三井先輩に狙われる
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テスト期間は部活が休みになるので、平日も三井先輩の家で勉強している。3年生は既習全範囲からの実力テストらしい。慣れた玄関のドアを開けると、見覚えのあるサンダルが置いてある。
「客か…?」
「おじゃましまーす」
「あっ!すみれちゃんちょっと!」
「はーい、あ、母さん!」
「母ちゃん!?おまえの!?」
「裏のスーパーで会っちゃって!もう私泣けてきちゃって恥ずかしいから来てもらったのよ」
「えっと…その…」
「あら~~本物の三井先輩ね!男前だわ~~試合のビデオは娘がリビングで何百回もみてたから覚えてるけど、ビデオでみるより背も高いし!はーかっこいいわね~~うちの子ほんと口悪いでしょ、ごめんなさいね」
「あっ、えっ、いや!」
「母さんだめだって、三井先輩拳で語り合うタイプだから色々言っても頭に入らないよ。1度にふたつがギリギリだから」
「てめ!」
「もー!そういうとこよ!可愛くないんだから」
「不良に媚売っても仕方ないし?わたしは三井先輩が悪いことしないように見張ってるの」
「は?あんたの口の方がよほど恐ろしいんだけど。奥さんがよくしてくださるからって調子に乗りすぎよ」
「いーのよ!歯抜けのロン毛の息子をみたときはもうご飯が喉を通らなかったもの!しっかり尻に敷いておいてほしいわ」
「わかる!私も歯抜けでロン毛の三井先輩見たときはご飯食べれなかったですもん!しかもふっかけといて水戸くんと赤木先輩にぼこぼこにされたらしいし」
「なあ、お前なにふつうに馴染んでんの?」
「え?別に私は赤点とったり暴力ふるったりしないんで?別に気まずいこととか一切ありませんから」
「いや…」
「ごめんなさいね三井先輩、可愛くないと思うけどかまってやってね」
「いや、それは、めちゃくちゃ可愛いんで大丈夫っす。母ちゃんの話にも付き合ってやってください。じゃあ」
のっしのっしと音をたてて、先輩はリビングをあとにする。大きな爆弾が投下されて、私たち三人はあんぐり口を開けた。おい、いくぞ、と声がして、慌てて階段を駆け上がった。
いつも言われる通り部屋のドアを半分くらいあけて、先輩は英語の参考書を開く。私は向かいに座って、黄色いチャートを開いた。
下からは奥様方の声が響いてきて、いつもと違うかなあと思っていたけど、先輩がいつもと同じ前置詞のミスをしているのを見たらでかい声が出てしまった。
「すみれ~~母さん帰るからね~~」
「はーい」
「ひさしー!母さんも買い物し直してくるわねー!すぐ帰るけどすみれちゃん気を付けなさいよー」
「うっせー!」
「大丈夫でーす!いってらっしゃーい!」
下から声がして、玄関の音が、扉がしまるのと同時に、一気にしんとした。三井先輩は頭をぼりぼり掻きながらまだ前置詞と戦ってるらしい。
「先輩、意外と律儀ですよね」
「は?」
「ドア」
「あー……」
三井先輩はドアと私に交互に目をやって、頭をぼりぼり掻いた。自分のとなりの床を叩くので、向かいから腰をあげて、先輩にくっついて座ると、覆い被さるみたいに抱き締められて、おっこちないように慌てて抱き締め返す。
「ドア閉めたら、お前のこと襲う」
「それ、いま、けっこうやばいです?」
「ドア閉めたらつったろ」
「先輩、心臓すごい」
「お前が思ってるより、俺はお前のことそういう目で見てる」
「な、」
「いつもの強気はどこ行ったんだよ、」
そおっと床に下ろされて、何度も何度も口付けられる。舌と舌が当たって、唇の裏側を舐められた。頭がぼーっとして、必死で背中にしがみつく。ようやく頭が離れたと思ったら、胸に耳を寄せられて、お前もじゃん、と引き起こされた。
「こわかったな、わりい」
「ううん」
「でもな、待ってる、心の準備しとけ」
「あんなの、無理です」
「は?もっとすげーことすんだからな」
「え、やらしい」
「お前がこんなんなのがわりー」
「は?」
太ももとおしりを大きな掌が這って、ぶるっとして三井先輩の胸に倒れこんだ。ぎゅっと抱き締められて、つむじの上で深呼吸の音がする。変な感じだ、こわいのにあったかい、もっとくっついてたい。これで既にキャパオーバー気味だというのに、三井先輩はひどく我慢をしているらしかった。玄関の鍵が開く音がするまで、じっと抱き締められたまますごした。
