赤木と恋が始まらない
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(なかなかできない赤木)
結局その…………まあ、なかなかうまくいかない。とりあえずベッドが小さいせいだと思う。なんかいい雰囲気になっても、俺が頭をぶつけてしまったり、草野が落っこちて負傷したりしてもうそれどころじゃなくなりがちだ。ところがどっこい今日は引っ越しで、大きなベッドが運ばれてきてしまう。もうこの言い訳は使えなくなる。
草野が仕事を続けるために、元のアパートの近くに部屋を借りた。少し広いアパートの、日当たりのいい2階の部屋で、俺は車で仕事や練習に通うことにした。木暮に相談したらお前ら2人揃って、直接話してくれよと呆れられる。どうやら俺より先に、草野のほうが木暮に泣き付いたらしい。
ようやく同じ布団で寝ることに慣れてきた。子供はほしいし、赤木と一緒に子育てするのは楽しいと思う、とはっきり言ってのけたあの勢いは、だがしかし布団に入ると、睡眠をとることを優先しがちだ。
「わ、広いじゃん!わたしここ」
「これで半身で寝ずに済むな」
「半身どころか床の日もあったよ」
「お前、木暮に泣き付いただろ」
「うっ…他に既婚の友達いないんだもん。それに親切に話を聞いてくれたのは木暮の奥さんのさつきちゃんだからね」
「そりゃそうだろお前、さすがのあいつも気の毒に」
「でも見て!さつきちゃんに教えてもらった駅通りの下着やさんで仕入れてきた」
「な!」
ばさ、と元気にTシャツを脱ぎ捨てた草野は、黒のブラジャーを見せびらかしてどう、と笑った。外での仕事も多いので、半袖のラインから先は日焼けしている。腕はけっこう筋肉質だしなんかアンバランスで生々しい。
「どうって言われてもな」
「ほらあ、パステルカラーって感じじゃないじゃんかわたしはさぁ、さつきちゃんは可愛いの買いなよ~って言ってくれたんだけどさ」
「はあ、」
「ほんとにあんた露骨に困るよね」
「お前な、」
「うわ、ちょおお!」
腕を引くとあっさり仰向けで横たわった草野の、首もとに顔を寄せる。柔らかい香りが少しずつ理性を溶かそうとしている。行け、と行くな、を頭のなかで繰り返す。
「見せびらかすな」
「でも成功じゃない?」
「そうかもな」
狭いベッドで寝てばかりだったので、気を付けて動く癖がついている。黒いレースの下側はワイヤーや金具でぴっちりからだに密着している。上側から柔らかいふくらみがこぼれているのに手を這わして力をこめる。
「くっすぐったいっ」
「は?」
「電気消していい?」
「ああ、悪い」
「ねえ、優しいゴリラさんさあ、」
「なんだと」
「大丈夫だから、」
「む…」
右手を背中に回してとっとと金具をはずしてしまった草野が肩紐を片方ずつはずすと、たぷんと乳房がこぼれた。ごくん、と唾を飲み込む。伸びてきた両腕を受け止めて、ゆっくり後ろに倒れる。くすくす笑い声をあげながら、草野は首筋に唇を寄せてくる。
「きもちいね、あったかい」
「ああ」
「もうちょっとこうしてたい」
「いいぞ」
「重くない?」
「すこしも」
「よかっ、わ、」
「重いか」
「重いよ」
ぐりんと上下逆転しても、草野はくすくす笑っている、これは照れ隠しだ。髪の毛や首もとの匂いを吸い込む合間に、軽く唇を重ねる。触れたままになっている胸や腹がしっとりとしてあたたかい。
「あかぎ」
「ん」
「当たってる」
「お前もな」
太ももに固くなったそれを押し付けると、困った顔で真っ赤になった草野の、立ち上がった乳首を指先で挟んでそっと擦った。草野は腰をもじもじ揺らしはじめた。舌と指先で先端を刺激し続けていると、高い声が漏れはじめ、太ももの間からくち、と湿り気のある音が聞こえはじめた。水音も、吐息混じりに呼ばれる名前も、上気した頬も、全部全部が俺の脳みそを溶かしにかかってくる。
中をほぐしているうちに二度達した草野は、もうむり、ばかばか、はやくいれて、とうわ言のように繰り返した。
「はいった?」
「ん、は、入った、大丈夫か」
「あ、んぁ、ちょっと、まって」
「おい、どうした、泣くな、痛いか?抜くぞ」
「ひぁ、動かないで、まってってば、」
「泣いてる」
「安心した、やっとできた」
「あのなあ、っく、は、しめるな、」
「や、無理、っ、」
「く、」
待てと言われて待てるほどこちらにも余裕がない。細い腰を掴んで打ち付けると、嬌声の間にあかぎ、あかぎ、と呼ばれて半開きの唇に噛みついた。
「っ、出る」
「っん、」
「いきてるか、」
「ん、」
「悪い、加減がわからなくて」
「んん、んー…あー、ティッシュとって、」
「おお、どうした、ほら、」
「ん、動いたらでちゃう」
「は、すまん、」
のそのそ、布団のなかで股を拭ったらしい草野は、下着を探し当ててこちらに背を向けて寝息をたてはじめた。ほどよく筋肉のついた後ろ姿が、小さく規則正しく揺れる。気恥ずかしくてシャワーを浴びに向かう。それでもあたたかく、柔らかな感触が全身に残って、しばらく眠れそうにない。
