天竜人に手をかけるということ
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「まだ追って来るなァ…橋壊したのに……」
「当然だ。町に戻っても海兵はいる筈だ。さっさと島を出るぞ!!」
一足早くオークション会場から脱出したキッド海賊団は歩きながら話していた。
「!」
ピュン!!
「うわっ!!」
光のビームがキッドの足をかすめる。
「キッド!!」
「キッドの頭!!」
キラーとクルーが駆け寄る。 キッドは前を見据えていた。
「あそこだ!!………!!?」
「……!! アレはまさか…!!!」
キッドとキラーは目の先にいる人物に目を見開く。
「何で……!!! この島に“七武海”が……!!!」
「アイヤ~~~~ッ!!! アイ!!!アイ!!!」
オークション会場前ではベポが戦いを続けている。
「何て機敏なクマだ!!! 手に負えねぇっ…!!!」
「アイアイ~~~~~~イ!!!」
「しかし何でクマが言葉を喋るんだよっ!!!」
「すいません…」
「なんか打たれ弱いっ!!!」
海兵に言われてヘコむベポ。
「急げベポ!!」
ボコォン!!
「うわァ!!」
「アイアイ~~!!」
「しまった。橋を壊された!!!」
ジャンパールが橋を壊す。その隙にベポは橋の反対に渡った。
ハートの海賊団は走る。
「お前新入りだからおれの下ね!!」
「奴隷でなきゃ何でもいい…」
ベポとジャンパールが話す。ローは後ろを走るペンギンに尋ねた。
「おい、あいつはどうした?」
「……後で合流するらしい」
「……? それを許したのか、お前は」
「許した……訳じゃない。ただジンに言われた様にしなければいけないと感じたんだ」
「………???」
ローはペンギンの言葉の意味が解らず、首を傾げる。ペンギンもそれ以上説明のしようがなかった。前からキャスケットが叫ぶ。
「船長!! アレ…」
「……………!?」
ローは前に目を凝らす。そこに居たのは…
「……ユースタス屋と……アレは………!!!」
ローは止まる。そして言った。
「何で“七武海”がこんな所に……!!!」
「!……トラファルガー・ロー……!!」
七武海、バーソロミューくまが言う。
「―――おれの名を知ってんのか……………!!」
ピュン……ボォン!!
くまは口から光線を出し、ローに攻撃する。
「キャプテン!!」
「ここは“海軍本部”と“マリージョア”のすぐそば。誰が現れてもおかしくはない…!!」
「手当たり次第か、コイツ!! トラファルガーてめェ邪魔だぞ」
くまを見据え、両手に金属を纏ったキッドが言う。ローは爆風で舞い上がったチリの中から姿を現した。
「消されたいのか。命令するなと言った筈だ。――今日は思わぬ大物に出食わす日だ。……さらに“大将”になんて遭いたくねェんで……」
ローも臨戦態勢を取る。
「そこを通して貰うぞ、バーソロミュー・くま…!!」
「くそぅ!! 逃げられた」
「橋を迂回して追え!! 逃がすな!」
海軍准将が指揮をする。
コツコツ…
「………??」
オークション会場から人が出てくる。海兵が足音に気付き振り向いた。
「准将!! 何者かが出て来ます」
「何ぃー!!?」
建物の影から出てくる人影を海兵達は食い入る様に見る。ジンは視線を浴びながらゆっくりと現れた。 頭にはシルクハットをかぶり、身体は“元”の大きさに戻っていた。
『皆さん、どうやらここからは逃げれた様ですね。よかった』
「…なっ、まさか……!!?」
海兵達がどよめく。ジンは眼帯を外しているため両目で周りを見る。
「あいつは…“渡り鳥”クロスロード・ジン!!……ごっ、5億の首です」
「何故だ!!? 中には誰もいないと報告が…」
『ああ。あれは僕の“言葉”で“忘れて”頂きました。なのであの海兵さん達に落ち度はありませんよ』
「言って口を噤むわけではあるまい!!」
准将の言葉にジンは笑う。そしてオークション会場前にいる全ての海軍に言った。
『海軍の皆さん、そこから“動くことを禁止”します』
「「「!!」」」
「う…体が…」
「動かない……!?」
「何で!!?」
「どうしたんだ!! お前ら」
准将以外の海兵達が動けなくなる。
『常識が覆るなんてことはこの海では当たり前。それを自身の身体で学ぶことも時には大切ですよ。あっ、ちなみに僕は貴方達と争うつもりはありません。ここに残ったのはただ“確認”と“慣れ”のためです』
「「「??」」」
