笠松くんと終わらない日々
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センター試験が終わってから、3年の登校は週に一度だ。それも午前に2時間くらい。久しぶりに顔をあわせて近況報告をする。ちなみに青葉に頼み込んで英語を詰めてもらったお陰で俺は第一志望にセンター利用で通りそうだ。今日はバレンタインが近い。ウィンターカップで活躍しちゃったしもしかしたらと思い、鞄のなかに紙袋を入れておいたものの、下駄箱が空っぽだったのを皮切りに、なんか出番がなさそうだ。
もりやまさーん!こぼりさーん!とでかい声がして、青葉が無遠慮に入ってくる。
「じゃーん!森山さんが泣いてるかと思って、マネージャーの手作りですよ~~」
「ぐっ……くやしい……けど嬉しい……」
「ありがとう!嬉しいなー」
「お前、本命はちゃんと用意したのか?」
「は?なんの話です?」
「つーか笠松は?」
「なんか廊下で1年生の女の子にに声かけられてましたよ。あれはマジのチョコですね」
「うそ、まじ?」
「お前それ止めにいかなくていいの?」
「は?なんで私が止めないといけないの」
「おいマネージャー!廊下まできこえてんぞ!声がでけえっつーの!」
「あっキャプテン」
「もうキャプテンじゃねーわ」
「いって!笠松さん、さっきのチョコは?」
「は?見てたんかくそ、もらってねーわ、断った」
「えっ!?なんで!?」
「いや普通に…知らないやつだったし、喋れねえし、謝って、断った」
「は、笠松さんそういう人でしたね」
「お前ら何食ってんだよ」
「マネージャーのチョコ」
「うまいよ」
「笠松さんのもありますよ」
「おっ、サンキュー」
いやいやいや。食べるんかいそっちは。
青葉のなら食べますってことかい。
「わりーな俺らのまで。去年もやってたのか?知らなかった」
「いや、去年の3年生とはインターハイのときにくっそ噛み付いてやったっきりのケンカ別れみたいなもんですから。わたしはわたしなりに先輩達のことだいすきなんですよ」
予鈴がなって青葉は帰っていった。袋の大きさ的に、他のクラスを回って配ってきた最後だったんだろう。あいつがインターハイのときに上級生や卒業生に噛み付いたってのは、小堀や他のみんなから聞いた話だけど…だいすきなんですよ、とにんまりしたあいつの顔を思い出したら、女子からチョコをもらえない悲しみも癒え……癒えないよ。
もりやまさーん!こぼりさーん!とでかい声がして、青葉が無遠慮に入ってくる。
「じゃーん!森山さんが泣いてるかと思って、マネージャーの手作りですよ~~」
「ぐっ……くやしい……けど嬉しい……」
「ありがとう!嬉しいなー」
「お前、本命はちゃんと用意したのか?」
「は?なんの話です?」
「つーか笠松は?」
「なんか廊下で1年生の女の子にに声かけられてましたよ。あれはマジのチョコですね」
「うそ、まじ?」
「お前それ止めにいかなくていいの?」
「は?なんで私が止めないといけないの」
「おいマネージャー!廊下まできこえてんぞ!声がでけえっつーの!」
「あっキャプテン」
「もうキャプテンじゃねーわ」
「いって!笠松さん、さっきのチョコは?」
「は?見てたんかくそ、もらってねーわ、断った」
「えっ!?なんで!?」
「いや普通に…知らないやつだったし、喋れねえし、謝って、断った」
「は、笠松さんそういう人でしたね」
「お前ら何食ってんだよ」
「マネージャーのチョコ」
「うまいよ」
「笠松さんのもありますよ」
「おっ、サンキュー」
いやいやいや。食べるんかいそっちは。
青葉のなら食べますってことかい。
「わりーな俺らのまで。去年もやってたのか?知らなかった」
「いや、去年の3年生とはインターハイのときにくっそ噛み付いてやったっきりのケンカ別れみたいなもんですから。わたしはわたしなりに先輩達のことだいすきなんですよ」
予鈴がなって青葉は帰っていった。袋の大きさ的に、他のクラスを回って配ってきた最後だったんだろう。あいつがインターハイのときに上級生や卒業生に噛み付いたってのは、小堀や他のみんなから聞いた話だけど…だいすきなんですよ、とにんまりしたあいつの顔を思い出したら、女子からチョコをもらえない悲しみも癒え……癒えないよ。