三井先輩に狙われる
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「あっ」
「あっ、こんにちは」
「翔陽戦来てくれてたんだって?」
「待ってください、誰に聞いて、」
「え?三井に決まってるだろ」
どうかしたか?と爽やかに笑った小暮先輩の腕をつかんで人気の少ない廊下までやってきてしまった。
「あの人、なんか言ってましたか」
「えっ、三井のことか?」
「そうです」
「客席を見て、にやにやしてたからな。あの子が来てるのか?って聞いたらすごい焦ってた。それがどうかしたか?」
小暮先輩、大変申し訳ない。ほぼほぼ赤の他人の私にまでそんなに親切にしてくれちゃったんだからもう仕方ない。
「こ!こくはく!?三井が!」
「告白ってゆーか、付き合ってくれ、みたいな」
「それを告白って言うんじゃないのか?すまんが俺は経験ないから有益なアドバイスはできないな」
「三井先輩は、昔のことをなかったことにしたいんじゃないですかね。私は三井先輩がまた暴力男にならないように、見張ってるだけなのに」
「そうかな。三井は自分のやってしまったこと、誰よりも自分で悔いてると思うよ。それが伝わってくるから俺は見守ってる。それに、なかったことにしたいんだったら、中学時代から知ってる君と関わったりしないんじゃないかな」
「はーあ、三井先輩が小暮先輩だったら、とっくに好きになってるのに」
「なんだよそれ、三井のことが好きなんじゃないか」
「え?」
困ったように瞳を揺らして、このことは秘密にしておくから、と小暮先輩は行ってしまった。三井のことが好きなんじゃないか、と、優しい声が耳に残った。