『さて』
ジンはその場からフッと消える。
「なっ!!」
ジンは准将の目の前に現れた。
『准将さん、貴方がここの責任者とお見受けします。そんな貴方に聞きたいことがあるのですが…』
ジンの覇気に似た何かわからないプレッシャーに准将はたじろぐ。
「海賊に話すことなどない…!!」
『それは残念です。しかし“話して”頂きますよ』
ジンは准将をはっきりと見ながら言う。
『准将さん。“大将”はどなたが来るのですか? “お答え”下さい』
准将は頭に直接言葉を叩き込まれる様な感覚に襲われる。
「……大将は“黄猿”がいらっしゃる」
『“黄猿”ですか……!? ……“他”にはどなたが?』
「前軍として…“平和主義者 ”が投入されている」
『“平和主義者 ”……!!』
ジンは驚いた。
(それだけの戦力…。ルフィさん達だけが目的とは思えないですね……)
ジンはシルクハットをなおす。
『あまりゆっくりはしていられませんね』
准将が武器を構える。
「なぜ喋ってしまった……?? 口が勝手に動いたみたいだ…。“渡り鳥”!! なんの術を使ったか知らんが覚悟しろ」
『“准将、そして海兵の皆さん。動かず武器を捨ててください”』
「!!?」
准将は体の自由が効かなくなり、手から武器を落とす。他の海兵達も次々と武器を落とす。
「何がどうなって…」
『手の内を明かす程、僕は優しくありません。それに…残念ですが、お時間が無くなりました。そろそろ失礼します』
「何だと、貴様………!!」
ジン以外指一本動けなくなっていた。
『大丈夫ですよ。怖がらないでください。貴方達は少し眠るだけです』
「「「???」」」
『では、海軍の皆さん“1日程、眠って”ください』
ジンは笑顔でそう言うと右手を前に出し、パチンッと指をならす。
『おやすみなさい。“良い夢”を……』
ジンが言い終わった瞬間、海兵達はバタバタと倒れる。海兵達はぐっすり眠っていた。
『大将“黄猿”に“平和主義者 ”……ですか。なかなか大掛かりですね』
ジンは眠る海兵達の真ん中で呟き、シルクハットに手を添える。
『今回は……逃げる訳には行かない様です。まずは彼らをこの島から脱出させれることに最善を尽くしましょう。
――“無数の聖書 ”…』
ジンは細かな紙となり、壊れた橋を越え、オークション前から姿を消した。
⇒あとがき
「当然だ。町に戻っても海兵はいる筈だ。さっさと島を出るぞ!!」
一足早くオークション会場から脱出したキッド海賊団は歩きながら話していた。
「!」
ピュン!!
「うわっ!!」
光のビームがキッドの足をかすめる。
「キッド!!」
「キッドの頭!!」
キラーとクルーが駆け寄る。 キッドは前を見据えていた。
「あそこだ!!………!!?」
「……!! アレはまさか…!!!」
キッドとキラーは目の先にいる人物に目を見開く。
「何で……!!! この島に“七武海”が……!!!」
「アイヤ~~~~ッ!!! アイ!!!アイ!!!」
オークション会場前ではベポが戦いを続けている。
「何て機敏なクマだ!!! 手に負えねぇっ…!!!」
「アイアイ~~~~~~イ!!!」
「しかし何でクマが言葉を喋るんだよっ!!!」
「すいません…」
「なんか打たれ弱いっ!!!」
海兵に言われてヘコむベポ。
「急げベポ!!」
ボコォン!!
「うわァ!!」
「アイアイ~~!!」
「しまった。橋を壊された!!!」
ジャンパールが橋を壊す。その隙にベポは橋の反対に渡った。
ハートの海賊団は走る。
「お前新入りだからおれの下ね!!」
「奴隷でなきゃ何でもいい…」
ベポとジャンパールが話す。ローは後ろを走るペンギンに尋ねた。
「おい、あいつはどうした?」
「……後で合流するらしい」
「……? それを許したのか、お前は」
「許した……訳じゃない。ただジンに言われた様にしなければいけないと感じたんだ」
「………???」
ローはペンギンの言葉の意味が解らず、首を傾げる。ペンギンもそれ以上説明のしようがなかった。前からキャスケットが叫ぶ。
「船長!! アレ…」
「……………!?」
ローは前に目を凝らす。そこに居たのは…
「……ユースタス屋と……アレは………!!!」
ローは止まる。そして言った。
「何で“七武海”がこんな所に……!!!」
「!……トラファルガー・ロー……!!」
七武海、バーソロミューくまが言う。
「―――おれの名を知ってんのか……………!!」
ピュン……ボォン!!
