三井先輩に狙われる
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
聞かなくても日時は晴子が教えてくれたので、一緒に行くかどうかの返事は濁しておいてこっそり見ようと思っていたのに、大男だらけでなんだかモタモタしてしまっていたらあっさり水戸くんに見つかってしまった。
「ミッチーの後輩なんだって?」
「うー、晴子のおしゃべり~」
「俺ら晴子ちゃん達と一緒に見るから、来ない?」
「うーん、こっそり見てさっさと帰ろうと思ってたんだけど」
「そうなの?無理強いはしないけど」
「まあでも、晴子の顔見て元気出すわ」
おしゃべりしながら歩いていくと、もう選手が出てきていた。晴子があのかわいくてでっかい声でわたしの名前を呼ぶものだから、アリーナの三井先輩と目があってしまう。見るからに口角が上がって、なんだよ、そっちが見に来てって言ったんじゃん。
三井先輩のユニフォーム姿、3年ぶり。私が思っていたより、肩幅がうんと大きくて、知ってたけど背ものびてて、わたしの知ってるビデオの中の三井先輩とは別人みたいだ。腕を掴まれたときの、感触が蘇って熱くなる。
三井先輩にボールがわたるたびに、わっと声を出してしまいそうになるのを、口をおさえてぐっとこらえる。
体育館を一緒に襲撃してた堀田番長たちも応援に来ている。晴子がぶっとんでるのは置いておいて、やりあったはずの水戸くんたちともなんだか和やかで、私には男の友情ってのはわからない。
「お嬢ちゃん、みっちゃんのファンか」
「え?違いますけど」
「もー、素直じゃないんだから!すみれは三井さんと同じ中学なんですよ」
「もう!晴子!」
「やっぱりそうなんじゃねえか。みっちゃんも俺たちみたいなむさいのばっかより喜ぶだろ」
「別に、わたしは、三井先輩がまたグレて暴力男にならないように見張ってるだけですから」
「お、おお」
堀田番長は太い眉毛をハの字にしてしょぼくれてしまった。本来そんなに悪い人じゃないのかもしれないけど、この人だって暴力男だったことに変わりはない。
前半こそきついマークでそこそこだった三井先輩も、後半は大活躍で、あの、変わらない、軽やかで美しくて、無駄のないフォーム、ああ、涙が出そうなのを必死でこらえてるから、たぶんめっちゃこわい顔してる。試合終了と同時に、バイトあるから行くね、と会場を飛び出した。
「ミッチーの後輩なんだって?」
「うー、晴子のおしゃべり~」
「俺ら晴子ちゃん達と一緒に見るから、来ない?」
「うーん、こっそり見てさっさと帰ろうと思ってたんだけど」
「そうなの?無理強いはしないけど」
「まあでも、晴子の顔見て元気出すわ」
おしゃべりしながら歩いていくと、もう選手が出てきていた。晴子があのかわいくてでっかい声でわたしの名前を呼ぶものだから、アリーナの三井先輩と目があってしまう。見るからに口角が上がって、なんだよ、そっちが見に来てって言ったんじゃん。
三井先輩のユニフォーム姿、3年ぶり。私が思っていたより、肩幅がうんと大きくて、知ってたけど背ものびてて、わたしの知ってるビデオの中の三井先輩とは別人みたいだ。腕を掴まれたときの、感触が蘇って熱くなる。
三井先輩にボールがわたるたびに、わっと声を出してしまいそうになるのを、口をおさえてぐっとこらえる。
体育館を一緒に襲撃してた堀田番長たちも応援に来ている。晴子がぶっとんでるのは置いておいて、やりあったはずの水戸くんたちともなんだか和やかで、私には男の友情ってのはわからない。
「お嬢ちゃん、みっちゃんのファンか」
「え?違いますけど」
「もー、素直じゃないんだから!すみれは三井さんと同じ中学なんですよ」
「もう!晴子!」
「やっぱりそうなんじゃねえか。みっちゃんも俺たちみたいなむさいのばっかより喜ぶだろ」
「別に、わたしは、三井先輩がまたグレて暴力男にならないように見張ってるだけですから」
「お、おお」
堀田番長は太い眉毛をハの字にしてしょぼくれてしまった。本来そんなに悪い人じゃないのかもしれないけど、この人だって暴力男だったことに変わりはない。
前半こそきついマークでそこそこだった三井先輩も、後半は大活躍で、あの、変わらない、軽やかで美しくて、無駄のないフォーム、ああ、涙が出そうなのを必死でこらえてるから、たぶんめっちゃこわい顔してる。試合終了と同時に、バイトあるから行くね、と会場を飛び出した。