宮ンズのマドンナは女バスのエース
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「えっあつむくん泣いとん?」
「せんぱい…」
「は?」
「卒業せんで…今年のインターハイも一緒に出よ…」
「あほぬかせ!こっちは夢のキャンパスライフじゃ」
「おふ…今日もええ蹴りしとるやん…」
卒業式のあと女バスのみんなで食事に行くと約束していたのに、宮侑につかまってしまったせいでわらわらと男バレに囲まれる。でけーわお前ら。
「なあアランくん、苗字せんぱいのライン聞いてええ?」
「なんで俺に聞くんや。本人に聞いたれや」
「ええの?まじで聞くけど」
「好きにすればええやん」
ああおじろ、そこはアカンて言うといてや。なんだかんだ2年間可愛がって?きた後輩なので無下にもできず、スマホを差し出してしまう私もアホなんやけど。そんでおさむ、どさくさにまぎれて交換してきやがる。
「せんぱい、肥えへんかったな」
「わたしの勝ちじゃコラ。でもあんたのおにぎりは全部うまかったわ。ありがとな」
おさむの方がやはり最後まで多少関わりやすい感じはした。あつむ、ナンバーワンとか言われているだけに振り切れすぎてるんだろうな。わたしとおさむが談笑している間、なんか後ろからハグしてきて私の肩に顔を埋めてぐりぐりしている。さすがに泣いてはいないと思いたい。正直重いしうざいけど、下手にかまうと長くなるので無視している。ほんとに重い。尾白ほどじゃないけどわたしからすれば貴様も十分ゴリラなんだぞ。
「あっそうやった、苗字」
「おじろ………っ!」
助けて、の意味を込めて視線を投げたのに、珍しくぶつからない。なんだよ、卒業式なんだぞ。わたしたち友達じゃん、とりあえず助けろよ。
「前話したの覚えとる?今から俺とつきおうてって言ってええ?」
私の肩にのしかかる金髪はもちろん、その場にいた全員がめんたまをひんむく気配を感じる。あつむくんは後ずさったらしく肩が軽くなった。
「なんやねん、もう言ってるやん」
「は?あ!あ?しまったー!これあかんやつか?かっこつかへんなー!!ちょっと取り消しや、作戦練り直すわ」
「あほか、待ちくたびれたからこれで堪忍したるよ」
「ほんまか?よかった、」
「ほんならアランもLINEきいとかなあかんのやない?」
「おお、そやな…って、知っとるわーい!」
「……ごめん、北くんにボケさせて」
「いや、俺はちょっと楽しみにしてたんよ」
「えっ!」
「まあなんかアランらしくて安心したわ。でもプロポーズするときはもう少ししっかり考えた方がええと思うで」
「ぷっ!?」
「信介~手厳しいなあ、次はがんばるわ」
「せんぱい!?息してるか!?」