懸賞金5億、“渡り鳥”の本領!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
PX-1と呼ばれた平和主義者 が掌からビームを放つ。
「うわァっ!!」
「……!!あいつも掌にビームだ、肉球じゃねェ…!!! 考えたくねェが3人目ってわけだ!!……どうなってんだ!?」
ビームを避けたサンジが言う。ゾロは刀を構える。
「……今はその謎より身の安全だ! もう一戦やりゃ必ず重傷者が出るぞ!!……“大将”に遭う前に……!!!」
「ああ……。ハァハァ…ここは逃げよう!!!」
ルフィが言う。平和主義者 がルフィに向け、ビームを放つ。
「あぶねェ……!! 一緒じゃダメだ!!バラバラに逃げるぞ!!」
「「逃げるの賛成!!」」
ルフィの言葉にウソップとチョッパーは走り出す。 ルフィはサンジとゾロに言う。
「おれ達3人は別れよう!!」
「よし!!……お前大丈夫か?」
「うるせェっ!!」
サンジの問いにゾロは息を切らしながら怒鳴った。
麦わら一味は
サンジ・ナミ・フランキー組
ゾロ・ウソップ・ブルック組
ルフィ・ロビン・チョッパー組
の3つのグループに分かれ逃走を開始する。
「みんな!! 3日後にサニー号で!!」
「「「おう!!!」」」
「別れて逃げるぞ!!!追え!!“PX-1”!!! この12番GRから出すなよ!!厄介になる!!」
「“必殺”……“超煙星”っ!!!」
ウソップが放った煙玉がボワンッと広がり、視界を失わせる。
「今の内だァ!!!」
「ヨホホ…頼りになりますね!!」
ウソップは全力でダッシュする。ブルックは笑いながら続く。
ズムッ!!!
「しまった橋が!!!」
サンジ組が進む先の橋が破壊される。そこに現れたのは平和主義者 。
「来たぞ!!!」
「イヤ~!! 何でこっちに~~~!!?」
「オイオイてめェ、コラ!! 押すな――!!」
ナミがフランキーを押しながら叫ぶ。サンジは平和主義者 に立ち向かっていった。ビームの攻撃が行われる。
「向こう行ったか!! 大丈夫か!?」
ルフィが心配して振り返る。そんなルフィ組の前に戦桃丸が立ち塞がった。
「人の心配してる場合じゃねェ!!!」
「うわっ!!」
「わいは海賊に何の因縁もねェけどな」
「“ゴムゴムの”~~~~~!! “ガトリング”!!!」
ルフィは戦桃丸に立ち向かう。
「!」
戦桃丸はグッと見切る。
「ほいさ!!!」
ドンッ!!!
「!!? 何だ??」
「えェ!? 何した、今!?」
「なかなかいい攻撃力だが…!! わいのガードは世界一!!!」
戦桃丸が空中で身動きの取れないルフィに手を構える。
「“足空独行 ”!!!」
「!!?」
ドン!!!―――ガシャアン!!
ルフィは戦桃丸の張り手で近くの廃墟まで吹っ飛ばされた。
「ルフィ!!」
「痛ェ~~~~っ!!!…何か変だ、あいつの技………!!」
「言っとくがわいは能力者じゃないぜ!?」
「何だ!!? コイツも強ェ!!!」
チョッパーが目を見張った。
「ゾロ~~~~~~~~~!!!」
「わあああああ~!!!」
「え?」
ゾロ組から悲鳴が聞こえルフィは顔を向ける。
「何だァ!!?何者だァてめェ!!! 離れろ!!ゾロから離れろバカヤロー!!!」
「ゾゾゾゾロさ~~~~~ん!! ゾロさんがビームをくらったァ!!!」
「おいゾロ!! しっかりしろォ!!!」
ウソップは武器を構え、ブルックが頭を抱え叫ぶ。 戦桃丸は腰に手を置いた。
「……ったく遅ェんだよ!! やっと来たか黄猿のオジキ…」
「!!! 黄猿…!?」
ロビンは戦桃丸の言葉に驚き、ゾロ達へ叫ぶ。
「気をつけて!!! その男“海軍大将”よ!!!!」
「え」
「ええ~~~~っ!!!」
ブルックの驚きの悲鳴が響いた。
「「大将!!?」」
「…………。――もう手遅れだよォ~…」
