高校生
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「あ!スガ!」
「おう名前、はよ!」
「やった!ゆうしょう!いんはい!」
「え?なんて?」
「だから!優勝した!インターハイいく!えっと、シングルスで」
「っ!」
教室で、声を張り上げなくても。
スガが名前に抱き着く
名前はとてつもない笑い声を上げて
スガは確かめるように何度も
よかった、やった、と口にする。
去年の名前は浮かない顔をしていた。
私は役に立たないけれど
先輩に連れて行ってもらうのだと
ちょっといじけていた名前を知っているから
スガの喜びようも、わかる。
俺たちは春高に残ることを決めた。
きっとそのことはスガが話すだろう
名前はそのことを
自分のことみたいに喜ぶだろう。
ニュアンスを、詳細を、
無理に言葉にしなくてもいいことを
こいつらは共有していて
名前はスガの胸に額をぐりぐりこすりつける。
名前は小さい。
体格的には西谷より日向より小さい。
動きや声や存在感の所為で
そんなことはあまり意識しないけど。
(インターハイ、か)
「あ!さわむら!おはよ!」
「うん、おはよ」
「なあ名前、こっちの結果はしってる?」
「…聞いたよ、はじめちゃんに」
「昼、いい天気だしたまには外で食わん?」
「いいよ、仕方ないから付き合ったげる」
だからお前らのその距離感はなんなの。
(…女子会か!!)
◎がんばってんだって