あこがれの武藤先輩
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授業が終わるなり、高頭先生に呼ばれてるから!と俊足で行ってしまったまどかを見送って陽子と二人で歩いていくと、渡り廊下で後ろからあれ?と声がして振り向く。
「おーっす!あいつ休み?」
「先生に呼ばれて行っちゃいました」
「ふーん」
「武藤先輩は」
「ん?」
「…まどかのこと好きなんですか?」
「は?んなわけねーだろぉ…」
武藤先輩は後ろ頭をボリボリかいた。頭が動くとふわふわの前髪が揺れる。
「いいこと教えてやるよ」
「へ?」
「神って知ってるか、2年の、ひょろっとして目がでかいやつ」
「……清田くんがよくじんさんじんさんって」
「まどかも!」
「そうそうそいつ。あいつマネージャーのこと好きでさあ」
「ヒェ!?」
「毎日自主練したあと自転車の後ろに乗せて帰ってんの。合宿のときもな、夜マネージャー買い出しするのずっとあいつが無理矢理ついてってたけど、全く相手にされてねーの」 「まどか~…」
「わかる……」
「マネージャーのやつ、神さんは私を犬扱いする!って言ってるからな。すれ違いコントよ、俺らはみーんなそれ見て楽しんでるの」
「なるほどぉ……」
「マネージャー見にきてたんだって?今度きたら神がどんだけ不憫か見てみろよ」
「それは…ひどい…」
「だろ」
にやっと笑った武藤さんがじゃーな、と歩いていくと、制汗剤のいい香りがした。りんごのような、爽やかで甘い香りを忘れないように大きく吸い込んだ自分に気づいて顔に熱が集まる。
「赤いよ」
「…お話ししてしまった…」
「まどかがバカってことと、あんたが武藤先輩のこと好きなのはわかった」
「………んんんんん~そうじゃなくって~」
「はいはい、よしよし」
ーーーーーーーー
マネージャーが好きなのかと聞かれると、ちがうぞ!というよりなるほどそう見えるのかという意外な気持ちになった。
最初こそすんとしてあまり関わらないように気を付けてるって感じだったマネージャーも、怒涛の夏休みをへてすっかり余所行きもどこかにいってしまったらしい。働き者なのは変わらないが、寄せ付けない話しかけづらい雰囲気がなくなった、まあ人馴れした犬に近い。
神の話なんか別にしなくたってよかったんだ。好きなんですか、と聞かれて焦ったのは、
「おーっす!あいつ休み?」
「先生に呼ばれて行っちゃいました」
「ふーん」
「武藤先輩は」
「ん?」
「…まどかのこと好きなんですか?」
「は?んなわけねーだろぉ…」
武藤先輩は後ろ頭をボリボリかいた。頭が動くとふわふわの前髪が揺れる。
「いいこと教えてやるよ」
「へ?」
「神って知ってるか、2年の、ひょろっとして目がでかいやつ」
「……清田くんがよくじんさんじんさんって」
「まどかも!」
「そうそうそいつ。あいつマネージャーのこと好きでさあ」
「ヒェ!?」
「毎日自主練したあと自転車の後ろに乗せて帰ってんの。合宿のときもな、夜マネージャー買い出しするのずっとあいつが無理矢理ついてってたけど、全く相手にされてねーの」 「まどか~…」
「わかる……」
「マネージャーのやつ、神さんは私を犬扱いする!って言ってるからな。すれ違いコントよ、俺らはみーんなそれ見て楽しんでるの」
「なるほどぉ……」
「マネージャー見にきてたんだって?今度きたら神がどんだけ不憫か見てみろよ」
「それは…ひどい…」
「だろ」
にやっと笑った武藤さんがじゃーな、と歩いていくと、制汗剤のいい香りがした。りんごのような、爽やかで甘い香りを忘れないように大きく吸い込んだ自分に気づいて顔に熱が集まる。
「赤いよ」
「…お話ししてしまった…」
「まどかがバカってことと、あんたが武藤先輩のこと好きなのはわかった」
「………んんんんん~そうじゃなくって~」
「はいはい、よしよし」
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マネージャーが好きなのかと聞かれると、ちがうぞ!というよりなるほどそう見えるのかという意外な気持ちになった。
最初こそすんとしてあまり関わらないように気を付けてるって感じだったマネージャーも、怒涛の夏休みをへてすっかり余所行きもどこかにいってしまったらしい。働き者なのは変わらないが、寄せ付けない話しかけづらい雰囲気がなくなった、まあ人馴れした犬に近い。
神の話なんか別にしなくたってよかったんだ。好きなんですか、と聞かれて焦ったのは、