結局その…………まあ、なかなかうまくいかない。とりあえずベッドが小さいせいだと思う。なんかいい雰囲気になっても、俺が頭をぶつけてしまったり、草野が落っこちて負傷したりしてもうそれどころじゃなくなりがちだ。ところがどっこい今日は引っ越しで、大きなベッドが運ばれてきてしまう。もうこの言い訳は使えなくなる。
草野が仕事を続けるために、元のアパートの近くに部屋を借りた。少し広いアパートの、日当たりのいい2階の部屋で、俺は車で仕事や練習に通うことにした。木暮に相談したらお前ら2人揃って、直接話してくれよと呆れられる。どうやら俺より先に、草野のほうが木暮に泣き付いたらしい。
ようやく同じ布団で寝ることに慣れてきた。子供はほしいし、赤木と一緒に子育てするのは楽しいと思う、とはっきり言ってのけたあの勢いは、だがしかし布団に入ると、睡眠をとることを優先しがちだ。
「わ、広いじゃん!わたしここ」
「これで半身で寝ずに済むな」
「半身どころか床の日もあったよ」
「お前、木暮に泣き付いただろ」
「うっ…他に既婚の友達いないんだもん。それに親切に話を聞いてくれたのは木暮の奥さんのさつきちゃんだからね」
「そりゃそうだろお前、さすがのあいつも気の毒に」
「でも見て!さつきちゃんに教えてもらった駅通りの下着やさんで仕入れてきた」
「な!」
ばさ、と元気にTシャツを脱ぎ捨てた草野は、黒のブラジャーを見せびらかしてどう、と笑った。外での仕事も多いので、半袖のラインから先は日焼けしている。腕はけっこう筋肉質だしなんかアンバランスで生々しい。
「どうって言われてもな」
「ほらあ、パステルカラーって感じじゃないじゃんかわたしはさぁ、さつきちゃんは可愛いの買いなよ~って言ってくれたんだけどさ」
「はあ、」
「ほんとにあんた露骨に困るよね」
「お前な、」
「うわ、ちょおお!」
腕を引くとあっさり仰向けで横たわった草野の、首もとに顔を寄せる。柔らかい香りが少しずつ理性を溶かそうとしている。行け、と行くな、を頭のなかで繰り返す。
「見せびらかすな」
「でも成功じゃない?」
「そうかもな」
狭いベッドで寝てばかりだったので、気を付けて動く癖がついている。黒いレースの下側はワイヤーや金具でぴっちりからだに密着している。上側から柔らかいふくらみがこぼれているのに手を這わして力をこめる。
「くっすぐったいっ」
「は?」
「電気消していい?」
「ああ、悪い」
「ねえ、優しいゴリラさんさあ、」
「なんだと」
「大丈夫だから、」
「む…」
右手を背中に回してとっとと金具をはずしてしまった草野が肩紐を片方ずつはずすと、たぷんと乳房がこぼれた。ごくん、と唾を飲み込む。伸びてきた両腕を受け止めて、ゆっくり後ろに倒れる。くすくす笑い声をあげながら、草野は首筋に唇を寄せてくる。
「きもちいね、あったかい」
「ああ」
「もうちょっとこうしてたい」
「いいぞ」
「重くない?」
「すこしも」
「よかっ、わ、」
「重いか」
「重いよ」
ぐりんと上下逆転しても、草野はくすくす笑っている、これは照れ隠しだ。髪の毛や首もとの匂いを吸い込む合間に、軽く唇を重ねる。触れたままになっている胸や腹がしっとりとしてあたたかい。
「あかぎ」
「ん」
「当たってる」
「お前もな」
太ももに固くなったそれを押し付けると、困った顔で真っ赤になった草野の、立ち上がった乳首を指先で挟んでそっと擦った。草野は腰をもじもじ揺らしはじめた。舌と指先で先端を刺激し続けていると、高い声が漏れはじめ、太ももの間からくち、と湿り気のある音が聞こえはじめた。水音も、吐息混じりに呼ばれる名前も、上気した頬も、全部全部が俺の脳みそを溶かしにかかってくる。
中をほぐしているうちに二度達した草野は、もうむり、ばかばか、はやくいれて、とうわ言のように繰り返した。
「はいった?」
「ん、は、入った、大丈夫か」
「あ、んぁ、ちょっと、まって」
「おい、どうした、泣くな、痛いか?抜くぞ」
「ひぁ、動かないで、まってってば、」
「泣いてる」
「安心した、やっとできた」
「あのなあ、っく、は、しめるな、」
「や、無理、っ、」
「く、」
待てと言われて待てるほどこちらにも余裕がない。細い腰を掴んで打ち付けると、嬌声の間にあかぎ、あかぎ、と呼ばれて半開きの唇に噛みついた。
「っ、出る」
「っん、」
「いきてるか、」
「ん、」
「悪い、加減がわからなくて」
「んん、んー…あー、ティッシュとって、」
「おお、どうした、ほら、」
「ん、動いたらでちゃう」
「は、すまん、」
のそのそ、布団のなかで股を拭ったらしい草野は、下着を探し当ててこちらに背を向けて寝息をたてはじめた。ほどよく筋肉のついた後ろ姿が、小さく規則正しく揺れる。気恥ずかしくてシャワーを浴びに向かう。それでもあたたかく、柔らかな感触が全身に残って、しばらく眠れそうにない。
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