彼氏に意外な友達を紹介される
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大学入学を機に、関西に戻ってきた彦一と、インハイ予選の会場で偶然再会した。4年前は同じ中学の、それぞれ男バスと女バスの部員だった。懐かしくて会場にやってきたのはお互い同じだった。何度もあって思い出話にはなを咲かせるうちに、彦一からつきあってくれ、とどストレートに告白された。えー、彼氏にするならもっとかっこいい人がよかったなーと言ったあとのずっこけ方が満点だったので付き合うことにした。高校時代にお世話になった先輩が遊びに来ているから挨拶してくれ!と言われて行きつけのお好み焼きやに顔を出す。
「彦一の彼女?かわいいね。仙道です」
「………おい彦一ちょっとまて」
「えっ、なに!?」
「あんた!あほちゃうんこんなボロクソかっこいい人なに紹介しとん!家出る前に鏡見てへんの?うちがなびいたらどないするん!?あほやろ」
「えーーー!?確かに仙道さんは男の俺から見てもめっちゃかっこええけど~そんなにはっきり言うことないやんけ」
「あんたの先輩聞いてたから、こんなしゅっとした人が来るとは思わへんやんか!先ゆーといてや」
「なんやそれ!」
いつものようにボカスカやっている私たちを、センドーさんはにこにこ見ていたらしい。おーい、と言われて顔を向ける。
「じゃ、俺になびいとく?」
「なにゆーてはるんですか!こんなにしゅっとした彼氏やったら女の子にもてて気が気じゃあらへんわ。彦一くらいでちょうどいいです」
「おい!彦一くらいとはなんや!」
「やかまし、鏡見てきや!」
ギーッ!とやり合うわたしたちを、仙道さんはにこにこ眺める。お好み焼きを鉄板の上に乗せてくれたおばちゃんが、この子らいつもこんなんや~お兄さん男前やしおまけしといたで、とウインクして去っていった。ばからしくなってわたしもお好み焼きに手をつける。ほんまに、彦一の先輩にしておくにはもったいない、いい男やなあ。