黄猿は辺りを見渡した後、ゾロを見る。
「懸賞金1億2千万…“海賊狩りのゾロ”……!!!」
「くそ……ゲフッ…!!」
「一発KOとは…ずいぶん疲れが溜まってたんだねェ。ゆっくり休むといいよォ~」
黄猿は足をあげゾロに向ける。ピカー…っと光だした。
「ゾロ!!!」
「おい、そいつもビームかよ!! やべェぞ何とかしろォ!!!そんな距離でくらったら死ぬぞ!!!」
フランキーがウソップとブルックに言う。
「危ねェ!!! ゾロが危ねェ!!!」
ゾクッとルフィは悪寒を感じ、叫ぶ。
「畜生!!!何でだ!!? 当たらねェ!!!その足をどけろォ~~~!!!」
「刺さりもしません!!! ちょっと!!どうしたら」
「ムダだねェ…わっしは“ピカピカの実”の…“光人間”ロギア系だからねェ」
ウソップやブルックがいくら攻撃をしても手応えがない。
「ウソでしょ!? 死んじゃう!!!」
「ゾロ!! 逃げろよォ~!!!」
「(体が…もう…!!!)」
ゾロの身体をピクリとも動かない。サンジが叫ぶ。
「ダメだ、あの野郎もう限界だ!!!」
「“二十輪咲き ”!!」
「!」
ロビンは地面に手を生やし、ゾロを引っ張る。しかしそれを黄猿に止められる。
「移動もさせない…ムダだよォ~今死ぬよォ~~~~!!!」
「「「ゾロ~~~~~~っ!!!」」」
ピュン!!……ドン!!―――ボコォ……ン!!
「………!!?」
黄猿は攻撃が阻止されたことに驚く、しかし目の前にはレイリー、黄猿は納得した。
「――…あんたの出る幕かい。“冥王”レイリー…!!!」
「若い芽を摘むんじゃない…これから始まるのだよ!! 彼らの時代は……!!!」
「おっさ――ん!!!」
ルフィは歓喜の声をあげる。黄猿はレイリーに話しかけた。
「あんたがこの島にいる事は度々耳にしてたけどねェ、本当だったんだね~~~。こんなヒヨッ子達のカタを持つなんて、腐っても海賊ってわけなのかい…!! レイリーさん」
「キミ達が手配書を破棄してくれるなら私ものびやかに隠居できるんだがな」
「海賊の罪を消えんでしょう…!! ましてやロジャー海賊団。――ただあんたを捕らえるとなると……こちらとしても……色んな覚悟を決めにゃあいかんので…」
「よ…よかったゾロ…!! やっぱスゲェんだ、このおっさん」
「突いても突いてもすり抜ける体を…今…止めましたね……何で!?」
「ハァ…ハァ……」
「彼らを見逃すわけにはいかんかねェ……黄猿君」
「勘弁して下さいよ…。このコらをとっ捕まえねェと…我々“海軍本部”はマリージョアの“天竜人”達に顔が立たんのですよ。邪魔ァせんでくれませんか……!!!」
「ウソップ、ブルック!!! ゾロを連れて逃げろ~~~!!!」
「「!!」」
ルフィの言葉にウソップとブルックはゾロを抱え、走り出す。
「行くぞブルック!!!」
「ハイ!!!」
ルフィは更に続けて叫んだ。
「全員!!! 逃げる事だけ考えろ!!! 今のおれ達じゃあ…こいつらには“勝てねェ”!!!」
「潔し…!! 腹が立つねェ~~」
「フランキー!!」
「ハァ。全コーラ使い果たすぞ…!!! こいつが最後の攻撃!!!」
フランキーを左 ウエポンを構える。
「“風来砲 ”…!!!」
ズンッ!!とパシフィスタに攻撃する。パシフィスタは吹っ飛んだ。
「ちったァ効いたかバカ野郎め!!!」
フランキーはガッツポーズをした。そして吹っ飛ばした方向の真逆を走り出す。
「走れ!!!」
「おっさん、ありがとう!!」
「うむ!! 無事を祈る!!」
ルフィは逃げながらレイリーに礼を言った。レイリーは手を挙げ見送る。
「“八咫鏡 ”」
黄猿は丸い鏡の様に両手を構えた。 ピカーッと光が木で屈折し、ウソップ達に届く。
「うわっ眩しい!!」
「光!! 何かして来るのでは!!?」
ブルックの予想通り、黄猿は体をピカピカにして移動しようとしていた。
ズバッ!!
