神さんになびかないマネージャー
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(マネージャーと振袖)
「まどかちゃん振袖着るの?」
「…ゲッ」
「角のミヤコおばちゃんの美容院で着付けするっておばちゃんが言ってました~」
「おお、さすが信長」
年末最後の練習の帰りに、成人式の予定を聞いたらまどかちゃんはわかりやすく嫌そうな顔した。信長によると一応着付けして式典にはでる予定、中学校の同窓会は信長は行くけどまどかちゃんは欠席の予定らしい。えーっじゃあデートしようよ!と誘うと着物で自転車乗れないってわかってますか?と念押しされた。さすがに俺もそこまでばかじゃない。
当日、まどかちゃんが着付けに行ってる間にベルをならすと、上機嫌なお母さんがドアを開けてくれた。
「神くんいいタイミングよ!あの子達いると文句言うから」
「へ?」
居間に上がるとお父さんがにこにこして台紙の束を差し出してた。1枚目をめくるとこれはどうやら3歳の七五三だ、信長とまどかちゃん、間違いない。なんなら既に完成している。
「こっちはノブの5歳でその次がまどかの7歳」
「まって、7歳ほぼ今と一緒でしょ」
「だろお、さっきから母さんと爆笑してたんだよ!」
「父さんは笑いすぎよーお!あーねえ神くんの去年のお写真ないの?こんなに長い手足じゃスーツも格好いいんでしょうねえ」
「ほんとなあ。あーそろそろ時間じゃない?車出す?」
「えっ、そんな遠いんですか」
「いや、すぐそこのミヤコ。100メートルでも歩いたら崩れそうだろ」
「確かに」
お父さんの車の後部座席に乗せてもらってすぐそこまで。着物ででてきたまどかちゃんは、俺の顔を見るとうわあ、と渋い顔をした。おいおい彼氏に対してひどくない?
ちょこっと走って家まで戻ると、お母さんはまっすぐに信長の家のベルをならした。こんどはおばさんに引きずられるようにしてスーツ姿の信長がでてくる。
「えっ、これさっき写真で見た!この場所!」
「3歳ね」
「口紅の色も同じ」
「ほおーら並んで写真とるよ」
「千歳飴持たせたい」
「ねえ神さんさっきから暴言ばっか吐いてるの聞こえてますよ!」
おれも持参したインスタントカメラを取り出す。さっき居間で見せてもらった写真を思い出して、ほら、と2人に手を繋がせた。
「ほらまた5歳扱いして!」
「ちがうよ、今日は3歳」
「もっとひどい!」
「あんまりっすよお!」
握らされた手をほどきもせずに、元気いっぱい文句を言ってくる2人にむけて、遠慮なくシャッターを切りまくった。
ーーーーーー
俺も去年一応参加した身なので、最後に中学校ごとにステージの上で記念撮影して帰ることは知っている。早めに出口の近くに立っていると、男子のグループでわいわい出てきた信長がじんさーん!とでかい声を出してしまった。続けてまどか!じんさんきてんぞー!ともっと大きな声で。
「えらいえらい、崩れてないね」
「動きにくい~1歩がいつもの十分の一くらいしかない~」
むすっとした顔で人群のなかからはみだしてきたまどかちゃんは、ぶうぶう文句をいいながら俺の方に歩いてきた。
「てゆーかなんでこんな目立つところに、」
「あんまり楽しくなさそうだったから、かっ拐おうと思って」
「なにそれえ」
「家かえる?イチゴパフェでも食べに行く?」
「ん、いちご」
「まどかちゃん振袖着るの?」
「…ゲッ」
「角のミヤコおばちゃんの美容院で着付けするっておばちゃんが言ってました~」
「おお、さすが信長」
年末最後の練習の帰りに、成人式の予定を聞いたらまどかちゃんはわかりやすく嫌そうな顔した。信長によると一応着付けして式典にはでる予定、中学校の同窓会は信長は行くけどまどかちゃんは欠席の予定らしい。えーっじゃあデートしようよ!と誘うと着物で自転車乗れないってわかってますか?と念押しされた。さすがに俺もそこまでばかじゃない。
当日、まどかちゃんが着付けに行ってる間にベルをならすと、上機嫌なお母さんがドアを開けてくれた。
「神くんいいタイミングよ!あの子達いると文句言うから」
「へ?」
居間に上がるとお父さんがにこにこして台紙の束を差し出してた。1枚目をめくるとこれはどうやら3歳の七五三だ、信長とまどかちゃん、間違いない。なんなら既に完成している。
「こっちはノブの5歳でその次がまどかの7歳」
「まって、7歳ほぼ今と一緒でしょ」
「だろお、さっきから母さんと爆笑してたんだよ!」
「父さんは笑いすぎよーお!あーねえ神くんの去年のお写真ないの?こんなに長い手足じゃスーツも格好いいんでしょうねえ」
「ほんとなあ。あーそろそろ時間じゃない?車出す?」
「えっ、そんな遠いんですか」
「いや、すぐそこのミヤコ。100メートルでも歩いたら崩れそうだろ」
「確かに」
お父さんの車の後部座席に乗せてもらってすぐそこまで。着物ででてきたまどかちゃんは、俺の顔を見るとうわあ、と渋い顔をした。おいおい彼氏に対してひどくない?
ちょこっと走って家まで戻ると、お母さんはまっすぐに信長の家のベルをならした。こんどはおばさんに引きずられるようにしてスーツ姿の信長がでてくる。
「えっ、これさっき写真で見た!この場所!」
「3歳ね」
「口紅の色も同じ」
「ほおーら並んで写真とるよ」
「千歳飴持たせたい」
「ねえ神さんさっきから暴言ばっか吐いてるの聞こえてますよ!」
おれも持参したインスタントカメラを取り出す。さっき居間で見せてもらった写真を思い出して、ほら、と2人に手を繋がせた。
「ほらまた5歳扱いして!」
「ちがうよ、今日は3歳」
「もっとひどい!」
「あんまりっすよお!」
握らされた手をほどきもせずに、元気いっぱい文句を言ってくる2人にむけて、遠慮なくシャッターを切りまくった。
ーーーーーー
俺も去年一応参加した身なので、最後に中学校ごとにステージの上で記念撮影して帰ることは知っている。早めに出口の近くに立っていると、男子のグループでわいわい出てきた信長がじんさーん!とでかい声を出してしまった。続けてまどか!じんさんきてんぞー!ともっと大きな声で。
「えらいえらい、崩れてないね」
「動きにくい~1歩がいつもの十分の一くらいしかない~」
むすっとした顔で人群のなかからはみだしてきたまどかちゃんは、ぶうぶう文句をいいながら俺の方に歩いてきた。
「てゆーかなんでこんな目立つところに、」
「あんまり楽しくなさそうだったから、かっ拐おうと思って」
「なにそれえ」
「家かえる?イチゴパフェでも食べに行く?」
「ん、いちご」