笠松くんと終わらない日々
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「マネージャー、手痛そうだなあ」
「あー、冬の水仕事は厳しいんですよ~もう慣れたんで心配いりませんよ?」
「でもなあ。クリームとか塗らないのか?」
「んー、買おう買おうと思ってはいるんですけどねー、売場がでかすぎて選べないんですよ。おすすめないです?」
「俺?知ってると思う?」
「うーん、だめかあ」
小堀とマネージャーが女子みたいな会話をしている。ここでいい感じの匂いのハンドクリームでも差し出せば盛り上がるしモテるかもしれないけど残念ながら俺はハンドクリームなんて持ち歩いてないし女子はマネージャーしかいないのでアピールしても仕方がない。
「さすがに痛そうだよ。俺が貸してやれたらいいんだけど使ってないからね……だれか、ハンドクリームもってないか?」
「持ってんぞ、使うのか?」
返事をしたのは意外にも笠松だった。乾燥しやすいんだよ、などとごちゃごちゃぼやきながらかばんのポケットに手を突っ込んでいる。
「ほらよ」
「ああ、俺じゃなくてマネージャー。見てほら、痛そうだろ」
は、と
笠松は縮こまるマネージャーの掌を掴みあげて眉間にシワを寄せている。これは見物だ。
「あの、わたし、大丈夫ですから」
「なんでこんなになるまで放ってたんだ」
「すみません」
「これ、やるから使え。俺は買い置きがあるから」
「……いいんですか」
「いいっつってんだろ!ちゃんと自己管理しろ」
笠松が差し出したのは、いい匂いとかついてなさそうな、それでいてよく効きそうな、アロエとか薬用とかそんな感じのやつだ。マネージャーは大事そうに手指にそれを塗り込んで、塗り込んで、嬉しそうにしている、その姿を、一方の笠松は全然見てないじゃんか!と思ったら、携帯を触っているらしいけど耳が赤くなってて、うんお前たち、爆発してもいいんだぞ。
「あー、冬の水仕事は厳しいんですよ~もう慣れたんで心配いりませんよ?」
「でもなあ。クリームとか塗らないのか?」
「んー、買おう買おうと思ってはいるんですけどねー、売場がでかすぎて選べないんですよ。おすすめないです?」
「俺?知ってると思う?」
「うーん、だめかあ」
小堀とマネージャーが女子みたいな会話をしている。ここでいい感じの匂いのハンドクリームでも差し出せば盛り上がるしモテるかもしれないけど残念ながら俺はハンドクリームなんて持ち歩いてないし女子はマネージャーしかいないのでアピールしても仕方がない。
「さすがに痛そうだよ。俺が貸してやれたらいいんだけど使ってないからね……だれか、ハンドクリームもってないか?」
「持ってんぞ、使うのか?」
返事をしたのは意外にも笠松だった。乾燥しやすいんだよ、などとごちゃごちゃぼやきながらかばんのポケットに手を突っ込んでいる。
「ほらよ」
「ああ、俺じゃなくてマネージャー。見てほら、痛そうだろ」
は、と
笠松は縮こまるマネージャーの掌を掴みあげて眉間にシワを寄せている。これは見物だ。
「あの、わたし、大丈夫ですから」
「なんでこんなになるまで放ってたんだ」
「すみません」
「これ、やるから使え。俺は買い置きがあるから」
「……いいんですか」
「いいっつってんだろ!ちゃんと自己管理しろ」
笠松が差し出したのは、いい匂いとかついてなさそうな、それでいてよく効きそうな、アロエとか薬用とかそんな感じのやつだ。マネージャーは大事そうに手指にそれを塗り込んで、塗り込んで、嬉しそうにしている、その姿を、一方の笠松は全然見てないじゃんか!と思ったら、携帯を触っているらしいけど耳が赤くなってて、うんお前たち、爆発してもいいんだぞ。