天竜人に手をかけるということ
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オークション会場内。
「おいおいじいさん、無茶すんな!!! 爆発しちまうよ!!!」
「奴隷の首輪が爆発するとこ、おれ達見たんだよ~~!!」
レイリーがケイミーの首輪に手をかけるのを見て、叫ぶパッパグとチョッパー。
「私も見ましたよ、マズイですってホント。その首輪は!!!」
ブルックも慌てた。レイリーはケイミーに大丈夫だっと優しい言葉をかける。
「ヤベェって、鍵がなきゃ外せねェって!!!」
「音鳴ってるよ! どうすんだよ!!」
「もう間に合わねェよ~~~~ケイビ~!!!」
「え」
ヒュッ!!……ボカァン!!!
ケイミーの首輪は見事外れた。
「………!! 外れた!!」
ナミが驚く。すると爆発を見たフランキーが飛び出してきた。
「おいおい!! 何だ今の!?もう首輪も手錠もねェじゃねェかよっ!!」
「!」
レイリーは振り向く。フランキーは鍵の束をレイリーに突きつけた。
「見ろ!! やっと見つけてきたのに!!」
「あの…ありがとう」
「――ほう、優秀だな。……だがもういい。キミはこの娘さんを運びたまえ……!!」
「何だってんだよ!! 何だこの状況!!てめェ誰だ!?」
「何だ…!?何した!? また不思議な事をしたぞ、あのジジイ…!!素手で首輪を……!!」
ウソップは椅子の影に隠れながら言う。
「この衛兵達を一斉に倒したのもあのジジイなら、魔術か妖術の類が使えるって事だろ…!? 能力者かなんかだ……!!ルフィどんな知り合いだよ」
ウソップ問いにルフィはかぶりを振る。
「おれ知らねェって、本当に!!」
「あれは確か“ハキ”ってやつだ。おれもよく知らねェけど…」
ハチがレイリーのやった事について言う。レイリーはおおっと麦わら海賊以外に人がいるのに気づく。
「悪かったな“キミら”……見物の海賊だったか…。今のを難なく持ち堪えるとは半端者ではなさそうだな」
レイリーはそれぞれの海賊を見る。ローブ越しにジンとレイリーは目が合った。
『……!!?』
ジンはレイリーに自分のことがバレているように感じ、つい目を反らす。
「――まさかこんな大物に、ここで出会うとは…」
「…“冥王”シルバーズ・レイリー…!!! 間違いねェ。なぜこんな所に伝説の男が…」
隣で座っているローが言い、続くようにキッドが話した。レイリーがジンから目を離し、二人を見る。
「――この島じゃコーティング屋の“レイさん”で通っている…下手にその名を呼んでくれるな。もはや老兵……平穏に暮らしたいのだよ」
そしてハチの下へ行き、傷に手を置く。
「――――死にはせんな? ……ハチ。昔からあれ程この島を歩いてはいかんと言っておるのに」
「ニュ~~すまねェ………」
そしてレイリーは顔をあげ、ルフィ達に礼を言う。
「ありがとうキミ達。私の友人を救ってくれた」
「んで、おっさん。おれに会いたかったって、何だ?」
ルフィが尋ねる。
「んん…話は後にしよう! まずはここを抜けねばな…」
「それはいいが、ウソップ。ジンはどうした? 一緒じゃないのか?」
ゾロが聞く。ウソップは、ああっと言う。
「ゾロ、お前の勘違いだ。ルフィ達と出掛けてたよ」
「えっ? ジンは一緒に出てねェぞ」
ルフィが言う。ウソップはびっくりした。
「えぇ…!!? でも部屋に誰もいなかったぞ」
「そんなハズねェよ。おれはあいつを散歩に誘ってんだ」
「じゃあ、ひとりで出たんじゃねェのか?」
ゾロの言葉にフランキーがケイミーを背負いながら言う。
「でも、トビウオ達が島中を探してくれたんだから外出してたら分かるんじゃないか?」
チョッパーの言葉に確かにっとブルックが言う。ナミは焦っていた。
「……どうしよう。こんな状況で、この諸島の広さじゃ探し出せない…」
「でも、騒ぎは聞いてるかもしれないわ」
『………』
ルフィ達の言葉をジンは眼帯に手を置き、目を伏せ聞いていた。
「なぁ、麦わら屋。クロスロード屋とはどういう関係だ?」
ローが聞く。ルフィはローを見て、はっきり答えた。
「ジンはおれの仲間になるんだ!!!」
ローは横目でジンを見ながら喋る。
「ほう…。――少し前だが、クロスロード屋がおれの船に乗ってたことがある」
「お前の船に!!?」
「ああ。その時おれは何度もあいつを仲間に誘ったが、あいつは首を縦に振らなかった。そして終いには勝手に船から消えた」
「………おい、なんだそりゃ。今の状況がそうだとでも言いたいのか、てめェは」
サンジはタバコを噛み、ローを睨む。
「熱くなるな、“仮”の話だ。まぁ、あいつがフリーならおれは無理矢理にでも仲間にするがな」
ローは口角をあげる。サンジは今にもローに掴みかかりそうだった。
「大丈夫だ!! ジンは絶対来る!」
『……!!?』
ルフィが大きな声で言い切った。
「「「………!!」」」
「自信満々だな」
「ああ。お前らには悪いけど、ジンはおれ達の仲間になるんだ。だから来る!」
ルフィの言葉に動揺していた麦わらクルー達が力強く頷く。
「まぁ、ジンならなんとか見つけてくるだろう」
「船に戻ってるかしれないしね」
ゾロが言い、ナミが笑顔で言った。
「話がまとまった様じゃな。では行くとしようか」
レイリーがハチを担ぐ。キッドのクルーが言った。
「外は完全に包囲されてるぞ、キッドの頭」
同時に外から怒鳴るよう放送が聞こえてきた。
[犯人は速やかにロズワード一家を解放しなさい!! 直“大将”が到着する。早々に降伏する事をすすめる!!
