三井先輩に狙われる
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のぞみに乗るのなんて、修学旅行ぶりのことだ。それもせいぜい京都までだったので、広島なんて人生一番の遠出だ。三井先輩がインターハイに出るので見に行くと言ったら、学生時代の友達がいてうっすら土地勘のあるという父親が民宿を探してくれた。緊張しながら電話をかけて事情をはなすと、うちは混んどらんから、勝った分だけ泊まってええよ、と、おっとりしたお返事をもらえた。
どうやら、2回戦であたる山王工業というところが、高校ナンバーワンのチームらしい。初戦からけっこうぎりぎりなのにそんなのどうすんだ。たどり着いた宿で荷物の整理をしていると、ご飯ができたよと声がかかって、慌てて立ち上がった。バイトをがんばったごほうび、とわざとらしい名目をつけて買ったフローラルピンクのルージュは、まだ新品のままポーチの中に眠っている。次はこっち、と唇を掠めた三井先輩の親指の感触を忘れようと、晩御飯のシーフードカレーを大きな口で頬張った。
どうやら、2回戦であたる山王工業というところが、高校ナンバーワンのチームらしい。初戦からけっこうぎりぎりなのにそんなのどうすんだ。たどり着いた宿で荷物の整理をしていると、ご飯ができたよと声がかかって、慌てて立ち上がった。バイトをがんばったごほうび、とわざとらしい名目をつけて買ったフローラルピンクのルージュは、まだ新品のままポーチの中に眠っている。次はこっち、と唇を掠めた三井先輩の親指の感触を忘れようと、晩御飯のシーフードカレーを大きな口で頬張った。