宮ンズのマドンナは女バスのエース
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「なあなあアランくん」
「なんや?」
「あの人、2年生なん?」
「あの人?」
「あ、ほら今シュート決めたポニーテールの」
「ああ、苗字やったら同じクラスやで」
「苗字さん言うんや」
バスケのユニホームは、バレーと違ってがぼがぼっとしていてエロさに欠ける。そう思って、体育館を半分こにしているのが女子バスケ部であることをちょっと残念に思った入学当初の俺をなぐりたい。よく通る声に揺れるポニーテール、ゆるめのティーシャツやハーフパンツから覗く細い脚。うっかり気を取られると目が離せなくなる。アランくん同じクラスなんてスケベすぎる。
俺らほどではないにせよそこそこハードに練習しているように見えていた女バスが、一緒にインターハイに出ることが決まったのは6月の頭、一学期の終業式では壮行式が行われて、念願のユニホーム姿を拝むことができた。普段半そでを着ている分、袖なしのユニホームになると細いながらもしっかり筋肉のついた腕がお目見えする。苗字さんは俺の斜め前に立っていたので、不自然にならずに視線を向けることができてチョーラッキーや。そのまま退場してからも少し後ろをキープして歩いていくと、苗字さんとアランくんが絡み始める。同じクラス言うとったな。その拳、俺に入れてほしかった。アランくんのスケベ。
インターハイも近づいてきて、体育館での練習にも熱が入る。女バスが片付けを始めるのをみて監督が時計に目をやり、こっちも終わろかーと声をかけることが多くなった。なんや今日はサーブの調子が悪くて腹立つ。頭を冷やそうと外水道に向かうと、苗字先輩が頭からジャバジャバ水を浴びているところだった。
「あ、」
「あ?あーごめん、使う?」
タオルをつかんで頭をごしごしふきながら先輩が少し場所を開ける。水滴が肩を濡らして、下着の肩紐が浮かび上がる。えっろ。
「宮くん?何みとん?どーかした?」
「いやっ?いやいや!どーもせん!豪快やなーおもて」
「悪かったな!体育館めっちゃ暑ない?湿度やばくて耐えらへんわ」
「苗字先輩、今から残るん?」
「残るよ。つーか宮くんわたしのこと知っててん」
「アランくんに聞いたんや。先輩めっちゃかわいいやん」
「うっわ!びっくりするほど嬉しくないわ!あんたのファンはそういうの喜ぶん?もーちょいおもろいギャグ考え」
頭をがしがしふきながら苗字さんは体育館に戻っていった。会話の間浮き出た肩紐を凝視しながら妄想を膨らませてしまった俺はというと生理現象を治めるためにしばらく外で時間を潰す羽目になってしまった。