烏養くんのカノジョ
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「けーいしーんちゃん!…あれ、おばちゃん?」
「あら名前ちゃん。ごめんね、繋心いないのよ」
「えー?昨日も一昨日もいなかったでしょ。なんか用かな、浮気か?」
「あっはは、あの子がそんなにもてるかい!今ね烏野高校のバレー部にコーチしに行ってるの」
「え?じいちゃんじゃなくて?」
「そう、じいちゃんが辞めてからね。最近ずっとバレー部の顧問の先生がお見えになってたの。とうとう行っちゃったからね、この先あてにできないかもね」
「それでおばちゃんが店番してるの?」
「そうそう。畑もあるから忙しいんだけどねえ」
「え、おばちゃん、私手伝うよ?店番でも畑でもなんでもするって」
「え!本当?助かるわ~、は~~早くお嫁に来てくれればいいのに!」
「だって繋心がプロポーズしてくれないんだもーん」
「ハーっだめ息子だな!」
「わはは!」
幼馴染で小中高同級生の繋心と
付き合い始めたのは
繋心が大学を出るころだったけど
今ではすっかり家族公認の仲で
そう、あとはケッコンするだけ!
おばちゃんの話を聞いて
烏野の体育館をこっそりのぞいてみると
おうおういたいた
金髪にピアスにジャージじゃ
どう見てもヤンキーだよ繋心
ハーッ高校生若い!
高校なんて最近だと思ってたけど
うちらももはや26
はー肌のツヤが違う!
***
「チワース!あれ!?烏養さんじゃない!?」
「ゲエッ!おおおおねえさんだ!」
「はいいらっしゃーい!お、出たなバレー部」
「おおおおおい!お前なんで!!!」
「あ、繋心おかえり!わたし店番!!コーチしてんだって?おつかれさん!」
「はあ!?母ちゃんそんなこと言ってなかったぞ!」
「だって今日聞いたんだもん。私パソコンあれば仕事できるしここでも十分」
「だからって!あ!!あの!えっとな!」
「狼狽えすぎかよ…どーもみなさん、繋心の幼馴染の名前でーす!よろしく!」
「シャーッス!」
おうおうバレー部の連中、と
私の登場に慌てすぎな繋心。
バーカあんまり目が泳ぐとばれるぞ。
「繋心あわてすぎじゃん?」
「いやびびるだろ」
「今日わたしこっそり見に行ったんだよ」
「え?全然気づかなかった」
「だと思ったよ。よかった、楽しそうで」
「連休にあの音駒と練習試合やるらしいんだ。それまでの期間限定だよ」
「んなこと言って、絶対やめられなくなっちゃうよ?」
「うっせー」
鍵とカーテンを閉めたお店で
レジを閉め始めた繋心の
向かいに座ってじっと眺める。
これだって習えば私もできるもん。
繋心、体育館が大好きなんだよね。
急いで帰ってこないでいいよ。
私が留守を守ってあげるよ。
「名前、なに?」
「え、なんも?」
「そーか?顔がうっせえ」
「は!喧嘩売ってる!?」
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