神さんになびかないマネージャー
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(彩子との遭遇)
「ね、ちょっとだけ付き合ってよ」
「そうそう、ごちそうするからさ」
うーん、面倒なことになった。4人組に囲まれたら逃げるにも逃げられない。いつもなら強行突破できなくもないけど今日に限ってヒールの靴だ。大男に囲まれる生活をしていたせいで、威圧感こそ感じないけど逆上されたら面倒だ。男たちの後ろの方から、じんさーん、絶対そうだって見てきてよ!とのんきな声が聞こえる。じんね、じん。懐かしい名前だわ。いやいや今はそうじゃなくって。
「やだよ、人違いだったらどうすんの」
「いや絶対そうだって!見てきてよ!」
「なんで俺!覚えてなかったらどうすんの」
「覚えてるって。なんのための得点王よ」
「なにって海南のためですけど~」
平均173センチといったところのナンパ軍団の後ろから、見覚えのある顔がひょっこりのぞいた。190、いや、2メートル近そう。慣れ親しんだサイズ感だ。
「わ、すごい!やっぱりそうだよね!」
「か、海南の、」
「覚えてる?ところでこの人たち知り合い?」
「ちがうわ」
「それならよかった。うちのマネージャーが絶対君だって言うから」
「こんにちは!」
「わ、もう、なんで来ちゃうの!ほら行くよ」
あの変わらないベビーフェイスでにっこりすと、私の肩に置かれた手を優しく外して、ほら、と歩き出した。ナンパ軍団は突然の出来事にぽかんとしている。足早に進んでしばらく行ったベンチにため息ついて座った私の横に、マネージャーと呼ばれた女の子が座った。
「湘北のお姉さまだって言ったでしょ」
「君が覚えててくれてよかった。まどかちゃんよくわかったよね、ほぼ声だけじゃん」
「でもほら、ウエーブヘアも見えたし」
「まあね」
「助かったわホント、えっと神くんと、」
「マネージャーの原田まどかです」
「まどかちゃんね、わたし彩子。ありがと。まさかこんな風に出会うなんてね、今どうしてるの?」
「俺たちは海南大だからね、みんないるよ、牧さんに高砂さんに武藤さんに信長。宮益さんは頭よかったから東京の大学行ったけど」
「んまぁ、懐かしい名前ばっかし!こっちはバラバラよ、リョータに流川に桜木花道までアメリカだし、赤木先輩や三井先輩とはたまに会うけどね」
「すごい、懐かしいね」
「それで?デート?」
「で、」
「なんで黙るんだよ、デートでいいじゃん」
「へえ、そんなことになってたのね。こりゃ晴子ちゃんに報告だわ」
「はるこ?」
「あ、あのカワイイ系のマネージャーさん」
「ああ、いたねえもう一人」
「そうそう。あれであの赤木先輩の妹」
「赤木?」
「は?」
「うっそお………親の顔が見てみたい……」
「でしょ。」
しばらく話すと2人は似たタイミングで、目を細めてでかい口を開けて、似た顔で笑うことに気付いた。なるほどこれは晴子ちゃんに報告だ。同じ駅から乗るというので一緒に行って、別のホームに。別れ際に振り返ると、神がまどかちゃんの手を握ったところだった。くっそ、かわいらしい~
「ね、ちょっとだけ付き合ってよ」
「そうそう、ごちそうするからさ」
うーん、面倒なことになった。4人組に囲まれたら逃げるにも逃げられない。いつもなら強行突破できなくもないけど今日に限ってヒールの靴だ。大男に囲まれる生活をしていたせいで、威圧感こそ感じないけど逆上されたら面倒だ。男たちの後ろの方から、じんさーん、絶対そうだって見てきてよ!とのんきな声が聞こえる。じんね、じん。懐かしい名前だわ。いやいや今はそうじゃなくって。
「やだよ、人違いだったらどうすんの」
「いや絶対そうだって!見てきてよ!」
「なんで俺!覚えてなかったらどうすんの」
「覚えてるって。なんのための得点王よ」
「なにって海南のためですけど~」
平均173センチといったところのナンパ軍団の後ろから、見覚えのある顔がひょっこりのぞいた。190、いや、2メートル近そう。慣れ親しんだサイズ感だ。
「わ、すごい!やっぱりそうだよね!」
「か、海南の、」
「覚えてる?ところでこの人たち知り合い?」
「ちがうわ」
「それならよかった。うちのマネージャーが絶対君だって言うから」
「こんにちは!」
「わ、もう、なんで来ちゃうの!ほら行くよ」
あの変わらないベビーフェイスでにっこりすと、私の肩に置かれた手を優しく外して、ほら、と歩き出した。ナンパ軍団は突然の出来事にぽかんとしている。足早に進んでしばらく行ったベンチにため息ついて座った私の横に、マネージャーと呼ばれた女の子が座った。
「湘北のお姉さまだって言ったでしょ」
「君が覚えててくれてよかった。まどかちゃんよくわかったよね、ほぼ声だけじゃん」
「でもほら、ウエーブヘアも見えたし」
「まあね」
「助かったわホント、えっと神くんと、」
「マネージャーの原田まどかです」
「まどかちゃんね、わたし彩子。ありがと。まさかこんな風に出会うなんてね、今どうしてるの?」
「俺たちは海南大だからね、みんないるよ、牧さんに高砂さんに武藤さんに信長。宮益さんは頭よかったから東京の大学行ったけど」
「んまぁ、懐かしい名前ばっかし!こっちはバラバラよ、リョータに流川に桜木花道までアメリカだし、赤木先輩や三井先輩とはたまに会うけどね」
「すごい、懐かしいね」
「それで?デート?」
「で、」
「なんで黙るんだよ、デートでいいじゃん」
「へえ、そんなことになってたのね。こりゃ晴子ちゃんに報告だわ」
「はるこ?」
「あ、あのカワイイ系のマネージャーさん」
「ああ、いたねえもう一人」
「そうそう。あれであの赤木先輩の妹」
「赤木?」
「は?」
「うっそお………親の顔が見てみたい……」
「でしょ。」
しばらく話すと2人は似たタイミングで、目を細めてでかい口を開けて、似た顔で笑うことに気付いた。なるほどこれは晴子ちゃんに報告だ。同じ駅から乗るというので一緒に行って、別のホームに。別れ際に振り返ると、神がまどかちゃんの手を握ったところだった。くっそ、かわいらしい~