松川くんの片思い
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「もしかしてまたふられた?」
「は?わたし?違う違う、あれから彼氏なんかできないよー、そもそも先輩とも、付き合ったってカウントしていいのかよくわかんないけどね」
「まだ好きなの、あいつのこと」
「まさか。でも悪い人じゃないから、もうそんなんじゃないけど、きらいじゃないよ」
「へえ」
「バカだと思ったでしょ」
「いんや、お前さんらしいと思った」
「なんだよそれ」
カップの日本酒をちびちびやりながら
名前は全然こっちを見ない
「まっつんに会いたくなっちゃったんだ」
「なんだよそれ」
「迷惑ですか」
「いや、うれしいよ」
「私はもしかしてずっと彼氏とかできなくて孤独死かもしれないけど、まっつんの顔見ると生きてていいんだなーと思うよ」
「なんだよそれ、俺も孤独死するってこと?」
「なんで、あんたもてるでしょ」
「……言っただろ、俺はお前を裏切りたくないんだよ」
「だから彼女つくらないの?」
「でももうやめだな」
「ん?」
「俺ずっと、お前のことが好きなんだよ。だけど俺のこと友達って思ってるお前のことがっかりさせたくなくてずっと黙ってたんだよ。」
「すき?わたしのこと?」
「びっくりした?」
「びっくりしたよ」
「俺も、びっくりしてる」
「明日、酔っぱらってないときにもう一回言うから、考えてて」
目を見開いて
両手で口を覆った名前を見つめる
酔っぱらってるのは俺の方だった
いつものように寝間着を適当に貸して
いつもは俺はソファで寝るけど
名前が横たわるベッドに潜り込んだ
「まっつん、あったか」
「ぎゅっとしてていい?」
「ゆるす」
「ありがたき幸せ」
「てゆーか…まっつんずっとめっちゃ据え膳だったんだね」
「そうよ。俺の理性すごくない?」
「すごいすごい」
背中の方から抱きかかえるようにして
初めての幸福な夜、
これでヤってないと言ったら
及川が信じられないという顔をするだろうけど
知ったことか。
こっちはもうベテランなんだよ。