桐生くんと転校生
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過去最大級に煩悩アリアリの顔の
わかつくんと目が合って
合った視線をそらされて
それがぐるぐる泳いでいる
どうやって言い訳しようかとか
考えている顔だ
煽ったのは私なので
とやかく言うつもりはないし
照れるけどこういう顔見れてよかった
昨日のわかつくんは
すごい気迫で
これまで一体何があったんだろうと
私の知ってる人ではないみたいで
胸が締め付けられて
「私が言ったんじゃん、泊まってって」
「ちがうんや、その、もしもっちゅーか、雰囲気っちゅうか、そうや、保険ちゅうか、」
「なんでそんな言い訳してんの」
「…っき、期待した」
「ばか、私もにきまってんじゃん」
「でもな、なんかこれ、ちがうき」
ぎゅっと抱きしめられて
あったかい、心音が伝わって
「おまえ、無理しとるやろ」
「むり?」
「なんか、無理しとるやろ。なんかな、いつもと違う。なんかあったか、」
「ない、ないから、わかつくん、」
「お前はほんに、まぶしいき。いつもまぶしゅうて、なんかひっかきまわされてな…それが俺は嬉しくて、新しくてしあわせなんや」
「…わかつくんが、大人になっちゃって、遠くに行っちゃったみたいで、びっくりしたの、昨日」
「そんなことないき、心配すんな」
****
思わず抱きしめた苗字からは
シャンプーの匂いだろうか
花畑のような匂いがして
春高の時に本渡や臼利が
勝負シャンプーやなんやと
話していた時
苗字の匂いを嗅いでしまったときのことが
頭をよぎる
「さみしかったんか、お前」
「…さみしくないよ」
「おれは、お前のこと、好きやき、しんぱいすんな、無理せんでええ」
「…さみしかったって、白状したら抱いてくれるの?」
「お前、ほんと…」
「大分、最初ひとりぼっちでサイアクって思ったけど、わかつくんのおかげでみんなとも仲良くなれて楽しかった。新しいこととか、知らないこととか、一緒に知りたいの」
「んー…」
「てのは建前で、いちばんはもっと触ってほしいってとこかな」
「…取り消しきかんぞ」
「うん、」
首の後ろに細い腕が回って
苗字の顔が首元に埋まる
柔らかい髪の毛が顔や首筋にあたって
くすぐったくて照れくさくて
「いかん、夜まで待てん」
「…シャワー浴びたい」
「ん、」
「先、使う?」
「そうさせてもらう」
悪いことしよう、とか
もっと触ってほしい、とか。
バスルームは甘い香りがして
それだけで勃ちそうで
あわてて九九を逆さに思い出す
正直、想像、というか
妄想は、した
制服のミニスカートで
がんがん自転車をこぐ
柔らかそうな太ももや
時々触れる小さい掌や、それが今から、
は!!退散!!!
(…わかつくんが煩悩してる気配するな…)