懸賞金5億、“渡り鳥”の本領!!
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一方、平和主義者 との戦闘を終えたジン達。
『リセット』
白い鎌が消える。ジンはシルクハットをかぶりなおした。
「……あの“七武海”をあっさりと倒しやがった」
「強ェ……!!」
「「「………」」」
キッドのクルーが口々に言う。ローのクルー達は言葉を失った。ジンは振り返る。
『残念ですが、彼は王下七武海…バーソロミュー・くまではありません』
「何っ!!?」
「“パシフィスタ”と言っていたな」
ローが一歩前に出てジンに尋ねる。
『そうです、トラファルガー・ロー。この方は“平和主義者 ”と言います』
「何者なんだ?」
『バーソロミュー・くまをモデルに作られたサイボーグ兵器と言った所でしょうか』
ジンは平和主義者 に目を向けながら話す。ふと首元に型番を見つけた。
(PX-3……最低3人は来ているとみた方が良さそうですね)
「サイボーグだと!!?」
『ええ。この方がバーソロミュー・くま本人なら、僕が来る前に決着は着いていたでしょう』
「てめェ! どういう意味だ!!」
キッドが突っかかる。キラーがそれを抑えた。ジンは自分を睨み付けるキッドに静かに目を向け、静かに笑った。
『もちろん、“貴方達は殺されている”と言う意味ですよ』
「「「………!!」」」
ジンの言葉で一瞬皆に悪寒が走る。やけに現実味を帯びた言葉を笑って言うジンが奇妙だった。
「クロスロード屋。その右目……と言うよりさっきのは何だ?」
『……? 何のことでしょう?』
「はぐらかすな! なぜ、コイツは突然自爆したんだ……!!?」
ローが声を荒げる。ジンは淡々と話す。
『ああ。それは先程お話した“力”によるものです』
「………!!」
「あん? 何の話をしてるんだ?」
「…ユースタス屋、少し黙っていろ」
「あんだとトラファルガー…!!」
『こんな事態ですし、喧嘩はやめましょう』
ジンが仲裁に入る。ガッとジンは二人に睨まれる。
「誰のせいだと思っている、クロスロード屋!!」
「そうだ!! てめェが訳わかんねェ話しするからじゃねェか!!」
『えっ……僕のせいですか!?』
二人から攻撃を受けるジンは驚いていた。
「キャプテン!!」
「キッド! 話がないなら早く行くぞ」
「「………」」
ベポとキラーに怒られ、バツが悪そうな顔をする二人。
『キラーさんの言う通り、事態は悪くなる一方……皆さんは早く諸島を出るべきです』
「なら、船でゆっくり問い詰めてやる」
ローがジンに言う。しかしジンは首を横に振った。
『すいません、トラファルガー・ロー。僕は一緒には行けません』
「!!?」
「そんな…!!」
「……麦わら屋か…?」
ローの問いにジンは微笑み、頷く。
『彼らに“大将”は少々荷が重い。それに……』
ジンは目を伏せる。
『狙いは彼らや貴方達だけではない…。だから逃げる訳には行きません』
ジンは目をローやキッドにしっかりと向けた。
「………はぁ」
ローは息をつく。
「頑固な所は相変わらずだな、クロスロード屋」
『貴方には負けますよ、トラファルガー・ロー』
笑い合う、二人。
「アイツらの場所はわかってるのか?」
『ええ…。しかし、移動している可能性があるので、探さなければ…』
「これは持ってねェのか?」
ローが一枚の人形の“紙”を取り出し、ジンに見せた。 ジンは驚く。
『まさか…まだ持っていたのですか』
「これを持ってりゃ“お前”はいつでもおれ達の場所がわかるんだろ?」
『………なるほど!』
ジンはローの意図に気づき、笑った。
『お優しいですね、トラファルガー・ロー』
「お前を無理矢理連れてっても無駄だからな。仕方ないから今は麦わら屋に譲るだけだ」
ローはニヤッと笑う。
「麦わら屋に飽きたら、この紙を追っておれの船に来い。席ぐらいは空けといてやる」
『………ご配慮感謝します』
ジンは静かに、しかしとても綺麗に笑った。
「………話しはわかんねェが、ここでてめェに会えたのは収穫だった」
ジンはキッドを見た。
『ユースタス・キャプテン・キッドさん。僕も貴方にお会い出来て良かったです』
「……。てめェとはもっと高みで戦いてェな」
キッドの言葉にジンは一瞬驚く、ジンには嬉しい言葉だった。
