高校生
「スガあ、お前誰派?」
「なにが?」
「ばか、AKV48だよ!今週もマガジンにグラビア出てたべ」
「ん~…俺は詳しく知らないんだけどな~あ、こないだなんかのバラエティーで熱湯風呂に落とされてた子可愛かったべ」
「なんだそれ、俺見てねえわ、誰だったんだろ」
「何の話?」
「おー澤村、AKVだよ!お前誰派?」
「AKV?あー俺あんまテレビ見ないからなー!こういう細すぎる人たちはちょっと、見てると心配になるよな!おなか一杯飯食ってるのかな」
「そういう問題?じゃあ澤村は健康的な子がタイプ?」
「まあ細すぎるよりはそのほうがいいだろ?」
「そうか~じゃあな~髪型は?ロングかショートか」
「それならショート」
(…始まった…俺にはわかるぞ大地…)
「胸は」
「お!おい何言ってんだ!」
「はは~んさては巨乳好きだな」
「な!ないよりはあったほうがいいだろ!」
「可愛い系とキレイ系なら?」
「……可愛い系かな」
(だから大地それ、道宮だから!まんま道宮だから!まったく気づいてないのが恐ろしいよ俺は!!)
菅原孝支(18)です
同じバレー部の澤村には
中学からの女友達がいて
そいつは女子バレー部の主将
中学の時もそうだったらしい
高校3年ともなれば
俺や旭もすっかり道宮とは気心知れた仲だ、けど。
俺にもすごく仲のいい女友達がいる。
高校で出会ったんだけど
テニス部のエースでよく日焼けしてる
性格は西谷みたいなサッパリしたやつ。
まあでも俺とあいつの間には
お互いまったく下心もなく
遠慮なくのんびり一緒にいられる大切な存在である、
そして道宮のほうは、
出会ってすぐの頃から
どう見ても大地に片思いしている、
というか大地も気がないわけじゃないんだろうけど
驚くほど無自覚!
道宮が大地を好きということにすら
たぶんまったく気づいていない。まったく。
俺や旭が何度ヒヤヒヤしたか、
対して面識もなかった女バレの面々と
そのことですっかり打ち解けたのは感謝してるけど
「大地って頭いいし良い奴だけどバカだよな」
「何スガけんか売ってる?」
「いや喧嘩売ってるのはそっちだろ」
頭の上にはてなマークを浮かべた大地は
担任が教室に入ってきたので
慌てて席に戻っていった。
ばーかばーか
「なにが?」
「ばか、AKV48だよ!今週もマガジンにグラビア出てたべ」
「ん~…俺は詳しく知らないんだけどな~あ、こないだなんかのバラエティーで熱湯風呂に落とされてた子可愛かったべ」
「なんだそれ、俺見てねえわ、誰だったんだろ」
「何の話?」
「おー澤村、AKVだよ!お前誰派?」
「AKV?あー俺あんまテレビ見ないからなー!こういう細すぎる人たちはちょっと、見てると心配になるよな!おなか一杯飯食ってるのかな」
「そういう問題?じゃあ澤村は健康的な子がタイプ?」
「まあ細すぎるよりはそのほうがいいだろ?」
「そうか~じゃあな~髪型は?ロングかショートか」
「それならショート」
(…始まった…俺にはわかるぞ大地…)
「胸は」
「お!おい何言ってんだ!」
「はは~んさては巨乳好きだな」
「な!ないよりはあったほうがいいだろ!」
「可愛い系とキレイ系なら?」
「……可愛い系かな」
(だから大地それ、道宮だから!まんま道宮だから!まったく気づいてないのが恐ろしいよ俺は!!)
菅原孝支(18)です
同じバレー部の澤村には
中学からの女友達がいて
そいつは女子バレー部の主将
中学の時もそうだったらしい
高校3年ともなれば
俺や旭もすっかり道宮とは気心知れた仲だ、けど。
俺にもすごく仲のいい女友達がいる。
高校で出会ったんだけど
テニス部のエースでよく日焼けしてる
性格は西谷みたいなサッパリしたやつ。
まあでも俺とあいつの間には
お互いまったく下心もなく
遠慮なくのんびり一緒にいられる大切な存在である、
そして道宮のほうは、
出会ってすぐの頃から
どう見ても大地に片思いしている、
というか大地も気がないわけじゃないんだろうけど
驚くほど無自覚!
道宮が大地を好きということにすら
たぶんまったく気づいていない。まったく。
俺や旭が何度ヒヤヒヤしたか、
対して面識もなかった女バレの面々と
そのことですっかり打ち解けたのは感謝してるけど
「大地って頭いいし良い奴だけどバカだよな」
「何スガけんか売ってる?」
「いや喧嘩売ってるのはそっちだろ」
頭の上にはてなマークを浮かべた大地は
担任が教室に入ってきたので
慌てて席に戻っていった。
ばーかばーか
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