大学生
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「あきちゃん」
「ん?なんですかそれ」
「国見ちゃんとあきらくんの間!どう?これで手を打とう」
「もう諦めるんですか」
「だって、会うたびになんか緊張しちゃうし、ちゅーするのも恥ずかしい」
「罰ゲームなんだから恥ずかしくてもいいじゃないですか」
「だめ?ね、あきちゃん」
「…っ!ずる!」
「へっへっへ」
****
「あ、でた」
「ん?」
「塩キャラメル、まだ好きなんだ」
「そうですね、ついつい」
「高校生の頃さ、時々分けてくれたよね」
「覚えてますか、せっかくあげたキャラメル、俺の口に押し込んできたの」
「え?そんなことあったっけ」
「俺あのときからずっと名前さんのこと好きだったと思う」
「………まじ?」
「まじ」
「…まじか…照れる…」
「食べますか?」
「食べる」
白くて長くてきれいな指先でつまんだキャラメル
くれるって言ったのにポケットにしまっちゃった
と、思ったら
背中と後頭部に掌が回る、
甘い唇から、溶けかかったキャラメルが
押し込まれる
「おかえし、あの時の」
「くー!!!やられた!!!あきちゃんすき!!!」
「はいはい、俺も好きです」
****
おなか痛い
頭痛い
なんかむくんでる
やる気でない
布団から出たくない
「アッ!?」
「ん、何急に、今日休みですよ」
「いや、やってしまった、ごめん、ちょっとお布団退去」
「は?」
「流血事件だ…」
「ああ、汚れた?大丈夫ですよ洗濯で落ちるから。あーほらシーツだけで済んでますから大丈夫。俺外しとくから着替えてください」
「…あきちゃん神様なん…ごめんね…」
「なんで謝るの、仕方ないじゃん。ほら」
あー、そろそろってわかってたのに
昨日疲れてたからな
夜の間に勝手に始まった生理で
敷きパッドは軽い殺人事件状態
これ以上被害を拡大してはいけないので
とりあえずズボンと下着を替える
「このまま洗濯回していいですか」
「あ、ハイター入れて」
「ああ、はい。いいよ、具合悪いんでしょ、休んでなよ」
びっくりするわけでもなく
大騒ぎするわけでもなく
あっという間に助けてくれたあきちゃん
毛布を連れてきてソファで丸くなる
洗濯機が回る音と
台所であきちゃんが何かしている音と。
「朝ごはん、たべれる?」
「たべる」
「これあったかいから飲んで」
「…いただきます………なにこれ甘い、おいしい」
「豆乳あったから、はちみつと黄粉入れてちんした」
「神様なん?」
トーストの上に
目玉焼きとベーコンと胡椒
あったかいはちみつ黄粉豆乳
二人並んでゆっくり朝ごはん
窓から入る日光がやさしい
「おなか痛いんですか?」
「うん」
「おれ、どうしたらいい?」
「んー…今日はいっしょにゆっくりしたいです」
「そんなのお願いになってないじゃん」
「あきちゃんどうしてそんなに優しくしてくれるん?汚いし、気持ち悪いでしょ」
「なんで?別に名前さんが悪いわけじゃないでしょ。それに俺は将来名前さんとの赤ちゃんほしいし。俺はこれくらいしかできないけど、頑張って」
「う、がんばる…あきちゃんすき…」
「知ってる」