神さんになびかないマネージャー
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珍しく練習が始まる時間に監督がやってきたので、集合をかける。
「おー悪いな、今日は…あれ?」
「どうかしましたか」
「原田は?」
「えっ?部室ですかね」
「入部届けを受け取ったから改めて紹介しようと思ったんだけどなあ。清田、呼んでこい」
「えーっ俺ですか?もう!まどか~!おーい!まどか~~!」
「はいよ~」
用具入れからのっそり顔を出した原田は、こっちのただならぬ様子に、急いで走ってきて、1年生の端にぱりっと気を付けする。部員の視線に気付いて不思議そうにしている。
「原田、こっちに」
「はい」
「入部届けを受け取ったから、今日から正式にマネージャーになった、原田まどかさんだ。じゃあ一言」
「えっ?えーと、バスケ部の領土が清潔になるように頑張ります。よろしくお願いします」
「おい!今がきたねーみたいな言い方すんな!」
「きたねーから私連れてこられたんでしょ」
「あ、そうだった」
清田の横槍を見事切り返して、俺達が軽くウケたのが落ち着くと、じゃあそういうことだから、はい練習と言われて、みんな散り散りになる。原田は脇目も降らずに、用具入れに戻っていく。
神によると、練習が終わったあと、洗濯してシャワー室を掃除して換気して、時々ぽかんとしてシュートを見ているらしい。居合わせないから身の上話や無駄な話をする機会もなく、なかなか人となりが掴めないが、悪い子ではないと思う。ぜひ部活に定着してくれ!と心のなかで手を合わせた。