※キス
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「スタンピー、いる?」
朝からずっとスタンピーを見ていない。休みとはいえ、ずっと篭もりっぱなしではよくないと思い、部屋の前まで押し掛けた。声をかけるも返事はない。
「スタンピー?入るよー?」
いつも座っている椅子にはいない。
朝食くらいはとったのか確認してみる。人参を食べた形跡は…ない。
体調が悪いのかもしれないとベッドを覗き込むと…いた!
でも、どういうわけかうつ伏せで布団から足とお尻だけ出ている状況だ。
「スタンピー」
名前を呼ぶと、一瞬ビクッと体が跳ねた。
「勝手に入ってごめんね。どこか具合でも悪い?」
「名無し~……」
消え入りそうな声。
「ごめんね~……」
もそもそと布団が動いた。可愛いけど、どことなく奇妙な生命体と喋っている気分にもなる。
「やっぱりどっかおかしい?メディカルルーム行く?」
「ううん、大丈夫」
「でも、朝ごはんも食べてないみたいだし、一体どうしたの」
「昨日さ…」
「うん」
「ボクの告白、受け入れてくれたでしょ」
「うん、そうだね。…ん?もしかして取り消したいとか?」
もしそうなら、かなりショックだ。私の方が寝込むかもしれない。
「そんなわけないよ!ずっと、ずーーーーーーーーーーっと名無しのこと好きだったんだから!もうもうもうもうっ、めっっっっっっっっちゃくちゃ、跳び跳ねたいくらい心が踊っちゃって………あ」
ガバッと布団を履いだスタンピーと目が合った。しかし、顔を真っ赤にしてまた元の体勢に戻ってしまった。
「だっ、だからそのっ…その後で……あの、いっぱい、し、しちゃったじゃない」
「しちゃったって……あぁ!」
アレのことね。
思い出すと顔に熱が集中してきた。
「名無しの気持ち全然聞かずにさ、ぎゅーって抱きしめて一方的にあんなにたくさん……あぁーーーーーーーーーー!!!」
急に叫び出しジタバタともがいている。まずい、早く止めさせないとコラーダに気づかれるかもしれないし、最悪怒鳴り込んで来るかもしれない。
「名無しは、名無しはあんなに待って、ダメ、って言ってたのにボクはなんてことを……。わぅぁーーーーーーーーー!!」
「お、落ち着いてっ。アレは本気で嫌がってたんじゃないから」
「絶対ウソだぁぁぁーーーーー!?」
「恥ずかしくてつい口から出ちゃったってだけだよ。本当に嫌だったらもっとしっかり伝えるし」
「そっ………そうなの?」
耳がピンと立ち、ようやく動きが止まる。
「だから気にしないで。というか、あれだけ求められれば彼女冥利に尽きるというか…凄く嬉しかったよ」
「よ、良かった~。……はぁ~」
安堵のため息が漏れていた。
「だから出てきてよ」
「うぅぅ………そうしたいけど今の顔はちょっと見せられないなぁ」
「私も顔熱いし、お互いサマじゃない」
「え、見たい見たい!でも見られたくなーい」
「なにそれ」
二人で笑い合う。ナニカと誤解したコラーダが乗り込んでくる数分前の出来事だった。
終
朝からずっとスタンピーを見ていない。休みとはいえ、ずっと篭もりっぱなしではよくないと思い、部屋の前まで押し掛けた。声をかけるも返事はない。
「スタンピー?入るよー?」
いつも座っている椅子にはいない。
朝食くらいはとったのか確認してみる。人参を食べた形跡は…ない。
体調が悪いのかもしれないとベッドを覗き込むと…いた!
でも、どういうわけかうつ伏せで布団から足とお尻だけ出ている状況だ。
「スタンピー」
名前を呼ぶと、一瞬ビクッと体が跳ねた。
「勝手に入ってごめんね。どこか具合でも悪い?」
「名無し~……」
消え入りそうな声。
「ごめんね~……」
もそもそと布団が動いた。可愛いけど、どことなく奇妙な生命体と喋っている気分にもなる。
「やっぱりどっかおかしい?メディカルルーム行く?」
「ううん、大丈夫」
「でも、朝ごはんも食べてないみたいだし、一体どうしたの」
「昨日さ…」
「うん」
「ボクの告白、受け入れてくれたでしょ」
「うん、そうだね。…ん?もしかして取り消したいとか?」
もしそうなら、かなりショックだ。私の方が寝込むかもしれない。
「そんなわけないよ!ずっと、ずーーーーーーーーーーっと名無しのこと好きだったんだから!もうもうもうもうっ、めっっっっっっっっちゃくちゃ、跳び跳ねたいくらい心が踊っちゃって………あ」
ガバッと布団を履いだスタンピーと目が合った。しかし、顔を真っ赤にしてまた元の体勢に戻ってしまった。
「だっ、だからそのっ…その後で……あの、いっぱい、し、しちゃったじゃない」
「しちゃったって……あぁ!」
アレのことね。
思い出すと顔に熱が集中してきた。
「名無しの気持ち全然聞かずにさ、ぎゅーって抱きしめて一方的にあんなにたくさん……あぁーーーーーーーーーー!!!」
急に叫び出しジタバタともがいている。まずい、早く止めさせないとコラーダに気づかれるかもしれないし、最悪怒鳴り込んで来るかもしれない。
「名無しは、名無しはあんなに待って、ダメ、って言ってたのにボクはなんてことを……。わぅぁーーーーーーーーー!!」
「お、落ち着いてっ。アレは本気で嫌がってたんじゃないから」
「絶対ウソだぁぁぁーーーーー!?」
「恥ずかしくてつい口から出ちゃったってだけだよ。本当に嫌だったらもっとしっかり伝えるし」
「そっ………そうなの?」
耳がピンと立ち、ようやく動きが止まる。
「だから気にしないで。というか、あれだけ求められれば彼女冥利に尽きるというか…凄く嬉しかったよ」
「よ、良かった~。……はぁ~」
安堵のため息が漏れていた。
「だから出てきてよ」
「うぅぅ………そうしたいけど今の顔はちょっと見せられないなぁ」
「私も顔熱いし、お互いサマじゃない」
「え、見たい見たい!でも見られたくなーい」
「なにそれ」
二人で笑い合う。ナニカと誤解したコラーダが乗り込んでくる数分前の出来事だった。
終