「!!?……!! おっとっとっ…!!!」
「キミは行かせん……!!」
レイリーにの剣により、黄猿は移動を阻止される。
「剣など久しぶりだ」
「“天叢雲剣 ”………ぬぅ!!!」
「!!」
ギィン!!レイリーと黄猿の剣が交差する。
「………フー…困ったねェ~~~軽い気持ちでこの島に来たのにねェ…」
「戸惑いこそが人生だよ、黄猿君……!!」
「またおっさんに救われた……!!」
「コココ恐かった~~」
ウソップとブルックは話しながら逃げる。
「…どうやら本物の“冥王”らしいな。オジキが止められるトコなんて初めて見たぜ!!――だが億超えの“ロロノア”を今一歩で…」
黄猿とレイリーの戦いを見ながら戦桃丸が言う。そしてパシフィスタの方に向いた。
「“PX-1”!! ロロノアが虫の息だ!!そっちから行け!!」
パシフィスタがギギッとゾロに目を向ける。
「しまった!! ウソップ達が狙われた!!」
サンジがウソップ達の方へ走る。
「フランキー!!ナミさんを頼む!! 先に行ってくれ!!!」
「サンジ君!!?」
「気ィつけろよ!! こっちは大丈夫だ!!!」
ナミとフランキーは逃げながらサンジに言う。
「おろせ……!!」
「は?」
「……お前らを逃がす……!!」
息も絶え絶えのゾロがウソップに言う。 ウソップは怒鳴った。
「バガ言うな!! 今のお前なんかおれより役に立たねェよ!!一緒に逃げるんだ!! ルフィがそう判断したんだ!!」
「ギャー来たァ!!!」
「!!!」
ウソップ達の後ろにパシフィスタが迫る。
ブルックは立ち止まる。
「……どうぞ、お先にっ!!!」
ブルックの言葉に驚き、ウソップは逃げながら振り向く。
「ブルックよせ!!! そいつの強さは充分知ってんだろ!?」
「男には!! やらねばかならない時があるっ!!!」
刀を構えるブルック。しかしパシフィスタの口からのビームによって倒される。
「ブルック~~~!!!」
「オゲ~~~ッ!! 骨折り損でした!!……!!」
平和主義者 はブルックを越え、ウソップとゾロに向かってくる。
ダンッ
「止まれェ!!! クソ野郎がァ!!!!」
「!!!」
ドカァン…!!とサンジは後ろから平和主義者 に蹴り入れる。平和主義者 は顔から地面に突っ込んだ。
「サンジ!!」
着地したサンジは足に激痛に襲われる。
「ウア…………!!!(ダメだ。これ以上はおれの足がイカレちまう…!!)」
サンジは体を支えきれず、地面に転がる。ウソップはサンジの後ろを見て叫んだ。
「逃げろサンジ、狙ってるぞ!!」
「バカ!! さっさと行け!!」
サンジはウソップに怒鳴った。 ピカッ!!と平和主義者 の掌がサンジに向けられる。
「クソ……足が動けば……!!」
サンジは無理矢理動かそうともがくがビームが放たれた。ウソップが悲鳴をあげる。
「サンジ―――!!」
ドカァ―…ン!!
