ポーネグリフ
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ゆっくりと目を開ければジンと話した林の中にいた。
『ここに出るのですね。見事な隠し通路でした』
「……そうね」
ロビンはジンの顔を見る。
『……あっ!』
「??」
ジンは振り返りロビンを見る。目があった。ジンは笑顔で言う。
『とても今更なことなのですが、お名前をお聞きしていませんでした。僕はクロスロード・ジンと申します』
ジンはシルクハットを取りお辞儀をする。
「…そうだったわね。気づかなかったわ。私は……」
ロビンは名乗るのを戸惑った。実際は名乗りたくなかった。
「ニコ・ロビンよ」
ジンはニコ・ロビンという名前を聞いた事があり、ハッとした。
『ニコ・ロビンさんですか』
「知ってるのね。私の名前を」
ロビンは顔を地面に向ける。
これで終わった。自分をわかってくれたかもしれないジンに賞金首であることを明かしたくはなかった。
『可愛いらしい女の子がこんな綺麗な女性になるのですね』
「!? お世辞はいらないわ」
『本当のことですよ。それに賞金首だと言うのを隠す必要はありません。僕もお尋ね者ですから』
「!!?」
『通り名は“渡り鳥”といいます。お見知りおきを』
ジンの笑顔にロビンは怪訝な顔をする。
「……そう言うのはバレない方がいいんじゃないかしら…?」
『そうですね。しかしニコ・ロビンさんに知って頂けるなら光栄です』
ジンは笑う。ロビンもつい笑みをこぼす。
「……変な人ね」
『ははは』
二人は笑い合う。しばらくして静かになった。
『ニコ・ロビンさんはこれからどうするのですか?』
「仕事に戻るわ、あなたは?」
『お仕事…ですか。僕は旅を続けます。行かなければならないところがあるので』
「行かなければならないところ?」
『ええ。行きたいところというのが正しいのかもしれませんが』
「そう…じゃあ誘えないわね」
ロビンはジンをB・W に誘うべきか迷っていた。否、誘う気がおきなかったというのが正しい。 それはジンにも分かっていた。
『元々その気は無さそうですが』
「あら、バレたみたいね」
ジンは笑う。ロビンもクスクスと笑った。
『ニコ・ロビンさん』
「ロビンでいいわ。フルネームや敬称は好きじゃないの」
『そうでしたか、失礼しました。ではロビン。僕のこともジンと呼んでください』
「わかったわ。ところでジン、何かしら?」
『ああ。そろそろ失礼しようかと思いまして。ロビンは船に乗りますよね? もう30分もすれば本日の最終の船が出てしまいますよ』
「ジンは乗らないの?」
『はい。まだ少し寄るところがありますので。明日の朝出ます』
「そう……じゃあ行かないと」
ロビンはジンに背を向ける。
『ロビン!!』
「?」
ジンに呼び止められ振り返るロビン。
『貴女は笑っている顔がとても素敵です。これからも笑っていてくださいね』
「!!?」
ジンは素でそんなことを言う。ロビンはサウロに言われた時みたいに顔が赤くなった。 ジンは続ける。
『そして……“また”いつかお会いしましょう。ロビンとはまた話をしたい』
ジンの言葉が嬉しくて、同時に淋しくもあった。
「…そうね……叶うなら……“また”会いましょう」
『では…』
「さよなら」
ロビンはジンに背を向け、歩いて林を下って行った。
--------
-----
「これが私とジンの出会いよ」
ロビンは話し終わりナミに言う。ナミはナミでへぇーっと頷いていた。
「その後にクロコダイルからジンのことを聞いたの。とてもびっくりしたわ」
「……なんて言うか。すごい出会い方してるわね。あんた達」
「フフフ。そうね。しかもまた出会えて、まさか同じ船に乗るとは思わなかったわ」
「そうよね~なんか運命感じるわぁ」
ナミはキラキラと目を輝かす。ロビンはフフフと笑うが表情は冴えない。
「(でも、結局私はジンのこと何も知らなかった……彼の言う“自分の闇”とは一体…)」