「客か…?」
「おじゃましまーす」
「あっ!すみれちゃんちょっと!」
「はーい、あ、母さん!」
「母ちゃん!?おまえの!?」
「裏のスーパーで会っちゃって!もう私泣けてきちゃって恥ずかしいから来てもらったのよ」
「えっと…その…」
「あら~~本物の三井先輩ね!男前だわ~~試合のビデオは娘がリビングで何百回もみてたから覚えてるけど、ビデオでみるより背も高いし!はーかっこいいわね~~うちの子ほんと口悪いでしょ、ごめんなさいね」
「あっ、えっ、いや!」
「母さんだめだって、三井先輩拳で語り合うタイプだから色々言っても頭に入らないよ。1度にふたつがギリギリだから」
「てめ!」
「もー!そういうとこよ!可愛くないんだから」
「不良に媚売っても仕方ないし?わたしは三井先輩が悪いことしないように見張ってるの」
「は?あんたの口の方がよほど恐ろしいんだけど。奥さんがよくしてくださるからって調子に乗りすぎよ」
「いーのよ!歯抜けのロン毛の息子をみたときはもうご飯が喉を通らなかったもの!しっかり尻に敷いておいてほしいわ」
「わかる!私も歯抜けでロン毛の三井先輩見たときはご飯食べれなかったですもん!しかもふっかけといて水戸くんと赤木先輩にぼこぼこにされたらしいし」
「なあ、お前なにふつうに馴染んでんの?」
「え?別に私は赤点とったり暴力ふるったりしないんで?別に気まずいこととか一切ありませんから」
「いや…」
「ごめんなさいね三井先輩、可愛くないと思うけどかまってやってね」
「いや、それは、めちゃくちゃ可愛いんで大丈夫っす。母ちゃんの話にも付き合ってやってください。じゃあ」
のっしのっしと音をたてて、先輩はリビングをあとにする。大きな爆弾が投下されて、私たち三人はあんぐり口を開けた。おい、いくぞ、と声がして、慌てて階段を駆け上がった。
いつも言われる通り部屋のドアを半分くらいあけて、先輩は英語の参考書を開く。私は向かいに座って、黄色いチャートを開いた。
下からは奥様方の声が響いてきて、いつもと違うかなあと思っていたけど、先輩がいつもと同じ前置詞のミスをしているのを見たらでかい声が出てしまった。
「すみれ~~母さん帰るからね~~」
「はーい」
「ひさしー!母さんも買い物し直してくるわねー!すぐ帰るけどすみれちゃん気を付けなさいよー」
「うっせー!」
「大丈夫でーす!いってらっしゃーい!」
下から声がして、玄関の音が、扉がしまるのと同時に、一気にしんとした。三井先輩は頭をぼりぼり掻きながらまだ前置詞と戦ってるらしい。
「先輩、意外と律儀ですよね」
「は?」
「ドア」
「あー……」
三井先輩はドアと私に交互に目をやって、頭をぼりぼり掻いた。自分のとなりの床を叩くので、向かいから腰をあげて、先輩にくっついて座ると、覆い被さるみたいに抱き締められて、おっこちないように慌てて抱き締め返す。
「ドア閉めたら、お前のこと襲う」
「それ、いま、けっこうやばいです?」
「ドア閉めたらつったろ」
「先輩、心臓すごい」
「お前が思ってるより、俺はお前のことそういう目で見てる」
「な、」
「いつもの強気はどこ行ったんだよ、」
そおっと床に下ろされて、何度も何度も口付けられる。舌と舌が当たって、唇の裏側を舐められた。頭がぼーっとして、必死で背中にしがみつく。ようやく頭が離れたと思ったら、胸に耳を寄せられて、お前もじゃん、と引き起こされた。
「こわかったな、わりい」
「ううん」
「でもな、待ってる、心の準備しとけ」
「あんなの、無理です」
「は?もっとすげーことすんだからな」
「え、やらしい」
「お前がこんなんなのがわりー」
「は?」
太ももとおしりを大きな掌が這って、ぶるっとして三井先輩の胸に倒れこんだ。ぎゅっと抱き締められて、つむじの上で深呼吸の音がする。変な感じだ、こわいのにあったかい、もっとくっついてたい。これで既にキャパオーバー気味だというのに、三井先輩はひどく我慢をしているらしかった。玄関の鍵が開く音がするまで、じっと抱き締められたまますごした。