笠松くんと終わらない日々
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「いいか、赤点はダメだ」
「うっす」
「ううう……」
黄瀬と早川を正座させる。
「お前さあ、コピーできんだろ?教科書もぱっとコピーしちゃいなよ」
「そういうんじゃないんすよ~そんなアンキパンみたいなシステムほしいっす~」
「青葉、顔怖いよ、黄瀬泣いてる」
「小堀さんは優しすぎです!そんくらい脅しとかないと」
「とにかく今日からテスト期間だ、マネージャー頼むぞ!」
「合点承知!キャプテンも受験勉強がんばってください!」
「ぐっ……」
「青葉さすがだなあ。成績いいんだから俺らも教えてもらおうぜ」
インターハイの予選や本選、ウィンターカップの予選本選それぞれ、と前後して、定期テストがある。運動部に力を入れて特待生をとるような学校なので、もちろん追試という救済措置はあるものの、そうなるとまた余計に時間がかかるので、テスト期間に集中するのが1番効率がいいというわけだ。
3年の教室は受験勉強のために残っている人が多いので、わたしと早川、シンくんのクラスのとなりの社会科用教室に集まる。黄瀬に数学を叩き込んでいると、1年生がこっちに集まってきた。
キャプテンも実のところ思うような成績が取れていないようで、キャプテンの第一志望校を滑り止めにしている小堀さんに物理を習っているらしい。
「ほのかさんは、自分の勉強しなくていいんすかあ?」
「わたしはちゃんと授業まじめに受けてますから。ねーこぼりさん!」
「まあ、そこそこに予習してれば授業で十分だよな」
「ぐっ!」
「おい、笠松がダメージ受けてる」
「キャプテン!しっかり!」