どうなっても知らんぞ!!!ルーキー共!!]
放送を聞いたローは息をつく。
「おれ達は巻き込まれるどころか…完全に共犯者扱いだな」
「“麦わらのルフィ”の噂通りとイカレ具合を見れたんだ。文句はねェが……“大将”と今ぶつかるのはゴメンだ…!!!」
「あー私はさっきの様な“力”はもう使わんのでキミら頼むぞ。海軍に正体がバレては住みづらい」
「長引くだけ兵が増える。先に行かせて貰うぞ」
レイリーの言葉を聞き、キッドはクルーと共に入口に向かう。 ルフィやロー達に背を向けたまま右手をあげた。
「もののついでだ。お前ら助けてやるよ! 表の掃除はしといてやるから安心しな」
キッドの余裕たっぷりのその言葉にカチーン!!っとなるルフィとロー。ルフィはダッとキッドの後を追う。
「あっ、ルフィ!! 待ちなさい!!?」
ナミの制止も虚しく走って行った。
「キャプテン!?」
「ベポ、刀を寄越せ。ペンギン、ちゃんとそいつ連れて来い」
「わかっている」
ローもキッドとルフィと後を追って行った。
「出て来たぞ!! 構えろ!!!」
オークション会場前で陣形を取っていた海兵達は3つの人影を見つけ、銃や武器を構える。
「あれは3人共キャプテンだ……!!!」
「先陣きって出てきやがった!!!」
「右から“3億”“3億1500万”“2億”の首です」
入口から出て来たのは右からルフィ・キッド・ロー。
「お前ら…下がってていいぞ」
「お前ら二人に下がってろと言ったんだ」
「もう一度おれに命令したらお前から消すぞユースタス屋」
「ホンっとにもー単純なんだから!!」
「おい大乱闘になるぞ!! そのスキに脱出しよう。どうせぐずぐずしてられねェんだ」
呆れた調子のナミ。ウソップは意気込む。
「――続くぞ!! 一気に突破する」
「よし」
ゾロの言葉にサンジは珍しく反応した。
「――ではお前達…はぐれた場合は“13番GR”で落ち合うという事に」
「ああ!! わかった」
「絶対わかってねーよ、お前っ!!」
レイリーの言葉に真顔で頷くゾロ。ウソップは目を飛び出しながら突っ込みを入れた。麦わら一味やキッド海賊団のクルーが入口に向かう。
「おれ達も行くぞ」
「「おう!!」」
ペンギンの言葉にベポとキャスケットが元気良く入口に向かう。
「ジン、行くぞ」
『すいません、ペンギンさん。僕は後から行きます』
ジンはペンギンと向かい合う様に立つ。ローブをかけたままなのでペンギンからは左目しか見えない。
「それが、あいつに通る訳ないだろう」
ペンギンはため息をつく。ジンはそうですねっと笑った。
『では、“お願い”します。トラファルガー・ローに後で行くとお伝えください』
ペンギンはビリビリと何かを感じる。
「(なんだ……さっきの冥王のものとはまた違う感覚だ…)」
ペンギンは頭にジンの言葉が直接叩き込まれる感覚に襲われる。ペンギンは知らない内に、だが自分の意思で頷いていた。
『ありがとうございます』
ジンは笑う。ローブに隠れた、紅い目がペンギンを捉えていた。
「おいおいじいさん、無茶すんな!!! 爆発しちまうよ!!!」
「奴隷の首輪が爆発するとこ、おれ達見たんだよ~~!!」
レイリーがケイミーの首輪に手をかけるのを見て、叫ぶパッパグとチョッパー。
「私も見ましたよ、マズイですってホント。その首輪は!!!」
ブルックも慌てた。レイリーはケイミーに大丈夫だっと優しい言葉をかける。
「ヤベェって、鍵がなきゃ外せねェって!!!」
「音鳴ってるよ! どうすんだよ!!」
「もう間に合わねェよ~~~~ケイビ~!!!」
「え」
ヒュッ!!……ボカァン!!!