「……!!」
ルフィはゾロ達の方を不安そうに見た。黄猿はレイリーと交戦しながら言う。
「わっしの部下達も充分強力でしょうが……!!」
『それはどうでしょうか……』
「!!」
「………へっ…!!?」
「……ジン!?」
サンジの前に現れたジン。ビームは誰もいない方へ弾かれていた。
『……皆さん。遅くなって申し訳ありませんでした』
「ジン…ジンだ!!」
「ジン…!!」
チョッパーとルフィが叫ぶ。
「ジン!! よかった!!心配したんだから」
ナミが言う。ジンは苦笑した。
「……ハァ…よく見つけたな」
サンジが言う。ジンは左目だけをサンジ向ける。
『それはサンジさんのおかげです』
「は……?」
『サンジさんがあの“紙”をしっかり持っていて下さったおかげです』
サンジはハッとして胸ポケットにある紙を取り出す。
「そうか…。そう言えば居場所がわかるとか言ってたな」
サンジはハハッと笑い息をつく。
「――“渡り鳥”クロスロード・ジン。捕獲に入る」
「おい!! ジンあぶねぇ!!」
平和主義者 が両手でよそ見をしているジンを捕まえようとする。ウソップが叫んだ。
「うわァっ!!」
「……!!あいつも掌にビームだ、肉球じゃねェ…!!! 考えたくねェが3人目ってわけだ!!……どうなってんだ!?」
ビームを避けたサンジが言う。ゾロは刀を構える。
「……今はその謎より身の安全だ! もう一戦やりゃ必ず重傷者が出るぞ!!……“大将”に遭う前に……!!!」
「ああ……。ハァハァ…ここは逃げよう!!!」
ルフィが言う。
「あぶねェ……!! 一緒じゃダメだ!!バラバラに逃げるぞ!!」
「「逃げるの賛成!!」」
ルフィの言葉にウソップとチョッパーは走り出す。 ルフィはサンジとゾロに言う。
「おれ達3人は別れよう!!」
「よし!!……お前大丈夫か?」
「うるせェっ!!」
サンジの問いにゾロは息を切らしながら怒鳴った。
麦わら一味は
サンジ・ナミ・フランキー組
ゾロ・ウソップ・ブルック組
ルフィ・ロビン・チョッパー組
の3つのグループに分かれ逃走を開始する。
「みんな!! 3日後にサニー号で!!」
「「「おう!!!」」」
「別れて逃げるぞ!!!追え!!“PX-1”!!! この12番GRから出すなよ!!厄介になる!!」
「“必殺”……“超煙星”っ!!!」
ウソップが放った煙玉がボワンッと広がり、視界を失わせる。
「今の内だァ!!!」
「ヨホホ…頼りになりますね!!」
ウソップは全力でダッシュする。ブルックは笑いながら続く。
ズムッ!!!
「しまった橋が!!!」
サンジ組が進む先の橋が破壊される。そこに現れたのは
「来たぞ!!!」
「イヤ~!! 何でこっちに~~~!!?」
「オイオイてめェ、コラ!! 押すな――!!」
ナミがフランキーを押しながら叫ぶ。サンジは
「向こう行ったか!! 大丈夫か!?」
ルフィが心配して振り返る。そんなルフィ組の前に戦桃丸が立ち塞がった。
「人の心配してる場合じゃねェ!!!」
「うわっ!!」
「わいは海賊に何の因縁もねェけどな」
「“ゴムゴムの”~~~~~!! “ガトリング”!!!」
ルフィは戦桃丸に立ち向かう。
「!」
戦桃丸はグッと見切る。
「ほいさ!!!」
ドンッ!!!
「!!? 何だ??」
「えェ!? 何した、今!?」
「なかなかいい攻撃力だが…!! わいのガードは世界一!!!」
戦桃丸が空中で身動きの取れないルフィに手を構える。
「“
「!!?」
ドン!!!―――ガシャアン!!
