赤木と恋が始まらない
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赤木は深体大の寮に入ることになった。木暮は電車で東京に通う。灰か山かどっちに囲まれることになるか楽しみにしていたが、無事前期で合格して山の方になった。どうやって行くんだよ、と喫茶店のテーブル席で木暮が首をかしげる。赤木は私たちの向かいに座って、2人分の幅でもちょっと狭そうにしている。
「新幹線で新横から、4時間くらいのって、そこからローカル線で30分みたい」
「4時間!?飛行機は?」
「羽田まで時間と、向こうの空港の交通のべんが悪いのとで断念しやした」
「っはー、すごいところに行くんだなあ」
「自転車必須みたいよ。まあ寮は敷地内だから悪くないと思うけど」
「そりゃあ遊びに行きたいなあ。なあ赤木」
「む、ちょっと想像つかないな」
「すごい田舎だったよ、温泉地が近いから泊まるところはあったけど。駅から歩いて30分くらいかかった」
「それは、自転車いるな」
「でしょ。しかもその30分の間、スーパーと自転車屋と本屋しかないの。やばくない?」
「それは………」
主にわたしが住む田舎について、それはやばい、想像つかないとかそういう話をして、赤木はもう寮の住所がわかるというので、手帳に書いてくれた。じゃあ俺も書いとく、と木暮は実家の住所を遠慮なく書き込む。やることなさそうだし手紙書くよ、と言って別れる。神奈川生まれ神奈川育ちのわたしは一体どんな大学生活を送ることになるのか。