笠松くんと終わらない日々
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(そっくりだな、あのふたり)
インターハイベスト8といえば、一般的には聞こえはいいかもしれないけど、優勝を目指してやってきた俺たちにとっては、喜べる結果とは言えなかった。去年のことでリベンジを誓っていた笠松センパイや、笠松センパイを支えてきた他のセンパイたちにとっても、青峰っちに間違いなく負けた俺にとっても。
何度も感情がぶり返してそのたび号泣してる早川センパイを蹴りながら、撤収だ、早くしろ、とオラついている笠松センパイ。その笠松センパイから早川センパイを受け取って、引き摺って歩いていくほのかさん。後ろを気にする俺を、いいから、早くいこ、と押し出して、歩き始める。大きな目んたまをいつもより余計に見開いて、迫力十分だ。
少し遅れてやってきた笠松センパイは、泣き腫らした目元を隠しもごまかしもしない。帰りの特急のボックス席では、ほのかさんは、もたれかかっていびきをかいて寝ている早川センパイをむしろ支えにして寝ているようだ。試合が終わって、一滴も涙を流さないでてきぱきし続ける姿はちょっと意外だった。いつもはもっと感情豊かなイメージだった。隣の中村センパイにそのことを尋ねると、ああ、とうなずいた。
「早川がなんとかするんじゃないか 」
「…早川センパイが?」
「あのふたり、仲いいから」
「え、ほのかさんは笠松センパイじゃないんですか?」
「それは話が別。あれはほら、なんつーか、双子?っつーか、いぬの兄弟というか、まーなんか、そんな感じよ」
「なるほど…」
学校にボールなんかを持って帰って、練習再開の予定をきいて、マネージャーからしっかり休むように念押しがあって、解散。早川センパイが青葉、と呼ぶのが聞こえた。
インターハイベスト8といえば、一般的には聞こえはいいかもしれないけど、優勝を目指してやってきた俺たちにとっては、喜べる結果とは言えなかった。去年のことでリベンジを誓っていた笠松センパイや、笠松センパイを支えてきた他のセンパイたちにとっても、青峰っちに間違いなく負けた俺にとっても。
何度も感情がぶり返してそのたび号泣してる早川センパイを蹴りながら、撤収だ、早くしろ、とオラついている笠松センパイ。その笠松センパイから早川センパイを受け取って、引き摺って歩いていくほのかさん。後ろを気にする俺を、いいから、早くいこ、と押し出して、歩き始める。大きな目んたまをいつもより余計に見開いて、迫力十分だ。
少し遅れてやってきた笠松センパイは、泣き腫らした目元を隠しもごまかしもしない。帰りの特急のボックス席では、ほのかさんは、もたれかかっていびきをかいて寝ている早川センパイをむしろ支えにして寝ているようだ。試合が終わって、一滴も涙を流さないでてきぱきし続ける姿はちょっと意外だった。いつもはもっと感情豊かなイメージだった。隣の中村センパイにそのことを尋ねると、ああ、とうなずいた。
「早川がなんとかするんじゃないか 」
「…早川センパイが?」
「あのふたり、仲いいから」
「え、ほのかさんは笠松センパイじゃないんですか?」
「それは話が別。あれはほら、なんつーか、双子?っつーか、いぬの兄弟というか、まーなんか、そんな感じよ」
「なるほど…」
学校にボールなんかを持って帰って、練習再開の予定をきいて、マネージャーからしっかり休むように念押しがあって、解散。早川センパイが青葉、と呼ぶのが聞こえた。