笠松くんと終わらない日々
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こいつの泣き顔を見ると、ウィンターカップを思い出す。卒業式が終わって、体育館に集まった。後輩からの寄せ書きや記念品を受け取る。青葉は早川の影でずっと泣いているようで鼻水をすする音が聞こえる。式のときからずっとです、と中村がため息をついた。形式的なことをすませて、写真を撮ったり、個人的な挨拶などで散り散りになってくると、ようやく早川から離れた青葉が、俺を呼ぶ。俺の制服のブレザーの、裾を握って顔をあげる。
「笠松さんがキャプテンで、わたしがマネージャーだから、近くにいさせてくれたのはわかってます。でもお別れしたくないです、もっと、一緒にいたいです。だいすきです」
青葉になんて言おう、と、実は一昨日くらいから考えていて、少しもまとまらなかった。ありがとう、と言うのは、別れみたいでしっくりこなかった。たぶん俺は今すごくひどい顔をしている。今まで散々尻を叩いてきた仲間達が様子をうかがってるのもわかってる。だけど今なら素直に言えそうだった。
「お前がしてくれたこと、返せてねえし、伝えたいこともたぶんまだいっぱいあるしよ…それにお前のこととっくに好きだから、お別れとか言うな」
「……無理してません?」
「してねえ。自信ある。」
「……うそ、どうしましょう」
「どうって……どうすんだ?」
「黄瀬ー!どうしようー!」
「チューするとこっすー!!」
「それはむりー!」
「死ねー!」
肩の荷が下りて、座り込んだ。青葉も煮たような様子だった。小さく冷えた手を握って、でもなんか照れ臭くて目をそらした。
「笠松さんがキャプテンで、わたしがマネージャーだから、近くにいさせてくれたのはわかってます。でもお別れしたくないです、もっと、一緒にいたいです。だいすきです」
青葉になんて言おう、と、実は一昨日くらいから考えていて、少しもまとまらなかった。ありがとう、と言うのは、別れみたいでしっくりこなかった。たぶん俺は今すごくひどい顔をしている。今まで散々尻を叩いてきた仲間達が様子をうかがってるのもわかってる。だけど今なら素直に言えそうだった。
「お前がしてくれたこと、返せてねえし、伝えたいこともたぶんまだいっぱいあるしよ…それにお前のこととっくに好きだから、お別れとか言うな」
「……無理してません?」
「してねえ。自信ある。」
「……うそ、どうしましょう」
「どうって……どうすんだ?」
「黄瀬ー!どうしようー!」
「チューするとこっすー!!」
「それはむりー!」
「死ねー!」
肩の荷が下りて、座り込んだ。青葉も煮たような様子だった。小さく冷えた手を握って、でもなんか照れ臭くて目をそらした。