神さんになびかないマネージャー
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「えっ!?」
「だからやめたんだ、マネージャー」
「またですか」
「まあ忙しいしきついからな、気持ちはわからなくもないけど」
「またって、そんなしょっちゅうやめるもんですか?」
「俺が入学してから7人目だな」
「まじっすか……」
マネージャーがやめる、というのは、3年ともなると珍しく感じることではない。まあヤル気満々で入ってくる選手だってほとんど残らないんだ。空調のない体育館や臭い洗濯物は、いわゆるマネージャーというイメージの「はい、タオル!おつかれさまハート」みたいなのとかけ離れすぎていてそりゃあね。牧や神のおかげ?である程度入部希望者はやってくるものの、うん、また今回もやめちゃったか。
「洗濯まで手が回らないなあ」
「仕方ない、土曜にまとめてやろう」
「えーっ!?くさいっすよぉ!」
「じゃあ清田、お前が洗え」
「それは……」
練習はめちゃくちゃきついので、正直腹も減るし終わったらすぐ帰りたい。朝だってぎりぎりまで寝ていたい。
「俺、自主練のあとで干しとくので、夕方終わったあと洗濯機だけ回してもらえれば」
「それならとりあえず俺がやるよ」
「ありがとうございます」
「あのぉ……」
清田がそっと手を上げたので、みんなで振り返る。
「俺の幼馴染みが同じクラスで帰宅部なんで、とりあえず今日だけでも連れてきます」
「なんだそれ、そんな子いるならもっとはやく言えよ」
「いや、マネージャーって感じの性格でもないんで」
「牧さん、」
「性格とか、とやかく言ってる場合じゃない!可能性があるなら声かけてみてくれ!必要なら俺もいくから」
「うっす!誘ってみるっす!」
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