松川くんの片思い
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2年1月
冬休みが明けると
名前と先輩は
すごく親しくなっているようだった
廊下を歩いていると
ユウキさん、じゃない
男子テニス部の先輩に
声をかけられていたりもする
これは、もう
「つきあってんの?あの先輩と」
「え?あ、えっと、」
「いつから」
「終業式の一週間前くらいかな…」
「お前が告ったの」
「…せんぱいが…」
「で、冬休みずっとイチャイチャしてたんだ」
「いや、一回も会ってないけど」
「え、一回も?」
「せんぱいは、受験生だから」
「へえ?」
「邪魔したくないし、ラインとか、来たら返すけど…」
窓の外を眺める名前は
浮かない表情
「どしたん」
「…先輩が、お昼、学食に行くから、渡り廊下通るの」
「それを、見たいんだ」
「うん、見たい」
「会ってないんだ」
「…電話とか、するけど」
「手は?握った?」
首を振った名前の
表情がぱっと明るくなる
ユウキさんは、大勢の友達と
笑いながら学食の方へ歩いて行った。
ちょっとでも振り返れよ、
つーか手の速そうな顔してちんたらしてんな
俺ならこんな顔させないのに
放課後になるとダーっと部活に行ってしまう名前
3年生はセンター試験も近いし
もちろん放課後に会うことはないだろう
付き合うとは?付き合うってなんだ?
****
「松川、死んでる」
「どうやら例の名前ちゃんが3年生と付き合い始めたらしい」
「あ、テニス部の先輩だよね、学食で話してるの聞いちゃったんだ~それでまっつん落ち込んでるの?」
「及川、直球かよ」
「でもさあ、3年生ってセンター試験終わったら学校来なくなるし、卒業したら遠く行っちゃうかもしれないじゃん。別れる可能性あるんだから、不穏になってきたところでつけこんじゃえば?もともと仲いいんだし余裕でしょ」
「及川ってほんと性格悪いよな」
冬休みが明けると
名前と先輩は
すごく親しくなっているようだった
廊下を歩いていると
ユウキさん、じゃない
男子テニス部の先輩に
声をかけられていたりもする
これは、もう
「つきあってんの?あの先輩と」
「え?あ、えっと、」
「いつから」
「終業式の一週間前くらいかな…」
「お前が告ったの」
「…せんぱいが…」
「で、冬休みずっとイチャイチャしてたんだ」
「いや、一回も会ってないけど」
「え、一回も?」
「せんぱいは、受験生だから」
「へえ?」
「邪魔したくないし、ラインとか、来たら返すけど…」
窓の外を眺める名前は
浮かない表情
「どしたん」
「…先輩が、お昼、学食に行くから、渡り廊下通るの」
「それを、見たいんだ」
「うん、見たい」
「会ってないんだ」
「…電話とか、するけど」
「手は?握った?」
首を振った名前の
表情がぱっと明るくなる
ユウキさんは、大勢の友達と
笑いながら学食の方へ歩いて行った。
ちょっとでも振り返れよ、
つーか手の速そうな顔してちんたらしてんな
俺ならこんな顔させないのに
放課後になるとダーっと部活に行ってしまう名前
3年生はセンター試験も近いし
もちろん放課後に会うことはないだろう
付き合うとは?付き合うってなんだ?
****
「松川、死んでる」
「どうやら例の名前ちゃんが3年生と付き合い始めたらしい」
「あ、テニス部の先輩だよね、学食で話してるの聞いちゃったんだ~それでまっつん落ち込んでるの?」
「及川、直球かよ」
「でもさあ、3年生ってセンター試験終わったら学校来なくなるし、卒業したら遠く行っちゃうかもしれないじゃん。別れる可能性あるんだから、不穏になってきたところでつけこんじゃえば?もともと仲いいんだし余裕でしょ」
「及川ってほんと性格悪いよな」