あこがれの武藤先輩
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「原田~」
「うわ武藤さんだ」
「おまえ~もうちょっと嬉しそうにしろよ」
「押し付けにもほどがあります」
大抵3人組で渡り廊下を歩いているマネージャーをわっしわっしとすると、一緒に歩いている友達2人は足を止めて様子をうかがっている。背中までの長い髪の毛をふたつに結んだ子と、ショートヘアで小顔の子。じゃーな、と手を振るときそっと視線をやると、ふたつ結びのほうはいつも頬を赤らめてこっちをみている。気のせいだろうか、マネージャーにもあれくらいの恥じらいがあればもうちょっと扱いを考えるけども、清田に貸したはずのお宝をまんまと見つけてあの様子だと中身も多少はみてるようなのでもうどうしようもない。
購買でパンを買って帰ると、例のふたつ結びちゃんが教室のそとから様子をうかがっている。
「お、マネージャーの友達」
「あっ!あっ、えっと……」
「どーかしたか?」
「保健委員の坂本先輩に用があって」
「おお~…あら、いねえな。なんか伝えとく?」
「いえ、じゃああの、これを渡してもらえませんか」
「ん、オッケー。ごくろうさん」
「…っ武藤先輩」
「ん?」
「あっ!りがとう、ございます、」
「ん。名前は?」
「藤本晶子、です」
「藤本、じゃーな」
「っ!!失礼します!」
ばっと頭を下げた弾みにふたつ結びが跳ねる。どう見てもごわごわのマネージャーとは違ってつるつるさらさらの気配がする。これ、と渡されたときの、差し出された手首の細さや弱々しさ、うん、女の子だ。