信長くんとおねえさん
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
紫と黄色のジャージはよく目立つ。もさっとした髪の毛にヘアバンド、最近は暑いのでついでに後ろでひとつに括っていることもある。犬の尻尾みたいでカワイイ。
近付いてはじめて、清田のリュックよりかなり低く、もうひとつリュックが並んでいることに気付く。この暑いのにくっついて、お互いに肘でついたり肩を当てたりしながら笑い声をあげている。噂の幼馴染みにちがいない、自分の性格の悪さに嫌気がしつつも、ついついいじわるをしてしまう。
「あれ、清田?」
「へ?あ!も、ももも桃子さん!おつかれさまっす!」
「部活帰り?今日研究室よる?あ!あ、彼女?ごめんなさいえっと、」
「あ、彼女じゃないです。幼馴染みの原田です。いつもノブがお世話になっております」
「いやお前に世話はされてねえわ」
「わ、初めまして!わたし、清田と同じスポ科の西野桃子です!2年!」
「ちょうどよかったノブ、わたし神さんと約束してるから!じゃあ桃子さん、また」
「へ?おい、どした?」
じんさん、というのがどうやら彼氏の名前らしい。原田と名乗ったその子は、私を見る清田をびっくりした顔でみていた。すっとぼけて声をかけたわたしのことを、2人とも疑う素振りもない。罪悪感がみぞおちをきりりと走った。
「研究室よるんすか?」
「うん、誰かいるかなって」
「じゃあ俺も、ついてくっす」
「やったあ!」
ごめん、と好き、がブランコのように交互に殴りかかってくる。やった、と二の腕と肩を軽くぶつけると、清田は真っ赤な顔でわざとらしく声をあげて笑った。かわいい、すき、ごめん、
「あの子めっちゃかわいいじゃん。マミさんの言うとおり」
「ハッ、2人とも眼科行った方がいっすよ」
「なんでそんな邪険にすんの~」
「あいつと神さんが付き合うまでの話したら三日三晩かかるっすよ」
「え、なにそれ聞きたいじゃん」