クラスメイトの牧くん
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やさしくて、やさしくてやさしい牧くんの、腹の底に沸き上がってるもののはしっこがちょっとだけ、ほんのちょっと見えた気がする。唇が離れたあの瞬間、ばちんとぶつかった視線の熱に、私は心臓を鷲掴みにされてしまった。
「うわあ~~うそだ~~」
目を開けても閉じても蘇ってしまって、真夜中なのに顔どころか全身が熱い。布団の上でごろんごろんと左右に転がって、うなり声をあげる。牧くん、今ごろどうしてる?わたしのこと少しでも考えてくれてるかな。
ーーーーーーー
「走ってくる」
「ええ?もう母さん寝るわよ、鍵もって出て」
「うん、悪い」
「あんまり遅くならないようにね。広島から戻ってから少し無理してない?」
「大丈夫、心配かけてごめん」
親に断って家を出る。夜になっても生ぬるい風をきって、びゅんびゅん走る。昼間の日差しと、秋田の射抜くような視線と、赤い唇と、牧くん、という声と。
はやく、はやく。
もっと強く。そうじゃないと、
どれかひとつじゃだめだ。
冬の大会、その先も続く俺のバスケット、そして易々と俺の内心を暴く秋田、
(好きだ、)