桐生くんと転校生
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軽く保湿をして
脱衣所を出ると
ばちっと視線がぶつかって
わかつくんが頭を抱える
「明るいけど気休めにカーテン閉める?なんか悪いことしてるみたい」
「…俺はお前のメンタルが羨ましいき」
「全国三本指が何言ってんの」
「やめろっちゃ」
一番お気に入りの
黒のレースの下着の上に
ぺらっとしたキャミと短パンを着て
なぜか床に正座するわかつくんの
隣に腰を下ろした。
「やばい、緊張する」
「全然そうは見えん」
「あらそう?」
穏やかで、猛々しくて
全部がすきだよ
あなたのものに
わたしを、して
***
背の高さが、
骨の太さが、
力の強さが、
全部違うことはよく知っていたから
壊さないようにやさしく、丁寧に、
時折もれる喘ぎ声や
快感や本能に
全部飲み込まれそうな意識の端で
やさしく、やさしくと
念仏のように唱え続ける
初めて開ける銀色の正方形
手間取る間に苗字が
わざと目線をそらしているのが
伝わってきてそれも恥ずかしい
ゆっくりゆっくり、
「だいじょうぶか」
「ん、うん、」
「痛いな、すまんの」
「だいじょぶ、だから、ね、」
「ん?」
「わかんないから、わかつくん、好きにして、いっぱい、して」
「!!」
******
痛いと言ったら
どんなに辛くてもやめてしまうんじゃないかって
思っていたから、黙っていた
目が覚めると体に腕が回っていて
抱き寄せられて眠っていたことに気づく
体に残るけだるさや痛みが
ぼんやりとしたあの時間が
ほんとうだったと教えてくれる。
ぜんぶぜんぶ、桐生八だった。
恐る恐る、優しく触れてくる指も
猛々しくてぎゅっと胸にくる
男の人っぽいところも
ついでにゴムの扱いに手間取るところも
(…寝顔、かわいい…)
そっと触れると
髭のあたりはじょりっとしている
暖かい頬
…心臓の音
「起きとったんか」
「あ、わかつくん、」
「大丈夫か、からだ」
「おかげさまで…」
「そうか」
ぎゅ、と抱きしめてきたわかつくんは
やっぱり優しくてあったかい。すきだ。
「お前、寂しい時はちゃんと言え」
「…善処します」