三井先輩に狙われる
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あんなにバスケが大好きだった息子が、歯抜けのロン毛になったときには、いつ警察にお世話になるかと生きた心地がしなかった。目を腫らして、髪の毛を切り落として帰ってきた日、何が起こったのかわからず夫と顔を見合わせた。次の日には歯医者に行って、喧嘩で折れたらしい前歯を差してもらってきた。どうやら部活にも行き始めたらしく、ジャージで出かけたり、くさい洗濯物が置いてあったりする。なんと声をかけても凄んできたのが嘘のように雰囲気が柔らかくなったのは、安西先生やバスケ部のお友だちのお陰なんだと思っていた。
階段を上がる寿に、部屋のドアを開けておくように毎回言いつける。うっとおしそうに返事をして、大きな足音をたててあがっていく。
「すみれちゃん、おやつ!いい?」
「はーい!お母さん、この前のケーキすごいおいしかったです、どこのお店です?」
「ほんと?ほら、バス停の前にできた新しい」
「えーっ!気になってたんです!今度いってみよー」
「悪いわね、後輩なのに家庭教師させちゃって」
「ほんとですよ、三井先輩だめすぎて白いチャート買いましたもん!どうやって3年生になったんですか?」
「大変だったのよ、先生に呼び出されて」
「げー!」
裏表のない、信用できる子だと思う。息子のだめなところをはっきりだめだと言ってくれる。寿の方も、眉間にシワをよせながら素直に受け止めているようだ。お盆にのせたお茶とお菓子を持って、慣れた様子であがっていく。川本さんご夫婦のこと思うと娘の彼氏が元ヤンなんてショックだろうけど、このままずっとうまくいってくれればいいのに。2階から先輩待って!と大きな声がしたので慌てて聞き耳をたてると、寿が公式を覚えていないらしく、きつめに怒られているようだった。
階段を上がる寿に、部屋のドアを開けておくように毎回言いつける。うっとおしそうに返事をして、大きな足音をたててあがっていく。
「すみれちゃん、おやつ!いい?」
「はーい!お母さん、この前のケーキすごいおいしかったです、どこのお店です?」
「ほんと?ほら、バス停の前にできた新しい」
「えーっ!気になってたんです!今度いってみよー」
「悪いわね、後輩なのに家庭教師させちゃって」
「ほんとですよ、三井先輩だめすぎて白いチャート買いましたもん!どうやって3年生になったんですか?」
「大変だったのよ、先生に呼び出されて」
「げー!」
裏表のない、信用できる子だと思う。息子のだめなところをはっきりだめだと言ってくれる。寿の方も、眉間にシワをよせながら素直に受け止めているようだ。お盆にのせたお茶とお菓子を持って、慣れた様子であがっていく。川本さんご夫婦のこと思うと娘の彼氏が元ヤンなんてショックだろうけど、このままずっとうまくいってくれればいいのに。2階から先輩待って!と大きな声がしたので慌てて聞き耳をたてると、寿が公式を覚えていないらしく、きつめに怒られているようだった。