信長くんとおねえさん
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(おねえさんの卒業)
「のぶながぁ」
「んー?」
「実はさあ」
「はい」
「実業団に誘われて」
「………は?」
「卒業したらうちに来ないかって。飲料メーカーなんだけど」
「すげえ!いいじゃないすか!」
「それがその、」
実家から大学に通っている信長と付き合ってもう2年、わたしの家でごろごろするのがお金もかからないしイチャイチャできていちばんいい。わたしは4年、信長は3年になっていた。言い淀むわたしの顔をみて、信長は裸のまま上半身を起こした。
「どうしたんすか」
「……………大阪……」
「おおさか」
次の言葉を探しているらしい信長は、目線をきょろきょろ泳がせる。
「神さんが」
「神くん?」
「大阪に決めたって」
「え、そうなんだ」
「桃子さん、さみしいなって思ってくれたんすか」
「そりゃあんた、」
「大阪なんか新幹線ですぐっす!いつでも飛んでいきます!心配ないっす!」
「そんな、簡単にねえ、」
ぶわっと溢れた涙を慌ててタオルケットで拭ってくれた、手が止まる。目を合わせると大きな掌が、わたしの両頬をぴったり包んで、唇を合わせてくれた。何度も何度も繰り返して、息もできない。
「のぶなが、」
「俺はさ、バレーしてるかっこいい桃子さんも、俺しか知らないかわいい桃子さんも、同じくらいすきなの!」
「んん、すき、ばか!恥ずかしいやつ!」
顔中にキスを浴びながら、背中から勢いよく布団に落っこちる。首に腕を回して足を絡めたら、甘い時間が再開する。
ーーーーーーーーーーーーー
ちょうど1年たった頃、俺も大阪きちゃった、と言われることは、まだ知らない。
(おわり)
「のぶながぁ」
「んー?」
「実はさあ」
「はい」
「実業団に誘われて」
「………は?」
「卒業したらうちに来ないかって。飲料メーカーなんだけど」
「すげえ!いいじゃないすか!」
「それがその、」
実家から大学に通っている信長と付き合ってもう2年、わたしの家でごろごろするのがお金もかからないしイチャイチャできていちばんいい。わたしは4年、信長は3年になっていた。言い淀むわたしの顔をみて、信長は裸のまま上半身を起こした。
「どうしたんすか」
「……………大阪……」
「おおさか」
次の言葉を探しているらしい信長は、目線をきょろきょろ泳がせる。
「神さんが」
「神くん?」
「大阪に決めたって」
「え、そうなんだ」
「桃子さん、さみしいなって思ってくれたんすか」
「そりゃあんた、」
「大阪なんか新幹線ですぐっす!いつでも飛んでいきます!心配ないっす!」
「そんな、簡単にねえ、」
ぶわっと溢れた涙を慌ててタオルケットで拭ってくれた、手が止まる。目を合わせると大きな掌が、わたしの両頬をぴったり包んで、唇を合わせてくれた。何度も何度も繰り返して、息もできない。
「のぶなが、」
「俺はさ、バレーしてるかっこいい桃子さんも、俺しか知らないかわいい桃子さんも、同じくらいすきなの!」
「んん、すき、ばか!恥ずかしいやつ!」
顔中にキスを浴びながら、背中から勢いよく布団に落っこちる。首に腕を回して足を絡めたら、甘い時間が再開する。
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ちょうど1年たった頃、俺も大阪きちゃった、と言われることは、まだ知らない。
(おわり)