ケイミーの首輪は見事外れた。
「………!! 外れた!!」
ナミが驚く。すると爆発を見たフランキーが飛び出してきた。
「おいおい!! 何だ今の!?もう首輪も手錠もねェじゃねェかよっ!!」
「!」
レイリーは振り向く。フランキーは鍵の束をレイリーに突きつけた。
「見ろ!! やっと見つけてきたのに!!」
「あの…ありがとう」
「――ほう、優秀だな。……だがもういい。キミはこの娘さんを運びたまえ……!!」
「何だってんだよ!! 何だこの状況!!てめェ誰だ!?」
「何だ…!?何した!? また不思議な事をしたぞ、あのジジイ…!!素手で首輪を……!!」
ウソップは椅子の影に隠れながら言う。
「この衛兵達を一斉に倒したのもあのジジイなら、魔術か妖術の類が使えるって事だろ…!? 能力者かなんかだ……!!ルフィどんな知り合いだよ」
ウソップ問いにルフィはかぶりを振る。
「おれ知らねェって、本当に!!」
「あれは確か“ハキ”ってやつだ。おれもよく知らねェけど…」
ハチがレイリーのやった事について言う。レイリーはおおっと麦わら海賊以外に人がいるのに気づく。
「悪かったな“キミら”……見物の海賊だったか…。今のを難なく持ち堪えるとは半端者ではなさそうだな」
レイリーはそれぞれの海賊を見る。ローブ越しにジンとレイリーは目が合った。
『……!!?』
ジンはレイリーに自分のことがバレているように感じ、つい目を反らす。
「――まさかこんな大物に、ここで出会うとは…」
「…“冥王”シルバーズ・レイリー…!!! 間違いねェ。なぜこんな所に伝説の男が…」
隣で座っているローが言い、続くようにキッドが話した。レイリーがジンから目を離し、二人を見る。
「――この島じゃコーティング屋の“レイさん”で通っている…下手にその名を呼んでくれるな。もはや老兵……平穏に暮らしたいのだよ」
そしてハチの下へ行き、傷に手を置く。
「――――死にはせんな? ……ハチ。昔からあれ程この島を歩いてはいかんと言っておるのに」
「ニュ~~すまねェ………」
そしてレイリーは顔をあげ、ルフィ達に礼を言う。
「ありがとうキミ達。私の友人を救ってくれた」
「んで、おっさん。おれに会いたかったって、何だ?」
ルフィが尋ねる。
「んん…話は後にしよう! まずはここを抜けねばな…」
「それはいいが、ウソップ。ジンはどうした? 一緒じゃないのか?」
ゾロが聞く。ウソップは、ああっと言う。
「ゾロ、お前の勘違いだ。ルフィ達と出掛けてたよ」
「えっ? ジンは一緒に出てねェぞ」
ルフィが言う。ウソップはびっくりした。
「えぇ…!!? でも部屋に誰もいなかったぞ」
「そんなハズねェよ。おれはあいつを散歩に誘ってんだ」
「じゃあ、ひとりで出たんじゃねェのか?」
ゾロの言葉にフランキーがケイミーを背負いながら言う。
「でも、トビウオ達が島中を探してくれたんだから外出してたら分かるんじゃないか?」
チョッパーの言葉に確かにっとブルックが言う。ナミは焦っていた。
「……どうしよう。こんな状況で、この諸島の広さじゃ探し出せない…」
「でも、騒ぎは聞いてるかもしれないわ」
『………』
ルフィ達の言葉をジンは眼帯に手を置き、目を伏せ聞いていた。
「なぁ、麦わら屋。クロスロード屋とはどういう関係だ?」
ローが聞く。ルフィはローを見て、はっきり答えた。
「ジンはおれの仲間になるんだ!!!」
ローは横目でジンを見ながら喋る。
「ほう…。――少し前だが、クロスロード屋がおれの船に乗ってたことがある」
「お前の船に!!?」
「ああ。その時おれは何度もあいつを仲間に誘ったが、あいつは首を縦に振らなかった。そして終いには勝手に船から消えた」
「………おい、なんだそりゃ。今の状況がそうだとでも言いたいのか、てめェは」
サンジはタバコを噛み、ローを睨む。
「熱くなるな、“仮”の話だ。まぁ、あいつがフリーならおれは無理矢理にでも仲間にするがな」
ローは口角をあげる。サンジは今にもローに掴みかかりそうだった。
「大丈夫だ!! ジンは絶対来る!」
『……!!?』
ルフィが大きな声で言い切った。
「「「………!!」」」
「自信満々だな」
「ああ。お前らには悪いけど、ジンはおれ達の仲間になるんだ。だから来る!」
ルフィの言葉に動揺していた麦わらクルー達が力強く頷く。
「まぁ、ジンならなんとか見つけてくるだろう」
「船に戻ってるかしれないしね」
ゾロが言い、ナミが笑顔で言った。
「話がまとまった様じゃな。では行くとしようか」
レイリーがハチを担ぐ。キッドのクルーが言った。
「外は完全に包囲されてるぞ、キッドの頭」
同時に外から怒鳴るよう放送が聞こえてきた。
[犯人は速やかにロズワード一家を解放しなさい!! 直“大将”が到着する。早々に降伏する事をすすめる!!
