朝食の時間。

コラーダだけが未だに顔を出さず心配だ。様子を見に行った方がいいのかもしれない。

「あ！おはよう」

「おー………」

長い体をズルズルと這わせ、椅子の上でとぐろを巻き始めた。

「もうみんなとっくに食べ終わって部屋に戻ったよ。どこか具合悪いの？」

「大したことじゃねぇよ。寝不足なダケだ…。あー、でも完食する自信ねぇわ」

大きいあくび。頭をテーブルに乗せてくったりしている。動くのもダルそうだ。

でもまぁ、風邪とかでは無いのなら一安心。

「夜中に何を……あ、そっか」

「一応言っとくけどな、オメーが思ってるような…」

「コラーダのことだから夜遅くまでお勉強してたんでしょ」

「………。」

「部屋にマニュアル散らかってる時あるよね。今回もそうなんでしょ」

「………………。」

「なんだかんだで真面目だよね～」

「………っ！」

「いったぁ！！」

天井に向かって体を伸ばしているかと思えば、勢いを付けての頭突き。

私は涙目で頭を擦り、痛みを紛らわせる。

「コブ出来てない？」

「次妙なこと言ったら容赦しねぇ」

コラーダの怒るポイントって掴めない。