ふかつの恋
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深津と水野は似て非なるものだった。強豪のバスケ部で1年からスタメン。冷静沈着なポイントガード。何かとチームではセットで扱われた。週バスの相田さんがふたりとまとめて、と取材に来たこともある。だけど日常生活でも冷静であまり表情を変えない深津に対して、水野はオフコートでは喜怒哀楽をはっきり表現する人間だった。声もでかいし口数も多い。それが深津にとっては魅力的だった。
酒を飲んでもあまり変化のない深津に対し、水野はわかりやすくごきげんになり、そして時にはおいおい泣いた。そして家が近いというだけで、酔った水野を背負ってかえるのが深津の役目だった。ただそれだけだった。それ以上にもそれ以下にもなれない、なぜなら深津はほぼ男子校の山王工業に通っていた。バスケに3年間を費やし、男女交際の経験はない。水野も、九州地方のバスケの名門の女子高の出身だった。そんなところまで2人は似ていた。一体この、微妙な距離感の男女がどうやれば交際に至るのかお互いにわからないなあ、と思いながら、入学して2年があっという間にすぎてしまった。
酒を飲んでもあまり変化のない深津に対し、水野はわかりやすくごきげんになり、そして時にはおいおい泣いた。そして家が近いというだけで、酔った水野を背負ってかえるのが深津の役目だった。ただそれだけだった。それ以上にもそれ以下にもなれない、なぜなら深津はほぼ男子校の山王工業に通っていた。バスケに3年間を費やし、男女交際の経験はない。水野も、九州地方のバスケの名門の女子高の出身だった。そんなところまで2人は似ていた。一体この、微妙な距離感の男女がどうやれば交際に至るのかお互いにわからないなあ、と思いながら、入学して2年があっという間にすぎてしまった。