは頷き、走り出す。ジンはくまに顔を向ける。
『バーソロミュー・くま……貴方は一体何を考えているんです!!? “お答えください”…!!』
「今は時間がない」
『!?』
(短い期間に2度も会った人間に“声”が効かないなんてこと…なかった。何が起きてる…!?)
ジンは目を見張る。くまはジンの心を見透かした様に言葉を発した。
「おれはお前が以前に会った“おれ”じゃない」
『?』
言葉の意味がわからず怪訝な顔をするジン。くまは口を開けた。機械音と共にピカッと光が見える。
『……っ!?』
ヒュン……ドカァン!!
ビームを寸でのところで避けたジン。少し距離を取る。
その間にくまは巻き付いた紙を力で引きちぎった。
『……ハァ…ハァ』
くまは、肩で息をするジンに目を向ける。
「――ジン」
『……なんです?』
「おれには時間がない。だから教えておく。……“あの女”が生きているかもしれない」
『!!!』
ジンはその言葉に驚愕する。
(彼女が…お嬢様が生きている……!?)
動揺したジンは一瞬言葉を失った。
「これからどうするかはお前が決めろ。おれはお前には手を出さない」
『……バーソロミュー・くま!!? 待ってください!!』
ジンが手を伸ばす。しかしくまはフッとジンの目の前から消えた。
くまは逃げているロビンの目の前に現れる。
「ロビン!!」
「!!!」
「………」
ルフィはフラつきながらロビンの下に走り出していた。くまは気にせずロビンに肉球を向ける。
「ルフィ、ジン……!!」
ぱっ!!
「!!!」
『ロビン……!?』
呆然としていたジンはロビンが消えたのを見て我に返る。ルフィはくまの近くに倒れ込んだ。
「ゲホ…ウ………!!! ゲフッ……ハァ…ハァ……ゼェ…ゼェ…」
ルフィは頭を抱え、ガン!!!と頭を地面に叩きつける。
「…………!!ゼェ…ゼェ…!!ハァ……ハァ…」
『………』
ガタガタと震え、拳を力一杯握り締めたルフィは、絞り出すように言葉を発する。
「ウウウ……!!……何だ、おれは………!!……仲間一人も゙…!!!“救えな゙い゙”っ………!!!!」
『………』
ルフィの目から大粒の涙がボロボロとこぼれ落ちた。ジンはそれを見て奥歯をグッと噛む。同時に手にも力が入った。
(僕は最低だな……。ルフィさん達が最悪の事態にあるのに、バーソロミュー・くまの“あの言葉”のことしか考えられない……)
「………」
地面に伏せるルフィの下にくまはゆっくりと歩を進めた。
「……で…そいつも飛ばして終わりかい。ちゃんと説明はあんだろうなァ」
動ける様になった戦桃丸が鉞を担いでくまに尋ねる。
「これは大問題だよォ」
「………」
交戦をやめた黄猿とレイリーもくまに目を向けていた。くまはルフィに肉球を向ける。ルフィは涙を流したまま、くまを睨みつける。
「――もう二度と会う事はない……」
「!!!」
「さらばだ」
ぱっ…!!