『はい!! ぜひ“新世界”で手合わせ致しましょう』
「またな……“ジン”」
『はい……また。“ロー”も皆さんもお元気で』
ジンはシルクハットを取り、頭を下げる。
『それでは失礼します……!!』
フワッとジンは細かな紙になり、消えた。
「「「………」」」
皆、ジンが消えた場所を呆然と見ていた。
「行くぞ。てめェら!!」
キッドがクルーに言い、歩き始めた。
「……おれ達も行くか」
「ロー。良かったのか…?」
息をついたローにペンギンが声をかけた。
「引き止められると思うか?」
「………いや」
ペンギンの返事に苦笑するロー。
「まぁ、気長に待つさ…。今はこの諸島に出るぞ」
「アイアイキャプテン!!」
キッド海賊団に続くように、ハートの海賊団も脱出に向け歩き出した。
12番GRでは麦わら一味が一丸となり、なんとかパシフィスタを撃破していた。
みんな息を切らし座り込む。
「……止まったよな…!! あの野郎」
フランキーはパシフィスタを睨む。
「まだ動き出しそうで……不気味」
「……そしたらもうダメだ…。おれはもう……くたくたで動けねェよ…ハァ」
ナミは不安げにパシフィスタに目を向ける、ウソップは倒れ込み大きく呼吸をする。
「…ぜェ……戦うより逃げた方がよかったのかな…」
「……倒せる者は倒しておいた方がいいわ。……どの道追われるんですもの……」
チョッパーの言葉にロビンが息を整えながら言う。
「しかし…結局何だったんだ、コイツは………!!」
「こいつが“改造人間”である以上…元はあのバーソロミュー・くまと同じ姿をした“人間”だって事だ…。双子か兄弟か……もしくはスーパーそっくり人間を改造したと考えるのが一番自然だな……。いくら何でも“人間”そのものは造れやしねェ……!!」
ゾロの疑問にフランキーが説明を入れながら答える。サンジは立ち上がりパシフィスタに近づく。首元にある型番に気づいた。
「…ハァ……ハァ……!!(PX……4……!?)」
「……ハァ……ちょっと…休もう。いきなり…こんな、全力の戦闘になるとは……思わなかった………!!」
ぐったりとするルフィにサンジは言う。
「…休みてェが…まず身を隠した方がいいな。……今また見つかったらおれら一網打尽だぞ…!!」
「ゼェ…ゼェ…それもそうだ……でも、あとほんのちょっと待ってくれ…」
ルフィが舌を出しながら体を起こす。皆が、後少し……っと思った瞬間どこからか大きな声が聞こえた。
「まったくてめェら、やってくれるぜ!!!」
「「「!!?」」」
「え……」
「……!? 何だ!?また敵か!!?」
「どこから声が……!?」
「上だ!! 上!!」
みんなが慌てる中、チョッパーが上を指さした。
「ほいさァ!!!」
ドスゥン!!っと上から何者かが落ちて来た。砂煙が立こめ、姿が見えない相手にルフィは叫ぶ。
「………!? 誰だ!!!」
砂煙が晴れる。すると先程倒したパシフィスタを見下ろす、2人の人物が現れる。
「オイオイ…何て不様な姿だ“PX-4”……!! てめェら“平和主義者 ”を一人造るために軍艦一隻分の費用を投入してんだぜ!!」
喋るのは鉞 を担いだ金太郎の様な人物。 だいぶイライラしている様だ。
「――まったく、あのパンク野郎に何て報告すりゃいいんだよ…!!」
謎の人物の文句よりも麦わら一味は横にいる人物に釘付けだった。
「うわァ~!!! またいるぞ~~~!!!七武海!!!」
「………も…もしかしてあれが本物か!!?」
そう横にいる人物…それは先程倒したパシフィスタとまったく同じ人物だった。
「本物だろうがニセ物だろうがもうあんなのと戦う体力残ってねェぞ、こっちは…!!」
「今…“パシフィスタ”と……?」
「……さっき倒した奴の名前かしら…」
フーっと荒く息を吐くサンジ。ロビンとナミが冷静に状況を判断しようとしていた。 フランキーが怒鳴る。
「てめェは何者だ、“鉞 ”ィ!!!」
「………人を武器の名で呼びやがって」
謎の人物はフランキーを睨む。
「わいに質問しても無駄だ。お前達に教える事は何もねェよ!! わいは世界一ガードの固い男…!! したがって口も固いんだ」
「…名前くらい、名乗ったらどうだ」
「何も答える筋合いはねェな……。言った筈だ。わいは“世界一口の固い男”戦桃丸だ」
ウソップの言葉にそう返した戦桃丸。 ウソップはポカンッとして言った。