くまは口から光線を出し、ローに攻撃する。
「キャプテン!!」
「ここは“海軍本部”と“マリージョア”のすぐそば。誰が現れてもおかしくはない…!!」
「手当たり次第か、コイツ!! トラファルガーてめェ邪魔だぞ」
くまを見据え、両手に金属を纏ったキッドが言う。ローは爆風で舞い上がったチリの中から姿を現した。
「消されたいのか。命令するなと言った筈だ。――今日は思わぬ大物に出食わす日だ。……さらに“大将”になんて遭いたくねェんで……」
ローも臨戦態勢を取る。
「そこを通して貰うぞ、バーソロミュー・くま…!!」
「くそぅ!! 逃げられた」
「橋を迂回して追え!! 逃がすな!」
海軍准将が指揮をする。
コツコツ…
「………??」
オークション会場から人が出てくる。海兵が足音に気付き振り向いた。
「准将!! 何者かが出て来ます」
「何ぃー!!?」
建物の影から出てくる人影を海兵達は食い入る様に見る。ジンは視線を浴びながらゆっくりと現れた。 頭にはシルクハットをかぶり、身体は“元”の大きさに戻っていた。
『皆さん、どうやらここからは逃げれた様ですね。よかった』
「…なっ、まさか……!!?」
海兵達がどよめく。ジンは眼帯を外しているため両目で周りを見る。
「あいつは…“渡り鳥”クロスロード・ジン!!……ごっ、5億の首です」
「何故だ!!? 中には誰もいないと報告が…」
『ああ。あれは僕の“言葉”で“忘れて”頂きました。なのであの海兵さん達に落ち度はありませんよ』
「言って口を噤むわけではあるまい!!」
准将の言葉にジンは笑う。そしてオークション会場前にいる全ての海軍に言った。
『海軍の皆さん、そこから“動くことを禁止”します』
「「「!!」」」
「う…体が…」
「動かない……!?」
「何で!!?」
「どうしたんだ!! お前ら」
准将以外の海兵達が動けなくなる。
『常識が覆るなんてことはこの海では当たり前。それを自身の身体で学ぶことも時には大切ですよ。あっ、ちなみに僕は貴方達と争うつもりはありません。ここに残ったのはただ“確認”と“慣れ”のためです』
「「「??」」」
『さて』
ジンはその場からフッと消える。
「なっ!!」
ジンは准将の目の前に現れた。
『准将さん、貴方がここの責任者とお見受けします。そんな貴方に聞きたいことがあるのですが…』
ジンの覇気に似た何かわからないプレッシャーに准将はたじろぐ。
「海賊に話すことなどない…!!」
『それは残念です。しかし“話して”頂きますよ』
ジンは准将をはっきりと見ながら言う。
『准将さん。“大将”はどなたが来るのですか? “お答え”下さい』
准将は頭に直接言葉を叩き込まれる様な感覚に襲われる。
「……大将は“黄猿”がいらっしゃる」
『“黄猿”ですか……!? ……“他”にはどなたが?』
「前軍として…“
『“
ジンは驚いた。
(それだけの戦力…。ルフィさん達だけが目的とは思えないですね……)
ジンはシルクハットをなおす。
『あまりゆっくりはしていられませんね』
准将が武器を構える。
「なぜ喋ってしまった……?? 口が勝手に動いたみたいだ…。“渡り鳥”!! なんの術を使ったか知らんが覚悟しろ」
『“准将、そして海兵の皆さん。動かず武器を捨ててください”』
「!!?」
准将は体の自由が効かなくなり、手から武器を落とす。他の海兵達も次々と武器を落とす。
「何がどうなって…」
『手の内を明かす程、僕は優しくありません。それに…残念ですが、お時間が無くなりました。そろそろ失礼します』
「何だと、貴様………!!」
ジン以外指一本動けなくなっていた。
『大丈夫ですよ。怖がらないでください。貴方達は少し眠るだけです』
「「「???」」」
『では、海軍の皆さん“1日程、眠って”ください』
ジンは笑顔でそう言うと右手を前に出し、パチンッと指をならす。
『おやすみなさい。“良い夢”を……』
ジンが言い終わった瞬間、海兵達はバタバタと倒れる。海兵達はぐっすり眠っていた。
『大将“黄猿”に“
ジンは眠る海兵達の真ん中で呟き、シルクハットに手を添える。
『今回は……逃げる訳には行かない様です。まずは彼らをこの島から脱出させれることに最善を尽くしましょう。
――“
ジンは細かな紙となり、壊れた橋を越え、オークション前から姿を消した。
⇒あとがき