こまちちゃんと沢北くん
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「こまちちゃんだ!」
「ヒイッ!こないで!」
またやってるベシ、とみんなでぞろぞろ出ていく。今月は新米よ~と、軽トラのエンジンをきって運転席から降りてきたまきこさんが、ああ夏あれは?と言ってこまちちゃんはあわててトラックから、大きいタッパの重なったやつを持ってきた。
「沢北くん」
「えっ?」
「この間稲刈りしてくれたおこめ」
「うそ!ほんとに?」
「わたしたちがやったやつ、はぜかけして、まきちゃんが今日ついて、朝からおにぎりにしてくれたの」
「夏の梅干しも入ってるわよお」
「えっ!」
「正真正銘沢北くんが刈ったお米だよ。みんなのぶんあるけど、味見してみて」
「いいの?やったー!いただきます!うぉー、ツヤツヤ!ん!んんん!んまひ!かわっさん!うまいっす!」
稲刈りにいった沢北は、あろうことかこまちちゃんについて回ってたと河田から聞いた時にはお前バカだベシと本気で思ったけども、本当に嬉しそうな沢北を見るともう何も言えない。
「こまちちゃんと沢北仲良くなってるベシ」
「骨の髄まで農家の子だからな」
「あ!まさしくんもほら!深津先輩も」
「沢北は役に立ったかベシ」
「はい、とっても!親戚もみんな喜んでたし来年もきてほしいです!深津先輩もよかったら」
「善処するベシ」
白くてまるこい頬を持ち上げて、こまちちゃんは笑った。嬉しそうにおにぎりを頬張る沢北をみて、まきこさんも河田も嬉しそうにしている。