同期の武藤とハナキン
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まぶしい光に目を細める。朝だ。
知らないベッドに知らない部屋、ついでに知らない服だ。
家主の姿は見当たらないが……そう、昨日、武藤とサッカー見に行って、駅前のダイニングバーで飲み直して、それで、あれ?
シャワーの音がする、そのへんにかけてあるスーツなんかを見るにここはどうやら武藤の部屋だ。酔っぱらって迷惑かけたに違いない。上下下着で、大きなTシャツを着ているけど自分で着替えた記憶はない。はー、しまった。はー。
ばたばたと音がして顔をあげると、パンイチの武藤が頭を拭きながら脱衣場からでてきた。目があって、そして思わずそらして。
「おー起きたか、シャワー使っていいぞ」
「あのお、むとーさん、」
「はっ、どーせ覚えてねえんだろ」
「ういっす」
「2軒目で飲んでたらお前が寝たの。ゲロとかはしてねえ、家知らねーし近かったから連れてきた。言っとくけど手は出してねーからな」
「な、」
「あーでもきつそうな服着てたから脱がせたのは俺。いいもん見せてもらいました」
「面目ねえ…汚いもんみせてごめん…」
「はあ!?」
水を飲みながら私に昨晩のことを説明した武藤は、目を見開いてずんずんこっちに歩いてきた。目のやり場に困るのでやめてほしい、枕に顔を埋めるわたしの横に座った気配を感じる。
「お前が酔ったどさくさでするわけねーだろ」
「わかってるって、」
「ちゃんと口説いて合意の上で手え出すからな」
「は?」
「昨日お前が家帰るって言い出したときチャンスだと思ってた」
「………まって武藤、」
「お前は俺のことただの同期と思っててもな、俺は好きだったんだぞ」
「うそお、うそ、だって、」
「なあ、流されてみねえ?絶対大事にすっから。なあ、こっち見ろよ」
「だってさあ、そんな雰囲気出さなかったじゃん」
「名演技だったろ」
「同期の女の子はみんなやめちゃったしあんたのこといちばん頼りにしてた」
「しってる、みんな寿でやめたのも知ってる。ついでにお前が5年同棲した彼氏と別れて4年経ったのもしってる」
「あんたねえ、」
「俺にしとかねえ?」
「………まじ?」
「まーいーや、とりあえずシャワー浴びてこいよ。コンビニ行くけどいるもんある?パンツ?」
「パンツいります、できればストッキングも」
「塗るものとかは?」
「ポーチに使いきりの入ってるから」
「あっそ。中にあるもんはなんでも使っていいから」
「ん、ありがと」
じゃーな、と武藤はあっさり言ってしまった。玄関ドアと鍵の音を聞き届けて、わたしは頭を抱える。うそ、なんで?そんな素振りあった?だってずっと友達で。そんなことよりわたしどうしよう、もしや。
色んなものがぐるぐる蠢くからだを、わたしはようやく起こす。顔が熱い。心臓がうるさい。昨日の今ごろはなんてことなかったのに、土曜の朝。
知らないベッドに知らない部屋、ついでに知らない服だ。
家主の姿は見当たらないが……そう、昨日、武藤とサッカー見に行って、駅前のダイニングバーで飲み直して、それで、あれ?
シャワーの音がする、そのへんにかけてあるスーツなんかを見るにここはどうやら武藤の部屋だ。酔っぱらって迷惑かけたに違いない。上下下着で、大きなTシャツを着ているけど自分で着替えた記憶はない。はー、しまった。はー。
ばたばたと音がして顔をあげると、パンイチの武藤が頭を拭きながら脱衣場からでてきた。目があって、そして思わずそらして。
「おー起きたか、シャワー使っていいぞ」
「あのお、むとーさん、」
「はっ、どーせ覚えてねえんだろ」
「ういっす」
「2軒目で飲んでたらお前が寝たの。ゲロとかはしてねえ、家知らねーし近かったから連れてきた。言っとくけど手は出してねーからな」
「な、」
「あーでもきつそうな服着てたから脱がせたのは俺。いいもん見せてもらいました」
「面目ねえ…汚いもんみせてごめん…」
「はあ!?」
水を飲みながら私に昨晩のことを説明した武藤は、目を見開いてずんずんこっちに歩いてきた。目のやり場に困るのでやめてほしい、枕に顔を埋めるわたしの横に座った気配を感じる。
「お前が酔ったどさくさでするわけねーだろ」
「わかってるって、」
「ちゃんと口説いて合意の上で手え出すからな」
「は?」
「昨日お前が家帰るって言い出したときチャンスだと思ってた」
「………まって武藤、」
「お前は俺のことただの同期と思っててもな、俺は好きだったんだぞ」
「うそお、うそ、だって、」
「なあ、流されてみねえ?絶対大事にすっから。なあ、こっち見ろよ」
「だってさあ、そんな雰囲気出さなかったじゃん」
「名演技だったろ」
「同期の女の子はみんなやめちゃったしあんたのこといちばん頼りにしてた」
「しってる、みんな寿でやめたのも知ってる。ついでにお前が5年同棲した彼氏と別れて4年経ったのもしってる」
「あんたねえ、」
「俺にしとかねえ?」
「………まじ?」
「まーいーや、とりあえずシャワー浴びてこいよ。コンビニ行くけどいるもんある?パンツ?」
「パンツいります、できればストッキングも」
「塗るものとかは?」
「ポーチに使いきりの入ってるから」
「あっそ。中にあるもんはなんでも使っていいから」
「ん、ありがと」
じゃーな、と武藤はあっさり言ってしまった。玄関ドアと鍵の音を聞き届けて、わたしは頭を抱える。うそ、なんで?そんな素振りあった?だってずっと友達で。そんなことよりわたしどうしよう、もしや。
色んなものがぐるぐる蠢くからだを、わたしはようやく起こす。顔が熱い。心臓がうるさい。昨日の今ごろはなんてことなかったのに、土曜の朝。