三井先輩に狙われる
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ごん、という衝撃に飛び起きて見上げると、苦虫を噛み潰したような顔の赤木だった。
「あと10分くらいで新横浜だ」
「あ、おお」
何時間こうしていたのか、首やら腰やら色々痛い。伸びをしかけて、となりの柔らかい感触に気づく。俺の二の腕のあたりに頭をよせて、ショートパンツからのびる白い足を投げ出してすやすや眠っている。やべー、ずっと見てたい。さすがに新幹線で触ったらぶん殴られるだろう。
(なんつーか、その、)
(エロい……のは俺か……)
顔が熱くなるのを冷ましたいのと、ずっと見ていたいのとでひどい顔をしている自覚はある。到着をしらせるアナウンスがなって、渋々肩を叩いた。
「ん、あー…」
「もうつくぞ、新横浜」
「あ、はい、やば…寝てた」
「おお、いい眺めだった」
「え?あー、せっかくなのに富士山見逃しちゃった!もう、起こしてくださいよ」
ちげーわ、とは言わずに立ち上がった。
駅で解散の予定だったので、待ってろ、と言うと、案外素直に頷いた。赤木の妹となんだか話し込んでいるらしかった。在来線のホームに向かう、俺の鞄の持ち手を掴んで、下を向いてついてくる。
「さすがに、疲れましたね」
「おー」
「一生分くらいの三井先輩の活躍みた気がする」
「ふざけんな、俺は大学狙ってる」
「引退しないのに?」
「勉強じゃ望み薄だからな、選抜でもーいっちょ目立つしかねえ」
「わー、宮城先輩かわいそ」
「なんだと」
「はーあ、三井先輩大学行っちゃうのか。わたしはいつまで先輩の彼女でいられるんだろ」
「は!?なに言ってんだ」
「大学に行ったら彩子先輩みたいな爆イケ美女がごろごろいますよ」
「思い込みだろ」
「わたしは、絶対先輩のこと嫌いにならないもん。ふられたら落ち込むなー、わたしもぐれちゃうなも」
「なに言ってんだ、てめー、そんなこと言ってるとな、そーだな、」
勝手な妄想で心底落ち込んでいるらしい、川本の耳に顔をよせる。
「ぜってーお前より長生きしてな、お前の葬式のときにその口紅つけて、こうしてやるよ」
要領がわかってきたのでいい角度で唇をあわせた。下を伸ばして上唇の裏をなぞるとどんと突き飛ばされる。
「せいぜいお前は憎まれ口叩いてかわいい顔しとけ」
「死ぬまで?」
「そーだよ」
「やば、プロポーズじゃないですか」
「わりーか」
「じゃあ三井先輩が道を踏み外してもわたしが養えるように勉強がんばります」
「頼もしいな」
「それで、先輩が暴力男に戻らないように死ぬまで見張るんで、わたしの方が長生きします」
「言ったな?絶対はなしてやんねー」
「あと10分くらいで新横浜だ」
「あ、おお」
何時間こうしていたのか、首やら腰やら色々痛い。伸びをしかけて、となりの柔らかい感触に気づく。俺の二の腕のあたりに頭をよせて、ショートパンツからのびる白い足を投げ出してすやすや眠っている。やべー、ずっと見てたい。さすがに新幹線で触ったらぶん殴られるだろう。
(なんつーか、その、)
(エロい……のは俺か……)
顔が熱くなるのを冷ましたいのと、ずっと見ていたいのとでひどい顔をしている自覚はある。到着をしらせるアナウンスがなって、渋々肩を叩いた。
「ん、あー…」
「もうつくぞ、新横浜」
「あ、はい、やば…寝てた」
「おお、いい眺めだった」
「え?あー、せっかくなのに富士山見逃しちゃった!もう、起こしてくださいよ」
ちげーわ、とは言わずに立ち上がった。
駅で解散の予定だったので、待ってろ、と言うと、案外素直に頷いた。赤木の妹となんだか話し込んでいるらしかった。在来線のホームに向かう、俺の鞄の持ち手を掴んで、下を向いてついてくる。
「さすがに、疲れましたね」
「おー」
「一生分くらいの三井先輩の活躍みた気がする」
「ふざけんな、俺は大学狙ってる」
「引退しないのに?」
「勉強じゃ望み薄だからな、選抜でもーいっちょ目立つしかねえ」
「わー、宮城先輩かわいそ」
「なんだと」
「はーあ、三井先輩大学行っちゃうのか。わたしはいつまで先輩の彼女でいられるんだろ」
「は!?なに言ってんだ」
「大学に行ったら彩子先輩みたいな爆イケ美女がごろごろいますよ」
「思い込みだろ」
「わたしは、絶対先輩のこと嫌いにならないもん。ふられたら落ち込むなー、わたしもぐれちゃうなも」
「なに言ってんだ、てめー、そんなこと言ってるとな、そーだな、」
勝手な妄想で心底落ち込んでいるらしい、川本の耳に顔をよせる。
「ぜってーお前より長生きしてな、お前の葬式のときにその口紅つけて、こうしてやるよ」
要領がわかってきたのでいい角度で唇をあわせた。下を伸ばして上唇の裏をなぞるとどんと突き飛ばされる。
「せいぜいお前は憎まれ口叩いてかわいい顔しとけ」
「死ぬまで?」
「そーだよ」
「やば、プロポーズじゃないですか」
「わりーか」
「じゃあ三井先輩が道を踏み外してもわたしが養えるように勉強がんばります」
「頼もしいな」
「それで、先輩が暴力男に戻らないように死ぬまで見張るんで、わたしの方が長生きします」
「言ったな?絶対はなしてやんねー」