堂本の妻、高齢出産の巻
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ウィンターカップを無事に優勝で終え、すっかり元気になった妻と息子を連れて年明け寮に戻った。
「かかかかかわわわわ」
「うるさい沢北」
「ベシ」
大きな兄貴たちに抱かれて子どもは気持ち良さそうにふにゃふにゃしている。あのあと出産に立ち会った俺は翌日の準決勝から合流した。驚いたことに誰一人、病院に行ったことを咎めることはなかった。保護者の応援席に頭を下げると、早苗さんについてなくていいんか、とみんなが心配そうにしている。テツさんはなぜかちょっと目を潤ませてきつめにハグをしてきた。エージがうまれた時のこと思い出しちまったよお、と言われて俺は顔をあげる。大柄で屈強なあの子達にも、そんなときがあったんだと、ガーンと殴られた感じがした。
早苗はにこにこして、力持ちがいっぱいいて助かるわあと今まで通りに過ごしている。年の離れた弟妹の世話をしていたのを懐かしがる子も多い。俺は正月実家でもやってました、と野辺がさっさとうんちのついたおむつを替えてしまった時には驚いた。
「いや~持つべきものは山王バスケ部だわあ!五郎も見習いなさいよ」
「ハイ」
しょんぼりする俺を見て、部員たちがふっと笑った。うーん、みんな、これでいいことにしてくれ。