信長くんとおねえさん
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おっぱいに目がいったのは認める。
新歓の時に、マネージャーのマミ先輩の隣にやってきたバレー部の桃子さん。女の子にしては背が高く、バレーをしているとあって手足が長い。座敷の長机に頬杖をつくと、襟元がたるんで谷間が見える。やっばい。見ちゃったことがばれないように視線をそらすとマミ先輩にどつかれた。
見た目がどタイプなだけではなくて、気さくでさっぱりしたとこ、バレーに打ち込んでるとこ、清田、といっぱい呼んでくれるとこ、好きなところはどんどん増えていった。夜の控室のまったりした楽しさを教えてくれたのも桃子さんだった。俺はあんまり賢いほうでも洞察力がある方でもないけど、だけどなんか感じていた違和感のかけらを、桃子さんが二人きりの時に口にした。自分が遠ざけられる理由はわからないけど、なんかこの人には自暴自棄っぽいところがある。
日曜に水族館に行く、と約束したその、2日前の金曜日、控室で喋っていたら4年の先輩が誘ってくれて、飲みに行くことになった。ビールはまだうまくないけど練習中。でも甘いやつはけっこう慣れてきた。桃子さんが珍しく突っ伏して眠ってしまい、お前力持ちなんだから連れて帰れ、たしか近いからと放り出される。むにゃむにゃ言っている桃子さんを背中にのせ、なんとか家の場所を聞き出し、かばんのポケットから鍵を開けて玄関にはいる。女の子の部屋ってこういうにおいなのか、すげえ。桃子さんを座らせて、靴も脱がせて、今度は抱き上げて布団に運ぶ。シンクのそばにあるマグカップに水を入れて、飲めますか?と声をかける。返事がなくて、さすがに女の子のベッドに腰かけるのは気が引けて隣にしゃがみこんだ。
「きよたぁ」
「はい?」
「こっちきてぇ」
「はいはい、ここにいますよ」
「あのさあ」
「はい」
「酔ってないって言ったら引く?」
「…へ?」
「わたし今日、最初の一杯しかのんでない」
「……どーしたんすか」
「あんたのこと、誑かそうと思って」
こっちきて、と言われて、首をぶんぶん横にふる。
「なんつーか、その、」
「引いた?」
「そーゆーことじゃなくて」
こういうところがある。なんとなくだけど、オレじゃなく、自分を痛め付けるためにやってる。ねえ、と伸ばされた手をかわしたはずが、床の上で馬乗りされている。すっごい美味しい状況だと思うけど、なあ。桃子さんのキスはカルピスの味がしてアルコール臭はなく、飲んでないというのは本当なんだと思い知らされる。暖かい舌がおれの口の中を這いずり回って、どっちのものかもわからない唾液を何度も飲み込む。
「ね、しよ」
「だめっす」
「でもここおっきくなってるよ」
「ふ、でも、だめっす、」
「なんでよ、ばかばか、ばかじゃん」
「ばかでいいっす、」
うん、とからだを起こし、桃子さんの手を握る。とうとうしくしく泣き出してしまった。わからん、女の子わからん。
「俺は桃子さんのこと、その、好きなんで、水族館で告白しようと思ってました」
「うん、なんとなく気付いてた」
「なんてゆーか、順序をふんでっつーか、そう思ってたんですけど、物足りないっすか」
「だって、」
「桃子さんがヤケクソなのって、前の彼氏のせいっすか。おかしくないっすか、傷つけられたのに自分のせいにしてさ、」
「でも見る目なかったのはわたしじゃん」
「そんなことないっす!そんなことないって俺が証明するんで。どうすか」
抱き締められるとふわっとしたおっぱいが密着する。桃子さんは泣いている。頭の中はめちゃくちゃだ。神さんはいいよな、あいつは貧乳だから。
「ね、お願い。しよ」
「だから、」
「元カレが使わなかった分置きっぱなしなの」
「へ?」
「コンドーム」
「ひえ…」
「ね、共犯になってよ、一緒に悪いことしよ」
「は、もう、」
「ね、清田」
「あとで苦情言わないでくださいよ」
思い切り抱き締めると、耳許でシャワーあびよ、と囁かれた。色々ごちゃごちゃ考えるのはやめだ。もうしらん、なるようになれ。