高校生
「さわむらー!」
朝の仙台市体育館
聞きなれた声が近づいてくる。
道宮、と背中を押しに来た女バレの面々
相原の目配せをうけて
俺は旭の背中を押す。
「おう大地」
「悪いな」
「道宮、なんだって?」
「これ、お守り。みんなにって」
「みんなに?道宮が?」
「ああ、どうかしたか?」
「いや、うれしいな」
「そーだな、絶対勝つぞ」
おーい道宮!いいのかそれで。
俺たちにはバレバレだからな!
大地も大地で
やー嬉しいなとか清々しい顔しちゃって
ちがうって!道宮は!おまえに!
「よーしミーティングすんぞ」
「あ、はい!!」