ルフィは戦桃丸の張り手で近くの廃墟まで吹っ飛ばされた。
「ルフィ!!」
「痛ェ~~~~っ!!!…何か変だ、あいつの技………!!」
「言っとくがわいは能力者じゃないぜ!?」
「何だ!!? コイツも強ェ!!!」
チョッパーが目を見張った。
「ゾロ~~~~~~~~~!!!」
「わあああああ~!!!」
「え?」
ゾロ組から悲鳴が聞こえルフィは顔を向ける。
「何だァ!!?何者だァてめェ!!! 離れろ!!ゾロから離れろバカヤロー!!!」
「ゾゾゾゾロさ~~~~~ん!! ゾロさんがビームをくらったァ!!!」
「おいゾロ!! しっかりしろォ!!!」
ウソップは武器を構え、ブルックが頭を抱え叫ぶ。 戦桃丸は腰に手を置いた。
「……ったく遅ェんだよ!! やっと来たか黄猿のオジキ…」
「!!! 黄猿…!?」
ロビンは戦桃丸の言葉に驚き、ゾロ達へ叫ぶ。
「気をつけて!!! その男“海軍大将”よ!!!!」
「え」
「ええ~~~~っ!!!」
ブルックの驚きの悲鳴が響いた。
「「大将!!?」」
「…………。――もう手遅れだよォ~…」
黄猿は辺りを見渡した後、ゾロを見る。
「懸賞金1億2千万…“海賊狩りのゾロ”……!!!」
「くそ……ゲフッ…!!」
「一発KOとは…ずいぶん疲れが溜まってたんだねェ。ゆっくり休むといいよォ~」
黄猿は足をあげゾロに向ける。ピカー…っと光だした。
「ゾロ!!!」
「おい、そいつもビームかよ!! やべェぞ何とかしろォ!!!そんな距離でくらったら死ぬぞ!!!」
フランキーがウソップとブルックに言う。
「危ねェ!!! ゾロが危ねェ!!!」
ゾクッとルフィは悪寒を感じ、叫ぶ。
「畜生!!!何でだ!!? 当たらねェ!!!その足をどけろォ~~~!!!」
「刺さりもしません!!! ちょっと!!どうしたら」
「ムダだねェ…わっしは“ピカピカの実”の…“光人間”ロギア系だからねェ」
ウソップやブルックがいくら攻撃をしても手応えがない。
「ウソでしょ!? 死んじゃう!!!」
「ゾロ!! 逃げろよォ~!!!」
「(体が…もう…!!!)」
ゾロの身体をピクリとも動かない。サンジが叫ぶ。
「ダメだ、あの野郎もう限界だ!!!」
「“
「!」
ロビンは地面に手を生やし、ゾロを引っ張る。しかしそれを黄猿に止められる。
「移動もさせない…ムダだよォ~今死ぬよォ~~~~!!!」
「「「ゾロ~~~~~~っ!!!」」」
ピュン!!……ドン!!―――ボコォ……ン!!
「………!!?」
黄猿は攻撃が阻止されたことに驚く、しかし目の前にはレイリー、黄猿は納得した。
「――…あんたの出る幕かい。“冥王”レイリー…!!!」
「若い芽を摘むんじゃない…これから始まるのだよ!! 彼らの時代は……!!!」
「おっさ――ん!!!」
ルフィは歓喜の声をあげる。黄猿はレイリーに話しかけた。
「あんたがこの島にいる事は度々耳にしてたけどねェ、本当だったんだね~~~。こんなヒヨッ子達のカタを持つなんて、腐っても海賊ってわけなのかい…!! レイリーさん」
「キミ達が手配書を破棄してくれるなら私ものびやかに隠居できるんだがな」
「海賊の罪を消えんでしょう…!! ましてやロジャー海賊団。――ただあんたを捕らえるとなると……こちらとしても……色んな覚悟を決めにゃあいかんので…」
「よ…よかったゾロ…!! やっぱスゲェんだ、このおっさん」
「突いても突いてもすり抜ける体を…今…止めましたね……何で!?」
「ハァ…ハァ……」
「彼らを見逃すわけにはいかんかねェ……黄猿君」
「勘弁して下さいよ…。このコらをとっ捕まえねェと…我々“海軍本部”はマリージョアの“天竜人”達に顔が立たんのですよ。邪魔ァせんでくれませんか……!!!」
「ウソップ、ブルック!!! ゾロを連れて逃げろ~~~!!!」
「「!!」」
ルフィの言葉にウソップとブルックはゾロを抱え、走り出す。
「行くぞブルック!!!」
「ハイ!!!」
ルフィは更に続けて叫んだ。
「全員!!! 逃げる事だけ考えろ!!! 今のおれ達じゃあ…こいつらには“勝てねェ”!!!」
「潔し…!! 腹が立つねェ~~」
「フランキー!!」
「ハァ。全コーラ使い果たすぞ…!!! こいつが最後の攻撃!!!」
フランキーを
「“
ズンッ!!とパシフィスタに攻撃する。パシフィスタは吹っ飛んだ。
「ちったァ効いたかバカ野郎め!!!」
フランキーはガッツポーズをした。そして吹っ飛ばした方向の真逆を走り出す。
「走れ!!!」
「おっさん、ありがとう!!」
「うむ!! 無事を祈る!!」
ルフィは逃げながらレイリーに礼を言った。レイリーは手を挙げ見送る。
「“
黄猿は丸い鏡の様に両手を構えた。 ピカーッと光が木で屈折し、ウソップ達に届く。
「うわっ眩しい!!」
「光!! 何かして来るのでは!!?」
ブルックの予想通り、黄猿は体をピカピカにして移動しようとしていた。
ズバッ!!