ロビンは空を見る。空は青く、浮かぶシャボン玉が綺麗だった。
「(いつか教えてね…ジン)」
ロビンは静かに空に祈った。
→あとがき
『ここに出るのですね。見事な隠し通路でした』
「……そうね」
ロビンはジンの顔を見る。
『……あっ!』
「??」
ジンは振り返りロビンを見る。目があった。ジンは笑顔で言う。
『とても今更なことなのですが、お名前をお聞きしていませんでした。僕はクロスロード・ジンと申します』
ジンはシルクハットを取りお辞儀をする。
「…そうだったわね。気づかなかったわ。私は……」
ロビンは名乗るのを戸惑った。実際は名乗りたくなかった。
「ニコ・ロビンよ」
ジンはニコ・ロビンという名前を聞いた事があり、ハッとした。
『ニコ・ロビンさんですか』
「知ってるのね。私の名前を」
ロビンは顔を地面に向ける。
これで終わった。自分をわかってくれたかもしれないジンに賞金首であることを明かしたくはなかった。
『可愛いらしい女の子がこんな綺麗な女性になるのですね』
「!? お世辞はいらないわ」
『本当のことですよ。それに賞金首だと言うのを隠す必要はありません。僕もお尋ね者ですから』
「!!?」
『通り名は“渡り鳥”といいます。お見知りおきを』
ジンの笑顔にロビンは怪訝な顔をする。
「……そう言うのはバレない方がいいんじゃないかしら…?」
『そうですね。しかしニコ・ロビンさんに知って頂けるなら光栄です』
ジンは笑う。ロビンもつい笑みをこぼす。
「……変な人ね」
『ははは』
二人は笑い合う。しばらくして静かになった。
『ニコ・ロビンさんはこれからどうするのですか?』
「仕事に戻るわ、あなたは?」
『お仕事…ですか。僕は旅を続けます。行かなければならないところがあるので』
「行かなければならないところ?」
『ええ。行きたいところというのが正しいのかもしれませんが』
「そう…じゃあ誘えないわね」
ロビンはジンを
『元々その気は無さそうですが』
「あら、バレたみたいね」
ジンは笑う。ロビンもクスクスと笑った。
『ニコ・ロビンさん』
「ロビンでいいわ。フルネームや敬称は好きじゃないの」
『そうでしたか、失礼しました。ではロビン。僕のこともジンと呼んでください』
「わかったわ。ところでジン、何かしら?」
『ああ。そろそろ失礼しようかと思いまして。ロビンは船に乗りますよね? もう30分もすれば本日の最終の船が出てしまいますよ』
「ジンは乗らないの?」
『はい。まだ少し寄るところがありますので。明日の朝出ます』
「そう……じゃあ行かないと」
ロビンはジンに背を向ける。
『ロビン!!』
「?」
ジンに呼び止められ振り返るロビン。
『貴女は笑っている顔がとても素敵です。これからも笑っていてくださいね』
「!!?」
ジンは素でそんなことを言う。ロビンはサウロに言われた時みたいに顔が赤くなった。 ジンは続ける。
『そして……“また”いつかお会いしましょう。ロビンとはまた話をしたい』
ジンの言葉が嬉しくて、同時に淋しくもあった。
「…そうね……叶うなら……“また”会いましょう」
『では…』
「さよなら」
ロビンはジンに背を向け、歩いて林を下って行った。
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「これが私とジンの出会いよ」
ロビンは話し終わりナミに言う。ナミはナミでへぇーっと頷いていた。
「その後にクロコダイルからジンのことを聞いたの。とてもびっくりしたわ」
「……なんて言うか。すごい出会い方してるわね。あんた達」
「フフフ。そうね。しかもまた出会えて、まさか同じ船に乗るとは思わなかったわ」
「そうよね~なんか運命感じるわぁ」
ナミはキラキラと目を輝かす。ロビンはフフフと笑うが表情は冴えない。
「(でも、結局私はジンのこと何も知らなかった……彼の言う“自分の闇”とは一体…)」
ロビンは空を見る。空は青く、浮かぶシャボン玉が綺麗だった。
「(いつか教えてね…ジン)」
ロビンは静かに空に祈った。
→あとがき