笠松くんと終わらない日々
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「おじさん!めっちゃうまい!替え玉ひとつ!」
「おっ!お嬢ちゃんいい食べっぷりだね、気に入った!」
マネージャーは俺たちに負けないくらい、がつがつラーメンを平らげ、ラーメン屋のおっちゃんに気に入られて、替え玉の時にチャーシューと味玉をおまけしてもらっていた。
さっきまで凍えていた体が、あつあつのラーメンで生き返る。俺達は元気一杯の男子高校生なので、今から帰って母ちゃんの飯も食べる予定だ。
「マネージャー、家近いんだったよな」
「そうです!この先の角右に入って3分のとこです」
「えっ!?学校近すぎじゃね?徒歩?」
「徒歩ですよ?本気で走れば5分で校門までつくと思います」
「まじかよ、羨ましいな」
「そーゆうことなんで、私はここで!またあしたー!」
「あ、おい!」
「はい?」
マネージャーが怪訝そうな顔で振り返る。えっと、用は、そうだ、
一応女子、と小堀の言葉がこだまする。自分の視線が泳いでしまっているのがわかる。
「えーと、だな、」
「よし、もう暗いし、俺たちもこっちの道から帰ろう。マネージャーも一応女子なんだから」
「おい小堀、笠松に甘くないか?」
「てゆーか小堀さん今のは確信犯ですよね?」
「もー、ほら遅いからいくぞ」
そうそう、そう
特別な意味なんかなくてただそれだけなんだよ。早川や森山とじゃれあいながら歩くマネージャーの、揺れる髪の毛と、自分の爪先を交互に眺めて。
「あ、わたしんちここです!」
「げ!まじで近ぇな」
「でしょ?あ、とーさんたち帰って……」
ガレージに停まった車の後ろに人影がゆれる。こちらの気配に気づいたのか、ほのか、と声がする。
マネージャーのご両親らしい2人組に、俺は心当たりがあった。
「まあまあ、バスケ部のみなさんね?娘がお世話になっております」
「あ、いえ、こちらこそ」
俺たちをぐるりと見渡した、お母さんとばちんと目が合う。確か以前、
「あなた、笠松くんね」
「はい……」
「ふふ、わたしたちOBだから時々試合見に行ってるのよ。なんたってあの源ちゃんが監督なんだし」
「げ、げんちゃん?」
「おい母さんやめとけよ、源太がかわいそうだろ」
「前に会場で源ちゃんと話してるとき、笠松くんには会ってるわ。男前がいると思ったのよね~~」
「えっ!?そうなんですか!?おかあさんも?」
「母さん今でこそこんな感じだけどあの頃は怖かったんだよ」
ちょっと父さん、とじろりとにらむ目元が、マネージャーにそっくりだ。もう遅いし引き止めたら悪いよ、と然り気無く促してくれた親父さんに呼び止められて振り向く。マネージャーはドアの方で鍵がないとかがちゃがちゃ騒いでいる。
「俺もポイントガードだったんだ、俺は笠松くん贔屓だからまた顔出して」
「あ、うす!」
「なあ、青葉のお母様美しかったな」
「森山お前、なんでもいいのか」
「まあ確かに、マネージャーによく似て可愛らしい人だったな」
「小堀はマネージャーが大好きだな」
「森山も一緒だろ」
「結局俺たちは笠松に甘いんだよ」
「せんぱいたち、なんの話してんすか?」
「俺たちは早川のこともマネージャーのこともかわいいんだよ」
「おえもっすか?あざっす!」
「笠松も何とか言えよ」
「……親父さん、ポイントガードつってたわ」
「……やっぱのろけてる?結婚を視野に的な?」
「森山てめーまじで頭わいてんのか?普通に喋りてーわ」
「今の録音しといて10年後に聞かせてやりたいわ」
「おっ!お嬢ちゃんいい食べっぷりだね、気に入った!」
マネージャーは俺たちに負けないくらい、がつがつラーメンを平らげ、ラーメン屋のおっちゃんに気に入られて、替え玉の時にチャーシューと味玉をおまけしてもらっていた。
さっきまで凍えていた体が、あつあつのラーメンで生き返る。俺達は元気一杯の男子高校生なので、今から帰って母ちゃんの飯も食べる予定だ。
「マネージャー、家近いんだったよな」
「そうです!この先の角右に入って3分のとこです」
「えっ!?学校近すぎじゃね?徒歩?」
「徒歩ですよ?本気で走れば5分で校門までつくと思います」
「まじかよ、羨ましいな」
「そーゆうことなんで、私はここで!またあしたー!」
「あ、おい!」
「はい?」
マネージャーが怪訝そうな顔で振り返る。えっと、用は、そうだ、
一応女子、と小堀の言葉がこだまする。自分の視線が泳いでしまっているのがわかる。
「えーと、だな、」
「よし、もう暗いし、俺たちもこっちの道から帰ろう。マネージャーも一応女子なんだから」
「おい小堀、笠松に甘くないか?」
「てゆーか小堀さん今のは確信犯ですよね?」
「もー、ほら遅いからいくぞ」
そうそう、そう
特別な意味なんかなくてただそれだけなんだよ。早川や森山とじゃれあいながら歩くマネージャーの、揺れる髪の毛と、自分の爪先を交互に眺めて。
「あ、わたしんちここです!」
「げ!まじで近ぇな」
「でしょ?あ、とーさんたち帰って……」
ガレージに停まった車の後ろに人影がゆれる。こちらの気配に気づいたのか、ほのか、と声がする。
マネージャーのご両親らしい2人組に、俺は心当たりがあった。
「まあまあ、バスケ部のみなさんね?娘がお世話になっております」
「あ、いえ、こちらこそ」
俺たちをぐるりと見渡した、お母さんとばちんと目が合う。確か以前、
「あなた、笠松くんね」
「はい……」
「ふふ、わたしたちOBだから時々試合見に行ってるのよ。なんたってあの源ちゃんが監督なんだし」
「げ、げんちゃん?」
「おい母さんやめとけよ、源太がかわいそうだろ」
「前に会場で源ちゃんと話してるとき、笠松くんには会ってるわ。男前がいると思ったのよね~~」
「えっ!?そうなんですか!?おかあさんも?」
「母さん今でこそこんな感じだけどあの頃は怖かったんだよ」
ちょっと父さん、とじろりとにらむ目元が、マネージャーにそっくりだ。もう遅いし引き止めたら悪いよ、と然り気無く促してくれた親父さんに呼び止められて振り向く。マネージャーはドアの方で鍵がないとかがちゃがちゃ騒いでいる。
「俺もポイントガードだったんだ、俺は笠松くん贔屓だからまた顔出して」
「あ、うす!」
「なあ、青葉のお母様美しかったな」
「森山お前、なんでもいいのか」
「まあ確かに、マネージャーによく似て可愛らしい人だったな」
「小堀はマネージャーが大好きだな」
「森山も一緒だろ」
「結局俺たちは笠松に甘いんだよ」
「せんぱいたち、なんの話してんすか?」
「俺たちは早川のこともマネージャーのこともかわいいんだよ」
「おえもっすか?あざっす!」
「笠松も何とか言えよ」
「……親父さん、ポイントガードつってたわ」
「……やっぱのろけてる?結婚を視野に的な?」
「森山てめーまじで頭わいてんのか?普通に喋りてーわ」
「今の録音しといて10年後に聞かせてやりたいわ」