「!!?……!! おっとっとっ…!!!」
「キミは行かせん……!!」
レイリーにの剣により、黄猿は移動を阻止される。
「剣など久しぶりだ」
「“
「!!」
ギィン!!レイリーと黄猿の剣が交差する。
「………フー…困ったねェ~~~軽い気持ちでこの島に来たのにねェ…」
「戸惑いこそが人生だよ、黄猿君……!!」
「またおっさんに救われた……!!」
「コココ恐かった~~」
ウソップとブルックは話しながら逃げる。
「…どうやら本物の“冥王”らしいな。オジキが止められるトコなんて初めて見たぜ!!――だが億超えの“ロロノア”を今一歩で…」
黄猿とレイリーの戦いを見ながら戦桃丸が言う。そしてパシフィスタの方に向いた。
「“PX-1”!! ロロノアが虫の息だ!!そっちから行け!!」
パシフィスタがギギッとゾロに目を向ける。
「しまった!! ウソップ達が狙われた!!」
サンジがウソップ達の方へ走る。
「フランキー!!ナミさんを頼む!! 先に行ってくれ!!!」
「サンジ君!!?」
「気ィつけろよ!! こっちは大丈夫だ!!!」
ナミとフランキーは逃げながらサンジに言う。
「おろせ……!!」
「は?」
「……お前らを逃がす……!!」
息も絶え絶えのゾロがウソップに言う。 ウソップは怒鳴った。
「バガ言うな!! 今のお前なんかおれより役に立たねェよ!!一緒に逃げるんだ!! ルフィがそう判断したんだ!!」
「ギャー来たァ!!!」
「!!!」
ウソップ達の後ろにパシフィスタが迫る。
ブルックは立ち止まる。
「……どうぞ、お先にっ!!!」
ブルックの言葉に驚き、ウソップは逃げながら振り向く。
「ブルックよせ!!! そいつの強さは充分知ってんだろ!?」
「男には!! やらねばかならない時があるっ!!!」
刀を構えるブルック。しかしパシフィスタの口からのビームによって倒される。
「ブルック~~~!!!」
「オゲ~~~ッ!! 骨折り損でした!!……!!」
ダンッ
「止まれェ!!! クソ野郎がァ!!!!」
「!!!」
ドカァン…!!とサンジは後ろから
「サンジ!!」
着地したサンジは足に激痛に襲われる。
「ウア…………!!!(ダメだ。これ以上はおれの足がイカレちまう…!!)」
サンジは体を支えきれず、地面に転がる。ウソップはサンジの後ろを見て叫んだ。
「逃げろサンジ、狙ってるぞ!!」
「バカ!! さっさと行け!!」
サンジはウソップに怒鳴った。 ピカッ!!と
「クソ……足が動けば……!!」
サンジは無理矢理動かそうともがくがビームが放たれた。ウソップが悲鳴をあげる。
「サンジ―――!!」
ドカァ―…ン!!
「……!!」
ルフィはゾロ達の方を不安そうに見た。黄猿はレイリーと交戦しながら言う。
「わっしの部下達も充分強力でしょうが……!!」
『それはどうでしょうか……』
「!!」
「………へっ…!!?」
「……ジン!?」
サンジの前に現れたジン。ビームは誰もいない方へ弾かれていた。
『……皆さん。遅くなって申し訳ありませんでした』
「ジン…ジンだ!!」
「ジン…!!」
チョッパーとルフィが叫ぶ。
「ジン!! よかった!!心配したんだから」
ナミが言う。ジンは苦笑した。
「……ハァ…よく見つけたな」
サンジが言う。ジンは左目だけをサンジ向ける。
『それはサンジさんのおかげです』
「は……?」
『サンジさんがあの“紙”をしっかり持っていて下さったおかげです』
サンジはハッとして胸ポケットにある紙を取り出す。
「そうか…。そう言えば居場所がわかるとか言ってたな」
サンジはハハッと笑い息をつく。
「――“渡り鳥”クロスロード・ジン。捕獲に入る」
「おい!! ジンあぶねぇ!!」