どうなっても知らんぞ!!!ルーキー共!!]
放送を聞いたローは息をつく。
「おれ達は巻き込まれるどころか…完全に共犯者扱いだな」
「“麦わらのルフィ”の噂通りとイカレ具合を見れたんだ。文句はねェが……“大将”と今ぶつかるのはゴメンだ…!!!」
「あー私はさっきの様な“力”はもう使わんのでキミら頼むぞ。海軍に正体がバレては住みづらい」
「長引くだけ兵が増える。先に行かせて貰うぞ」
レイリーの言葉を聞き、キッドはクルーと共に入口に向かう。 ルフィやロー達に背を向けたまま右手をあげた。
「もののついでだ。お前ら助けてやるよ! 表の掃除はしといてやるから安心しな」
キッドの余裕たっぷりのその言葉にカチーン!!っとなるルフィとロー。ルフィはダッとキッドの後を追う。
「あっ、ルフィ!! 待ちなさい!!?」
ナミの制止も虚しく走って行った。
「キャプテン!?」
「ベポ、刀を寄越せ。ペンギン、ちゃんとそいつ連れて来い」
「わかっている」
ローもキッドとルフィと後を追って行った。
「出て来たぞ!! 構えろ!!!」
オークション会場前で陣形を取っていた海兵達は3つの人影を見つけ、銃や武器を構える。
「あれは3人共キャプテンだ……!!!」
「先陣きって出てきやがった!!!」
「右から“3億”“3億1500万”“2億”の首です」
入口から出て来たのは右からルフィ・キッド・ロー。
「お前ら…下がってていいぞ」
「お前ら二人に下がってろと言ったんだ」
「もう一度おれに命令したらお前から消すぞユースタス屋」
「ホンっとにもー単純なんだから!!」
「おい大乱闘になるぞ!! そのスキに脱出しよう。どうせぐずぐずしてられねェんだ」
呆れた調子のナミ。ウソップは意気込む。
「――続くぞ!! 一気に突破する」
「よし」
ゾロの言葉にサンジは珍しく反応した。
「――ではお前達…はぐれた場合は“13番GR”で落ち合うという事に」
「ああ!! わかった」
「絶対わかってねーよ、お前っ!!」
レイリーの言葉に真顔で頷くゾロ。ウソップは目を飛び出しながら突っ込みを入れた。麦わら一味やキッド海賊団のクルーが入口に向かう。
「おれ達も行くぞ」
「「おう!!」」
ペンギンの言葉にベポとキャスケットが元気良く入口に向かう。
「ジン、行くぞ」
『すいません、ペンギンさん。僕は後から行きます』
ジンはペンギンと向かい合う様に立つ。ローブをかけたままなのでペンギンからは左目しか見えない。
「それが、あいつに通る訳ないだろう」
ペンギンはため息をつく。ジンはそうですねっと笑った。
『では、“お願い”します。トラファルガー・ローに後で行くとお伝えください』
ペンギンはビリビリと何かを感じる。
「(なんだ……さっきの冥王のものとはまた違う感覚だ…)」
ペンギンは頭にジンの言葉が直接叩き込まれる感覚に襲われる。ペンギンは知らない内に、だが自分の意思で頷いていた。
『ありがとうございます』
ジンは笑う。ローブに隠れた、紅い目がペンギンを捉えていた。