「せんとう丸だな……」
「―――ぁ。今のはわいが自発的に教えたんだぜ。てめェの質問には答えねェ」
「……そうか」
「………。“渡り鳥”はいねェみたいだな。まぁ、いい。始めるぞ“PX-1”!!」
『リセット』
白い鎌が消える。ジンはシルクハットをかぶりなおした。
「……あの“七武海”をあっさりと倒しやがった」
「強ェ……!!」
「「「………」」」
キッドのクルーが口々に言う。ローのクルー達は言葉を失った。ジンは振り返る。
『残念ですが、彼は王下七武海…バーソロミュー・くまではありません』
「何っ!!?」
「“パシフィスタ”と言っていたな」
ローが一歩前に出てジンに尋ねる。
『そうです、トラファルガー・ロー。この方は“
「何者なんだ?」
『バーソロミュー・くまをモデルに作られたサイボーグ兵器と言った所でしょうか』
ジンは
(PX-3……最低3人は来ているとみた方が良さそうですね)
「サイボーグだと!!?」
『ええ。この方がバーソロミュー・くま本人なら、僕が来る前に決着は着いていたでしょう』
「てめェ! どういう意味だ!!」
キッドが突っかかる。キラーがそれを抑えた。ジンは自分を睨み付けるキッドに静かに目を向け、静かに笑った。
『もちろん、“貴方達は殺されている”と言う意味ですよ』
「「「………!!」」」
ジンの言葉で一瞬皆に悪寒が走る。やけに現実味を帯びた言葉を笑って言うジンが奇妙だった。
「クロスロード屋。その右目……と言うよりさっきのは何だ?」
『……? 何のことでしょう?』
「はぐらかすな! なぜ、コイツは突然自爆したんだ……!!?」
ローが声を荒げる。ジンは淡々と話す。
『ああ。それは先程お話した“力”によるものです』
「………!!」
「あん? 何の話をしてるんだ?」
「…ユースタス屋、少し黙っていろ」
「あんだとトラファルガー…!!」
『こんな事態ですし、喧嘩はやめましょう』
ジンが仲裁に入る。ガッとジンは二人に睨まれる。
「誰のせいだと思っている、クロスロード屋!!」
「そうだ!! てめェが訳わかんねェ話しするからじゃねェか!!」
『えっ……僕のせいですか!?』
二人から攻撃を受けるジンは驚いていた。
「キャプテン!!」
「キッド! 話がないなら早く行くぞ」
「「………」」
ベポとキラーに怒られ、バツが悪そうな顔をする二人。
『キラーさんの言う通り、事態は悪くなる一方……皆さんは早く諸島を出るべきです』
「なら、船でゆっくり問い詰めてやる」
ローがジンに言う。しかしジンは首を横に振った。
『すいません、トラファルガー・ロー。僕は一緒には行けません』
「!!?」
「そんな…!!」
「……麦わら屋か…?」
ローの問いにジンは微笑み、頷く。
『彼らに“大将”は少々荷が重い。それに……』
ジンは目を伏せる。
『狙いは彼らや貴方達だけではない…。だから逃げる訳には行きません』
ジンは目をローやキッドにしっかりと向けた。
「………はぁ」
ローは息をつく。
「頑固な所は相変わらずだな、クロスロード屋」
『貴方には負けますよ、トラファルガー・ロー』
笑い合う、二人。
「アイツらの場所はわかってるのか?」
『ええ…。しかし、移動している可能性があるので、探さなければ…』
「これは持ってねェのか?」
ローが一枚の人形の“紙”を取り出し、ジンに見せた。 ジンは驚く。
『まさか…まだ持っていたのですか』
「これを持ってりゃ“お前”はいつでもおれ達の場所がわかるんだろ?」
『………なるほど!』
ジンはローの意図に気づき、笑った。
『お優しいですね、トラファルガー・ロー』
「お前を無理矢理連れてっても無駄だからな。仕方ないから今は麦わら屋に譲るだけだ」
ローはニヤッと笑う。
「麦わら屋に飽きたら、この紙を追っておれの船に来い。席ぐらいは空けといてやる」
『………ご配慮感謝します』
ジンは静かに、しかしとても綺麗に笑った。
「………話しはわかんねェが、ここでてめェに会えたのは収穫だった」
ジンはキッドを見た。
『ユースタス・キャプテン・キッドさん。僕も貴方にお会い出来て良かったです』
「……。てめェとはもっと高みで戦いてェな」
キッドの言葉にジンは一瞬驚く、ジンには嬉しい言葉だった。
『はい!! ぜひ“新世界”で手合わせ致しましょう』
「またな……“ジン”」
