神さんになびかないマネージャー
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晩御飯はカツカレーだ。1番角にちんまり座った原田は、向かいに座る俺に1切れと、となりに座る鈴木に1切れカツを寄越した。
「食べないの?」
「でっかいもん。今日そんなお腹空いてないし」
「お前そんなんじゃ大きくなれないぞ」
「わたしが大きくなってどうすんのよ。あんたたちと同じ量つがれて食べられるわけないじゃん」
「ま、じゃあ、ありがたく」
宿のおばちゃんとマネージャーの馬力でまかなわれてた合宿の飯とは違い、大きなお盆に小さくてきれいな皿がたくさん並んでいる。小鉢に盛られた温泉玉子や豆腐、おひたしにサラダにフルーツポンチが並ぶ。カツのお礼にさくらんぼを原田の皿に移すと、嬉しそうに笑った。
「マネージャーってさー」
「ん?」
鈴木の言葉に原田は、口いっぱいにカレーを含んだまま顔を上げた。
「入ってきたときはもっとこう、近寄りがたかったよな」
「あーわかる。あんまり体育館にいなかったしな」
「ほんとほんと、こんなに喋りやすいやつだとは思わなかったな最初は」
「俺らにあんま興味ないよな」
「興味ないってゆーか……あんまり関わらないようにはしてたけど。合宿以降はどーでもよくなっちゃった」
「なんだそれ」
「まー俺は命助けられちゃったからな」
「中学の陸上部あんまり雰囲気よくなくてさー、いわゆる一軍の子に嫌われてたからあんま楽しくなかったんだよね。まあほら、陸上はよーいどんだから、パスもらえないとかそういうのじゃなかったんだけどさ」
すっごい重大なことを、今なんか聞いてる気がする。当の原田は温泉玉子をつるんとかきこんで俺達の顔をみた。
「でもみんなのおかげで、部活楽しいって思ったよ。部活ってなんかやだなって思ったまま人生終わらずに済んだし?みんながバスケ頑張ってるのみると元気出るんだよね。でも最近緩みすぎかな、ノブもいるしついつい甘えてるかも。人としてやばいときはやばいって言ってね、あれ?鈴木泣いてる?」
「おれ、がんばるよ…」
「ん、一緒に3年の冬に引退しよ。ほらトンカツもう一個あげる」
ーーーーーーーーー
「神」
「はい…」
「神、さすがに盗み聞きで泣くのは…」
「おれ明日シュート100本きめます…」
「そりゃあ心強いな」
「食べないの?」
「でっかいもん。今日そんなお腹空いてないし」
「お前そんなんじゃ大きくなれないぞ」
「わたしが大きくなってどうすんのよ。あんたたちと同じ量つがれて食べられるわけないじゃん」
「ま、じゃあ、ありがたく」
宿のおばちゃんとマネージャーの馬力でまかなわれてた合宿の飯とは違い、大きなお盆に小さくてきれいな皿がたくさん並んでいる。小鉢に盛られた温泉玉子や豆腐、おひたしにサラダにフルーツポンチが並ぶ。カツのお礼にさくらんぼを原田の皿に移すと、嬉しそうに笑った。
「マネージャーってさー」
「ん?」
鈴木の言葉に原田は、口いっぱいにカレーを含んだまま顔を上げた。
「入ってきたときはもっとこう、近寄りがたかったよな」
「あーわかる。あんまり体育館にいなかったしな」
「ほんとほんと、こんなに喋りやすいやつだとは思わなかったな最初は」
「俺らにあんま興味ないよな」
「興味ないってゆーか……あんまり関わらないようにはしてたけど。合宿以降はどーでもよくなっちゃった」
「なんだそれ」
「まー俺は命助けられちゃったからな」
「中学の陸上部あんまり雰囲気よくなくてさー、いわゆる一軍の子に嫌われてたからあんま楽しくなかったんだよね。まあほら、陸上はよーいどんだから、パスもらえないとかそういうのじゃなかったんだけどさ」
すっごい重大なことを、今なんか聞いてる気がする。当の原田は温泉玉子をつるんとかきこんで俺達の顔をみた。
「でもみんなのおかげで、部活楽しいって思ったよ。部活ってなんかやだなって思ったまま人生終わらずに済んだし?みんながバスケ頑張ってるのみると元気出るんだよね。でも最近緩みすぎかな、ノブもいるしついつい甘えてるかも。人としてやばいときはやばいって言ってね、あれ?鈴木泣いてる?」
「おれ、がんばるよ…」
「ん、一緒に3年の冬に引退しよ。ほらトンカツもう一個あげる」
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「神」
「はい…」
「神、さすがに盗み聞きで泣くのは…」
「おれ明日シュート100本きめます…」
「そりゃあ心強いな」