『はい……また。“ロー”も皆さんもお元気で』
ジンはシルクハットを取り、頭を下げる。
『それでは失礼します……!!』
フワッとジンは細かな紙になり、消えた。
「「「………」」」
皆、ジンが消えた場所を呆然と見ていた。
「行くぞ。てめェら!!」
キッドがクルーに言い、歩き始めた。
「……おれ達も行くか」
「ロー。良かったのか…?」
息をついたローにペンギンが声をかけた。
「引き止められると思うか?」
「………いや」
ペンギンの返事に苦笑するロー。
「まぁ、気長に待つさ…。今はこの諸島に出るぞ」
「アイアイキャプテン!!」
キッド海賊団に続くように、ハートの海賊団も脱出に向け歩き出した。
12番GRでは麦わら一味が一丸となり、なんとかパシフィスタを撃破していた。
みんな息を切らし座り込む。
「……止まったよな…!! あの野郎」
フランキーはパシフィスタを睨む。
「まだ動き出しそうで……不気味」
「……そしたらもうダメだ…。おれはもう……くたくたで動けねェよ…ハァ」
ナミは不安げにパシフィスタに目を向ける、ウソップは倒れ込み大きく呼吸をする。
「…ぜェ……戦うより逃げた方がよかったのかな…」
「……倒せる者は倒しておいた方がいいわ。……どの道追われるんですもの……」
チョッパーの言葉にロビンが息を整えながら言う。
「しかし…結局何だったんだ、コイツは………!!」
「こいつが“改造人間”である以上…元はあのバーソロミュー・くまと同じ姿をした“人間”だって事だ…。双子か兄弟か……もしくはスーパーそっくり人間を改造したと考えるのが一番自然だな……。いくら何でも“人間”そのものは造れやしねェ……!!」
ゾロの疑問にフランキーが説明を入れながら答える。サンジは立ち上がりパシフィスタに近づく。首元にある型番に気づいた。
「…ハァ……ハァ……!!(PX……4……!?)」
「……ハァ……ちょっと…休もう。いきなり…こんな、全力の戦闘になるとは……思わなかった………!!」
ぐったりとするルフィにサンジは言う。
「…休みてェが…まず身を隠した方がいいな。……今また見つかったらおれら一網打尽だぞ…!!」
「ゼェ…ゼェ…それもそうだ……でも、あとほんのちょっと待ってくれ…」
ルフィが舌を出しながら体を起こす。皆が、後少し……っと思った瞬間どこからか大きな声が聞こえた。
「まったくてめェら、やってくれるぜ!!!」
「「「!!?」」」
「え……」
「……!? 何だ!?また敵か!!?」
「どこから声が……!?」
「上だ!! 上!!」
みんなが慌てる中、チョッパーが上を指さした。
「ほいさァ!!!」
ドスゥン!!っと上から何者かが落ちて来た。砂煙が立こめ、姿が見えない相手にルフィは叫ぶ。
「………!? 誰だ!!!」
砂煙が晴れる。すると先程倒したパシフィスタを見下ろす、2人の人物が現れる。
「オイオイ…何て不様な姿だ“PX-4”……!! てめェら“
喋るのは
「――まったく、あのパンク野郎に何て報告すりゃいいんだよ…!!」
謎の人物の文句よりも麦わら一味は横にいる人物に釘付けだった。
「うわァ~!!! またいるぞ~~~!!!七武海!!!」
「………も…もしかしてあれが本物か!!?」
そう横にいる人物…それは先程倒したパシフィスタとまったく同じ人物だった。
「本物だろうがニセ物だろうがもうあんなのと戦う体力残ってねェぞ、こっちは…!!」
「今…“パシフィスタ”と……?」
「……さっき倒した奴の名前かしら…」
フーっと荒く息を吐くサンジ。ロビンとナミが冷静に状況を判断しようとしていた。 フランキーが怒鳴る。
「てめェは何者だ、“
「………人を武器の名で呼びやがって」
謎の人物はフランキーを睨む。
「わいに質問しても無駄だ。お前達に教える事は何もねェよ!! わいは世界一ガードの固い男…!! したがって口も固いんだ」
「…名前くらい、名乗ったらどうだ」
「何も答える筋合いはねェな……。言った筈だ。わいは“世界一口の固い男”戦桃丸だ」
ウソップの言葉にそう返した戦桃丸。 ウソップはポカンッとして言った。
「せんとう丸だな……」
「―――ぁ。今のはわいが自発的に教えたんだぜ。てめェの質問には答えねェ」
「……そうか」
「………。“渡り鳥”はいねェみたいだな。まぁ、いい。始めるぞ“PX-1”!!」